ももいろクローバー / ミライボウル / Chai Maxx (2011)

前回のエントリに続きましてももいろクローバーのメジャー・デビューから数えて3枚目のシングル、『ミライボウル / Chai Maxx』(2011)です。
改名前の無印時代、最強と信じて疑わないシングル盤です。
まずはM1「ミライボウル」、初めて聴いた時には驚愕しました。ひとつ目のヴァースで歌ラップが小粋なコードに乗せられつつもふたつ目のヴァースを挟んで印象的なサビへと雪崩れ込む。2コーラス目ではそんなサビの後にハードコア・テクノが割って入るといった具合に更に継ぎ接ぎだらけの急展開。本盤限りとなった早見あかりによるラップも効果的であることが良く判ります。
作曲者のひとり、前山田健一が開陳しているホンキートンク調とサビでのラテン風味を高次元で融合させるというか無理矢理な折衷が上手いことはまったということなんですよね。
次のM2「Chai Maxx」が更なる衝撃作。他所では得られぬその高揚感。分厚い音像を突き破るど根性。ど真ん中の直球勝負には思わず腰砕け。言葉を失ってしまいます。いちころ、でした。
ドリフ+プロレスLOVE+あしたのジョーなPVも併せてお楽しみいただける逸品です。
因に『4.10 中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事 〜眩しさの中に君がいた〜』(2011)の一部でこの「Chai Maxx」を観ると何故だか鳥肌が立ち、その二部では動悸が激しくなります。
M3「全力少女」、安定のももいろクローバー節ですね。どことなく漂う和風な音使いは初期に打ち出していた独自色を感じさせますし、まっとうなアイドル歌謡として機能している印象です。
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