ももいろクローバーZ / 5TH DIMENSION ももいろ夜ばなし第一夜『白秋』第一部 (2013)

ももいろクローバーZの最新アルバム、『5TH DIMENSION』(2013)の初回限定盤Aの特典である『ももいろ夜ばなし第一夜『白秋』第一部』というライブ盤のついてです。
2012年の11月に行われた『ももいろ夜ばなし第一夜『白秋』』からソロ曲を披露する場面を収めた内容です。
現場ではいざ知らず、ライヴ盤という体裁においてもラジオ番組仕立てで進行して行く趣向をそのまま収録することに疑問を持ちましたが、後半での『スクール・オブ・ミュージック』の講義の様子のことを考え合わせるとこれも自然なことなのかも知れないです。
いちばん最初は佐々木彩夏による山口百恵のカヴァー曲、M2「秋桜」。同年夏に開催されたばかりの『坂崎幸之助のお台場フォーク村デラックス』では大きく音を外してしまったという因縁の1曲。
入念に練習を積んで本番に臨んだうえでしっかりとやり遂げるのはさすがに佐々木プロと呼ばれているだけありますね。
次いで百田夏菜子によるM3「初恋」です。村下孝蔵のカヴァー曲ですね。自分のものにしている様子が良く判ります。
玉井詩織によるM5「涙目のアリス」の場合は生楽器による演奏がとりわけ新鮮に感じられます。
歌唱力が光る有安杏果のM6「ありがとうのプレゼント」、その安定感には感心することしきりです。
高城れにによるM8「津軽半島竜飛崎」とM9「襟裳岬」、M11「だって あーりんなんだもーん☆」佐々木彩夏辺りにつきましては特筆すべきものがないと言いましょうか何と言いましょうか、逆にいろいろな意味で斬新ですよね。
しっとりとしたボサノヴァ調がぴたりとはまっているM13「太陽とえくぼ」百田夏菜子には思わず膝を打つほかありませんね。
そして、南こうせつ作の「少女人形」を玉井詩織歌い上げてひと段落です。
後半はその南こうせつを講師として迎えてフォーク・ソングに取り組むというとても意欲的な内容です。フォーク・ソングの成り立ちや特徴といった解説を交えつつかぐや姫のM18「なごり雪」とM20「神田川」を共演。
南こうせつが上下のハーモニーをつけるM18「なごり雪」。有安杏果が感情を込めて歌うにところが特に聴きものです。
いちばん最後にM22「あの素晴らしい愛をもう一度」で締め括りです。
夜ばなし隊というアコースティック編成の生バンドを従えてのライヴはこれ以上ない経験となったことに違いないですよね。是非とも第二夜、第三夜と続けていただきたいものです。
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