Charlie Palmieri / Latin Bugalu (1968)

Charlie Palmieriの『Latin Bugalu』(1968)というアルバムを旧ブログから転載します。
本日は立春ですね、夕方近くまでぬくぬくと不貞寝しておりました。
Bomba Recordsから興味深い復刻が開始されています。その名も『ボンバ・レコードのラテン・スペシャル・セレクション』です。
“オリジナルLPを忠実に再現した初回限定生産紙ジャケット仕様”に留まらず“本シリーズのための新マスタリング”は勿論、“世界初CD化、国内初CD化作品多数”という風に照準を絞った選盤ですから、厳しい懐具合を無駄に刺激するとは言え購買意欲を大変にそそられます。
安易な乱発ならば各メーカー側には控えてもらいたいものですが、こうして“紙ジャケット仕様”に釣られる者がここに居ます。当方のような門外漢にとって、清く正しい丁寧な復刻作業を期待したいものです。
件のシリーズの内から1940年代から活躍する偉大なるニューヨリカン、Charlie Palmieriのピアノが冴えるAtlantic Records原盤の『Latin Bugalu』を聴いてみました。
激しくチャカポカと煽り立てるティンバレスを始めとする多種多様な打楽器で盛り上げる、熱血NYラテンの白眉です。
鋭く切り込むラテン・ジャズのM1「Mambo Show」とM8「Clusters」がとにかく恐ろしく格好良い、としか言いようがありません。
Stevie WonderのカヴァーのM2「Uptight (Everythin's Alright)」あり、『オールナイト・ニッポン』のテーマをブーガルーに料理したM4「Bitter Sweet」で深夜ラジオ世代を直撃するなど、痒いところに手が届く嬉しい構成でもあります。
甘く淑女に迫る歌入りのM8「A Night To Remember」が熱を冷ますように最後を締めくくります。
身体が温まったところで夜も更けて来ました。適度に眠たいのでこの辺でお開きということで。