
北沢オーストラリアが非常に気になることを久しぶりに取り上げてみる『今週のスポットライト』のお時間です。
観賞券をいただいたので『黄金を抱いて翔べ』(2012)という映画を観てみました。好き好んで観に行くような内容ではないだろうと見越して舐めてかかっていた訳なんですが、先入観がまるでなかったことも手伝いまして新鮮な気持ちで楽しむことが出来ました。率直に言いましてとても面白かったです。
不勉強ながら傑作ミステリーと呼ばれる原作を読んだこともないですし、有名どころを何人も揃えている割りにはほかに華がまったくない配役や周囲を巻き込みながら巻き込まれて行く設定、自分自身の日常生活とは無縁の物語にこんなにも引き込まれてしまうとは思いもよらなかったです。
中盤から佳境に向けて、途轍もない緊張感を強いられてしまい身体が強張りつつも胸の動悸が止まりませんでした。
実に人間臭い映画です。派手さの欠片もありませんが、とても奥が深くて観応えがあります。本当に面白いです。ただし、物凄く疲れたので、また観てみたいとは思いませんでしたけどね。