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スピード・グルー&シンキ / イヴ 前夜 (1971)

スピードグルーシンキ前夜
スピード・グルー&シンキの最初のアルバム、『イヴ 前夜』(1971)を聴いてみました。
所謂、曽我部恵一監修の“ニューロックの夜明け”という括りで初めて知りました。


このスピード・グルー&シンキというのは以前に転載したこともあるフード・ブレイン解散後にギタリストの陳信輝とベーシストの加部正義が歌うドラマー、Joey Smithと組んだグループです。


一聴して全身にのしかかって来るような重たいブルース・ロック。初っ端のM1「ミスター・ウォーキング・ドラッグストア・マン」からしてすこぶる格好良いですね。
耳をつんざくその鋭い音が日本のロック・ミュージックの黎明期に打ち鳴らされ、そしてまた結果的にはBeck, Bogert & Appiceよりも早かったというんですから驚きです。


容赦のない暴れ太鼓に対抗するかの如く縦横無尽に駆け巡るベースライン。そんな規格外のリズム隊を相手に深く切り込んで来るギターの音色にはさらに痺れてしまいます。そこはかとなく漂うサイケデリックな成分にも心奪われる思いです。
この3人組が海外においてもある種、神格化されていることがとにかく良く判ります。


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Less is more.

本日、3月27日は近代建築の巨匠と呼ばれるLudwig Mies van der Roheの誕生日だそうです。


今回のGoogleロゴにも痺れますね。このロゴにも見受けられる柱と梁が織り成すラーメン構造からお笑い芸人が自らのコンビ名をラーメンズとした、訳ではないと脱線したまま終わります。


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Som Tres / Som / 3 (1966)

somtressom3
Som Tresの『Som / 3』(1966)です。格好良いジャケット・デザインですね、気に入っています。
これまたしつこく旧ブログからの転載です。


Som Tresの初アルバム『Som / 3』(1966)、研ぎ澄まされたピアノ以外にも聞き物が多いことに思わず感心してしまいますね。
かの“Som Livre”シリーズ からの1枚、絶妙のジャズ・サンバを聞かせてくれるピアノ・トリオ盤です。


まずは、電光石火の速弾きで怒濤の展開を魅せる冒頭のM1「Samblues」の迫力が素晴らしいです。
この1曲目があまりにも鮮烈な印象を残し、見事に聞き手を引き込む訳ですよ。


あとは適材適所のように小気味よいM5「Um Minuto」、1分に満たないM6「Cidade Vazia」やM8「Tema 3」が配置されていましてメリハリが利いているんです。


一方で落ち着いた雰囲気を醸し出すM3「Na Baixa Do Sapateiro」やM4「O Bolo」、M9「Cristina」にM11「Margarida B」などを織り交ぜ、とても優美なアルバム作品として非常にバランスが保たれています。


全体的に緊迫感が満ち溢れているんですが、そうは言っても演奏者同士がぶつかり合うのではなくそれぞれの役割を果たしたうえで高みを目指すような、そんな三つ巴です。
卓越した演奏力が冴え渡っていまして、実に天晴な1枚です。



またもやSom Livreシリーズからの1枚なので廃盤エントリという訳です。
音楽のない日常なんてものは味気ないものですから、いつでも誰でも好きな時に聴くことが出来るように速やかな復刻を切に願う次第ですね。


Rosinha De Valença / Rosinha De Valença (1973)

rosinhadevalença
Rosinha De Valençaの『Rosinha De Valença』(1973)です。旧ブログからの転載です。
1971作の『Um Violão Em Primeiro Plano』についてはコチラで取り上げています。


師走に向けて第3弾の復刻シリーズの報も聞こえて来そうな“Som Livre Masters”には思わず悲鳴を上げる目を見張るばかりです。


そんな中から無頼派女性ギタリストRosinha De Valençaの1枚を選んでみます。
全10曲、時間にして40分余りでRosinha De Valençaによるアコースティック・ギターの腕前をこれでもかと浴びせられます。 


鮮烈な弦捌きが耳に飛び込んで来るM1「Caboclo Ubirantan」の場合、彼女の演奏だけでなく彼女を引き立てるバックの演奏陣の実力も相当なものです。
彼女たちの鬼気迫るせめぎ合いというものが端々から伝わって来るのです。


残念ながら強者揃いと思われる演奏者たちの詳細は判らず終いです。その簡潔過ぎるブックレットには最低限の基本情報だけしか掲載されていません。


M5「Asa Branca」のようにとびきり爽やかなフルートがさえずる楽曲でひと息つきつつ、聴き進めて行くうちに後半になればなるほど妖しげな打楽器が多数、割り込んで来ます。


やはり何はともあれ、定番のクィーカが効果的に使われています。
当然のことながらお色気歌謡において期待される効果を発揮する役割とは根本的に隔世の感があります。どちらにしても際どさに変わりはないのですけれど。


とにかくブラジル音楽の奥深さを窺わせ、尚かつ楽しませてくれます。
何しろやたらと腕の立つRosinha De Valençaのことは女性版Baden Powellと呼ばれているそうです。


そのブラジル音楽を聴き漁り始めてはみたもののポルトガル語に滅法弱いためでしょう、かの地の音楽事情には一向に疎いままなのです。



本盤もまた廃盤の憂き目に遭っているようです。しれっと復刻されたりという場合もあるでしょうが、いつでも聴くことの出来る状態が望ましいのは言うまでもありませんよね。


Sambrasa Trio / Em Som Maior (1965)

sambrasatrioemsommaior
Sambrasa Trioの『Em Som Maior』(1965)です。週末のたびに天候不順が目立ちますがそんな時にはラテンを。
例によって旧ブログからの転載です。


Som Livreの立ち上げから35周年を記念して大量に復刻されたという“Som Livre Masters”からの1枚、『Em Som Maior』(1965)です。
詳細などまったく知らず、Sambrasa Trioと言うくらいですのでピアノ・トリオなのだろうなといった程度でした。


怖いもの見たさで再生してみますと、大胆過ぎるタム回しから始まるM1「Sambrasa」が首根っこを掴んで離そうとしません。


ドラマーはAirto Moreira。その名前だけは知っています。そして、ピアノにはHermeto Paschoalが鎮座しつつも、M9「Joao Sem Braco」ではフルートを披露しています。


息をつく間もなく一気に土俵際まで持って行かれます。そのまま怒濤のジャズ・ボサの連続にかんぬきに極められたまま寄り切られ、あわや土俵下に転落というある意味、非常に危険なブツです。


とにもかくにも滅多矢鱈に最高の演奏が矢継ぎ早に繰り広げられている訳です。
それがジャズ・サンバかジャズ・ボサなのか、はたまたジャズそのものなのかどうかなどどうでも宜しいと、そう納得させられます。 


思いがけず終始、上手を取られっ放し、圧倒されっ放しの30分余りです。


またしても興味本位で手を伸ばしてみましたら、珍しく見事に大当たりの1枚です。



せっかく復刻された本盤もいつ間にやら廃盤の模様です、寂しいもんですね。ネット配信がさらに普及するとしてもレーベル次第であることに変わりはないようですし。


Puteaux Group

本日、3月23日はJuan Grisの誕生日とのことです。それにしても斬新なGoogleロゴですね。


何でもキュビズムの画家だそうで。第3のキュビストと呼ばれるほどらしいのですが何のことやらさっぱりですので、不明を恥じるばかりです。


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本日は春分の日ですね。
NHK-FMでは『今日は一日“渋谷系”三昧』を現在も放送中です。大胆にも『ヘッド博士の世界塔』フリッパーズ・ギターの全曲放送を敢行しております。


この3枚目にして最後のアルバムが発売された1991年と言えば北沢オーストラリアが大学生になったばかりです。特に浪人生の頃に我慢を重ねて来た鬱憤を晴らす勢いで洋楽にのめり込んでいる最中でしたので渋谷系に構っている場合ではありませんでした。
そういう意味では新鮮に響く訳なんですが、その既視感の激しさと言いましょうか元ネタのスケスケ具合が何とも興味深いですね。


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U2 / Rattle And Hum (1988)

r&h
U2の『Rattle And Hum』(1988)です。
The Joshua Tree』(1987)時のツアーの模様を収めた映画、『Rattle And Hum』(1988)のサウンドトラックでもあります。


M1『Helter Skelter The Beatlesのカヴァーから始まるのも大胆なんですが、ほかにもM5「All Along The WatchtowerBob Dylanなどのライヴ音源も含まれていますのでね、何でもありの様相とも言えます。


The Edgeのソロ作にして箸休めのようなM2「Van Diemen's Land」に続いてBo Diddley Beatを取り入れたシングル曲のM3「Desire」、先のM5「All Along The Watchtower」にゴスペル隊と共演したM6「I Still Haven't Found What I'm Looking For 」などなど前半から詰め込み過ぎの展開も企画盤ならではですよね。


どちらもどうにも大袈裟なM8「Silver And Gold」とM9「Pride (In The Name Of Love)」のライヴ音源を挟んでアメリカ録音の成果であろうM10「Angel Of Harlem」、M11「Love Rescue Me」、そしてM12「When Love Comes To Town」という流れは狙い過ぎであってもU2とっては外せないところでしょう、きっと。
M12「When Love Comes To Town」でのB.B. Kingとの共演は最大の見せ場のひとつですし。


意外と好きなM13「Heartland」とJohn Lennonへの献辞と言えるM14「God Part II」が対照的です。いつもと違って柔らかな温もりを感じさせる前者といつもと違って珍しく無機質な後者。こんなところも面白いものです。


M15「The Star Spangled BannerJimi Hendrixに導かれて迫力満点に轟く「Bullet The Blue Sky」のライヴ版について、この流れの中では少し唐突ですが本作の大詰めとしてはぴったりですね。
そして、いちばん最後を締めくくるのがM17「All I Want Is You」。染みますね、胸にぐっと来ます。Van Dyke Parksをストリングス編曲に引っ張り出したりしていますが、そのむせ返るような熱気を嫌いになることは出来ないようです。


島国から寄せるアメリカへの憧憬というものがいくらでも透けて見えるところなんかは身近に感じます。焦ったりもがいたりGracelandを訪れてはしゃいだりする姿を映画にしてしまうのもある意味でU2らしくてよろしいんじゃないかと。
そして、アメリカというものに拘りに拘った本作を区切りに次の道を目指すことにも納得です。

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Roberto Menescal E Seu Conjunto / Surfboard (1966)

surfboard
本日は雨天ですので景気付けのためにRoberto Menescal E Seu Conjuntoの『Surfboard』(1966)を。
とは言いましても旧ブログからの転載です。


茹だるような残暑を吹き飛ばす、何と優美でどこまでも上品な軽やかさでしょう。
一昨年、Elenco Recordsの作品群、例えばQuarteto Em Cyのアルバムなどが紙ジャケットCD化されて発売されましたが、その際には省かれてしまった1枚です。


Roberto Menescalを始めグループのメンバーそれぞれが水着姿を晒しているこのジャケット・デザインは、一目見て分かるようにElenco Recordsに限らず弱小零細企業が直面する低予算ゆえのショッパさという訳です。


麗しいストリングスを纏った表題曲、M1「Surfboard」からしてヴィブラフォンが可愛らしく跳ね回るものの、実に爽快な仕上がりです。以降、この作品全体の基調を成しています。


そこでブックレットを参照してみますと、その意味も分かって来ます。
本作はどうやらアメリカ市場を多分に意識して制作されたものらしく、一切の無駄を省いた編曲という訳ではなさそうです。


それでもAntonio Calros Jobim作のM1「Surfboard」とM8「Bonita」やBaden Powell作のM12「Berimbau」といったカヴァー曲の解釈にはそれなりの妙味があります。



こういう機会でもないと自分の書いた文章を読み返さない訳なんですが、それこそショッパイですね。これが何かの役に立つのかどうか考えさせられることしきりの土曜の夜だったりします。



origami

本日、3月14日は吉澤章という折り紙作家の生誕101周年に当たるそうです。


まさにこの吉澤章氏の尽力のおかげで折り紙が海外でも受け入れられるようになったんですね。とても喜ばれるとは話に聞いてはいますが私、北沢オーストラリアが海外へ出かける機会というものはまったくなさそうです、はい。


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U2 / The Joshua Tree 20th Anniversary Box (2007)

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今回もU2です。発売20周年記念の『The Joshua Tree 20th Anniversary Box』(2007)です。
本編についてはコチラの通りです。


内容としてもこれまで取り上げて来ましたシングル盤のB面曲やら未発表曲などが収録されています。20年越しでその存在を知った未発表曲については当然、『The Joshua Tree』(1987)時のアウトテイク。あまり想像したことがなかったんですが、何かしら試行錯誤といったようなもの偲ばせますね。
さまざまな思惑、過程を経て出来上がった1枚がこれほどまでに手応えのあるものなろうとは当人たちにも掴みかねなかったところだと思います。


そんな2枚目の聴きどころはBonoのソロ作のM9「Silver And Gold」、つまりKeith RichardsRon Woodを従えたものとU2として録ったM5「Silver And Gold」でしょうか。


Sun City』(1985)版でもあるM9「Silver And Gold」の方は慣れない課外活動の様子がどことなく窺えますが、演奏自体に鬼気迫るものがありまして思わず唸らされます。実は本盤にて初めて聴いたのでした。
M5「Silver And Gold」の方はグループとしての一体感がありますよね、やはり。


ともすれば音を楽しむことよりも何やら重苦しいものを背負わされそうな印象がどんどんと強まって来た頃のU2。勝手にそんな役割を担うグループがあってもよろしいんじゃないかと今でも感じますよ。


U2 / The Joshua Tree (1987)

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U2の『The Joshua Tree』(1987)というアルバムです。
砂漠で撮られたジャケット写真が目を惹きますね。その神妙な顔つきには慣れることがないですけれども。


今にして思えば相変わらず社会的な題材を扱いつつもアメリカからの影響を色濃く反映した音という従来とは一線を画すものなんですが、何度も聴き込んでいた当時は歌詞でさえ覚えるまでになっていました。
独りで観に行った東京ドーム公演(B.B. Kingが前座の時でした)でも一緒に歌ってしまい、隣席には煙たがられたのでした。


途中から尻すぼみ気味になって行くような気がしないでもないM1「Where The Streets Have No Name」で幕が開きますとやはり、思わず鮮烈な印象が甦りまして手に汗握るというか胸が躍るというか。無条件に抗うことの出来ない高揚感が確かにあるんです。


ただし、頭の3曲がシングルとして切られた辺りには狙い過ぎの感もありますね。これまたシングル曲のM7「In God's Country」や扇情的なM4「Bullet The Blue Sky」などにどうしても気を取られていましたし。
殺気立ったところも感じさせる「Exit」などの刺激の強いものにも惹き付けられがちですので。


随分とあとになってM6「Red Hill Mining Town」やM9「One Tree Hill」から滲み出る渋さがだんだんと判るようになった気がします。M5「Running To Stand Still」が醸し出す慈しみの深さにも感銘を受ける次第です。


初めて聴いたU2のアルバムがこの『The Joshua Tree』でした。発売されてから少し経っていたはずで、高校2年生にはなっていたと記憶しています。そんなこんなで未だにとても印象深い1枚でもある訳なんです。


BONNIE PINK / 冷たい雨 (2012)

冷たい雨
BONNIE PINKのシングル、『冷たい雨』(2012)です。
テレビドラマの主題歌として書き下ろされた新曲だそうです。


カップリング曲にはBurning Chickenというグループが関わったという新曲、M2「Keep Crawling」と昨年の秋のアコースティック・ツアーからM3「日々草 (2011.11.27 Live At Nihonbashi Mitsui Hall)」というライヴ音源も収録されています。


改めまして。意外にもエッジの立っていることが判るM4「冷たい雨 (Instrumental)」と合わせて聴いているうちに一気に好きになってしまいましたよ、このM1「冷たい雨」のことが。
BONNIE PINK自身が持つ芯の強さが上手く表されているなと夢想する次第です。書き下ろしとは言えいつものBONNIE PINK節にもひと安心といったところでしょう。


その辺はライヴ音源のM3「日々草 (2011.11.27 Live At Nihonbashi Mitsui Hall)」も同様でして。いかにもBONNIE PINKらしいというか、雰囲気作りから演奏、歌声と申し分のない仕上がり具合が捉えられています。とても楽しそうですよね。


根本的には何も問題がないように思えるものの、どうもその制作過程に必然性を感じさせることのないM2「Keep Crawling」だけが玉に瑕でしょうか。


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女の人

本日、3月8日は『国際女性の日』とのことです。


例えば、女性参政権が成立し始めたのがだいたい20世紀からなので割と最近のことなんですよね。
私、北沢オーストラリアは女性たちの味方です、と取って付けたように言っておきましょう。


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U2 / In God's Country (1987)

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U2のシングル、『In God's Country』(1987)です。
今回も渋いジャケット写真ですね。やはり、広角が効果的なんですね。


大名盤の『The Joshua Tree』(1987)から最後に切られたシングル盤の1枚ですね。


表題曲のM1「In God's Country」もB面曲のM2「Bullet The Blue Sky」、M3「Running To Stand Still」もすべて件のアルバムに収録されているのでそれほど意味のある内容とは思えないないのですが、これはひょっとしてAnton Corbijnによるグループ全員の分のジャケット写真を揃えたかっただけなのでしょうか。


そんな訳で内容としては今さらですし地味なのかも知れませんが、この選曲は意外と効き目があります。特にM3「Running To Stand Still」にはじわじわと心を動かされました。いつものようなU2らしさに欠けるのが奏功している気がしないでもないです。


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U2 / Where The Streets Have No Name (1987)

wherethestreetshavenoname
U2のシングル、『Where The Streets Have No Name』(1987)です。
今回は存在感の薄いAdam Claytonが渋くジャケット写真に収まっています。


超絶級の名盤、『The Joshua Tree』(1987)の幕開けを飾るのが表題曲のM1「Where The Streets Have No Name」ですね。


少し淡白ではありますがその盛り上がりは短縮版でも変わらないM1「Where The Streets Have No Name」、好きです。映画、『Rattle And Hum』(1988)の中では鮮やかなカラー映像の1曲目だと記憶していますが、サビ終わりでBonoThe Edgeに歩み寄って見つめ合ったりする場面があるとかないとかで何やら意味深に感じてしまうのは下品なことでしょうか。


B面曲のM3「Silver And Gold」、これはU2として録音したものですね。映画、『Rattle And Hum』版では演出過多とも見受けられる訳なんですが、こちらもより禍々しさが増している印象です。『Sun City』(1985)収録版での泥臭さもなかなかのものではありますけども。


最後のM4「Sweetest Thing」もB面曲にしては上出来です。気のせいでしょうか、どことなくのちのヨーロッパ3部作に繋がるような作風ですよね。いやはや、これは思わぬ拾い物ですよ。


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33

3月3日は耳の日です。


ちなみに私、北沢オーストラリアの耳垢は乾性です。ということはその起源が渡来人なのでしょうか。


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今週のビックリドッキリメカ (50)

B03 ICF-B03
北沢オーストラリアが非常に気になるブツを2012年になってから初めて取り上げてみる『今週のビックリドッキリメカ』のお時間です。


今回、『手回し充電FM/AMポータブルラジオ』なる代物を購入してみました。トリニトロン以来、実に久しぶり過ぎるソニー製品です。
従来のFM/AMラジオに付随する機能としては携帯電話やスマートフォンの充電が可能であり、LEDライトが備わっている点が挙げられます。


ただし、iPhoneを充電することは不可ですので別途、変換器が必要なんですよね。


手のひらサイズと言っては持て余してしまうかも知れませんが、例えば通勤鞄の中に入れておくことが出来る程度には小さいので普段から携帯する分には抵抗がないでしょう。




今週のスポットライト (50)

ヒミズ
北沢オーストラリアが非常に気になることを2012年になってから初めて取り上げてみる『今週のスポットライト』のお時間です。


今から1ヶ月前に『ヒミズ』(2012)という映画を観ました。今から20年くらい前に『自転車吐息』(1990)という園子温監督作品を観たことがありました。
気になる『愛のむきだし』(2008)や『冷たい熱帯魚』(2011)なら見逃したままです。


最新作の『ヒミズ』はクランクイン直前に起きた東日本大震災を受けてその園子温監督が脚本を書き換えたという1本です。


原作漫画を読んだこともないのですし東日本大震災をひとつの軸に持って来たことが正解なのか判りませんが、内容が衝撃的であることや描写が鮮烈な印象であることなどが頭から離れてくれません。
絶望の淵を彷徨する年端も行かない少年少女が見出す光りとは。胸のど真ん中にわだかまりが未だに突き刺さったままです。



プロフィール

北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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