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閏年

本日、2月29日はイタリアのとても有名な作曲家、Gioachino Rossiniの誕生日だそうです。


いくらオペラに疎くても「ウィリアム・テル」、の序曲くらいならば慣れ親しんだものがありますよね。私、北沢オーストラリアの場合には世代的にも『オレたちひょうきん族』で馴染み深い訳です。


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チャットモンチー / テルマエ・ロマン (2012)

テルマエロマン
チャットモンチーの最新シングル、『テルマエ・ロマン』(2012)です。
表題曲のM1「テルマエ・ロマン」はアニメ番組の主題歌だそうで。


タイアップ曲だからとは言え、何だか心許ない1曲なんです。橋本絵莉子による歌詞は字余りを感じさせるというか譜割りにも違和感が残るというか。曲調にしても堅さが目に付きます。


先日の『満月に吠えろ』(2012)とは少し違ってふたりきりになってしまったということの不安定さが露呈してしまったような印象です。その煮え切らなさもまったく歯痒いですね。
妙なことにそれこそがチャットモンチーらしさなんだと言われたらそれも納得なんですけれどもね。


カップリング曲は短縮版のM2「テルマエ・ロマン (TV Edit)」のみです。これでは件の『満月に吠えろ』(2012)との抱き合わせでも充分だと思いますよ。



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放課後電磁波クラブ

本日2月22日はドイツの物理学者、Heinrich Rudolf Hertzの誕生日だそうです。


周波数を表すヘルツというその姓から判る通りに電磁波の実験から無線の発明へと繋がる研究を行ったと。結果的に現代の無線環境への貢献度がとても高いですね。拙宅のPC周りは有線ですけれども。


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U2 / I Still Haven't Found What I'm Looking For (1987)

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U2のシングル、『I Still Haven't Found What I'm Looking For』(1987)です。ジャケット写真にはドラマーのLarry Mullen Jr.、グループ結成のきっかけとなった張本人ですね。


化け物級の名盤、『The Joshua Tree』(1987)から切られたシングル盤のうちの1枚です。


表題曲のM1「I Still Haven't Found What I'm Looking For」は映画、『Rattle And Hum』(1988)の中では礼拝堂でゴスペル隊と共演するという象徴的な場面において演奏されていますよね。ちなみのベーシストのAdam Claytonだけが手持ち無沙汰にしているという。
その辺りはそもそもの歌の内容と通じているのでこういった演出も常套手段ではあるかなと。


何やら求道者を思わせるようないかにもな印象はこの1曲にも起因するんじゃないでしょうか。その情熱などを否定する理由を持ち合わせてはいませんが、支持しようとも思いません。
それにしても、(恐らく)市井のゴスペル隊の巧さと力強さに思わず唸らされます。


一方でB面曲のM2「Spanish Eyes」とM3「Deep In The Heart」については何も言うことがありません。目を見張るべきものを感じられないというか、落差が激しいですよね。


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U2 / With Or Without You (1987)

withorwithoutyou
U2のシングル、『With Or Without You』(1987)です。
Anton Corbijnによるこの時期の一連のジャケット写真はどれも好みです。


怪物級の名盤、『The Joshua Tree』(1987)から切られたシングル盤の1枚ですね。好きです。


アルバムの中でもとても際立ち、そして揺るぎないのがこのM1「With Or Without You」な訳でもあります。何よりBonoの歌に説得力があるじゃないですか。
そして、大好きな「Bad」のそれにも似通っている可愛らしいシーケンサーの音色も特徴的ですが、その出だしから密やかに響き渡るのがギターの音だというのには驚きました。The Edgeは本当に研究熱心ですね。静寂を破るかのように掻き鳴らされる鋭い音のギターにも聴き惚れていましますけれど。


それ以上に刮目したのがLarry Mullen Jr.によるドラムスです。寡黙極まりないベース・ラインとは対照的な不自然さ。そんな叩き方をせねばならないんですか個性的ですよねと妙に感心してしまいます。


一方でB面曲のM2「Luminous Times (Hold On To Love)」とM3「Walk To The Water」については何とも言いようがありません。思わせぶりなところもなく面白みに欠けるというか退屈というか。身も蓋もありませんが、そう感じてしまうのも事実なんです。


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チャットモンチー / 満月に吠えろ (2012)

満月に吠えろ
チャットモンチーの新しいシングル、『満月に吠えろ』(2012)です。
表題曲のM1「満月に吠えろ」はテレビドラマの主題歌だそうで。


昨秋にドラマーの高橋久美子が脱退してからはこれからいったいどうなってしまうのかと気を揉んでいましたが、杞憂に終わりました。
ベーシストの福岡晃子がドラムスへ担当替えという驚きの展開を知らずして聴いたとしたら、いつものチャットモンチーが戻って来たと感じるんじゃないでしょうか。むしろ、音だけを聴いている分には違和感がないどころか『YOU MORE』(2011)などよりもずっと彼女たちらしい、というのは言い過ぎでしょうか。


素晴らしい、のひと言ですね。まさしく“暗く長い夜”をぶっとばす1曲。わざわざドラム・スティックを使ったカウントから始めるところからもある種の決意表明を感じさせます。作詞も福岡晃子によるもの。


しっとりとした佇まいのインストゥルメンタル版M2「満月に吠えろ(Piano Inst)」にしてもこれまた工夫が凝らされていまして飽きさせないですね。


2人きりなってしまったと言いましてもデビュー前にもそんな時期があったということなのでそれほど不自然ではないのかも知れません。もう安心ですよ、きっと。


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Cold, Cold Heart

本日、2月14日はSt. Valentine's Day。


Googleのトップ・ページで可愛らしい動画を観ることが出来ます。Tony Bennettの歌も素敵ですね。以上です。


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U2 / The Unforgettable Fire (2009)

theunforgettablefire25th
前回に引き続きましてU2の『The Unforgettable Fire』(2009)という発売25周年を記念した豪華盤の方です。
本編についてはコチラの通りです。


内容としてはミニ・アルバムの『Wide Awake In America』(1985)やシングル盤の『The Unforgettable Fire』(1985)、『Pride (In The Name Of Love)』(1984)収録曲といくつかの未発表曲で占められています。
Peter Gabrielを迎えたM10「A Sort Of Homecoming (Daniel Lanois Remix)」なんていう変化球やNMEの付録だったM12「Wire (Celtic Dub Mix)」という貴重なものも。


珍しいものと言えば『The Unforgettable Fire』(1984)録音時のアウトテイクであるM1「Disappearing Act」とM6「Yoshino Blossom」も含まれているんですが、件のアルバムからこぼれてしまったのも納得という印象です。
この辺は先のシングル盤のB面曲にも共通していることでもあるんですけれどもね。


さて、本盤の肝は何と言いましても映像特典にあります。かつて発売されていました『The Unforgettable Fire Collection』(1985)からの抜粋と同年開催のLive Aidからの模様などですね。
ミュージック・ヴィデオもそれぞれ凝ってはいますがいちばんの見ものは間違いなくLive Aid版の「Bad」なんです。


激情の「Sunday Bloody Sunday」に続き、いちばん大好きな「Bad」での女性客を巻き込んだ圧巻のステージ。時間が足りなくなったために次に演奏する予定だった「Pride (In The Name Of Love)」を飛ばしてしまったというあのステージでの10分余り。いきなり「Satellite
Of Love
Lou Reedからの歌い出しに拍子抜けですが、後半にはThe Rolling Stonesの「Ruby Tuesday」と「Sympathy For The Devil」を挟むという絶妙な展開。それを再び観ることが出来まして大満足です。


散々、聴き込んだ『Wide Awake In America』収録のM3「Bad (Live From NEC, Birmingham)」もだいぶ熟れた演奏ではあります。
しかし、このLive AidでのU2は神憑っています。演奏としては映画、『Rattle And Hum』(1988)での凄まじいライヴ版を凌ぐ勢いではありませんか。
それでも特にBonoの衣装、上着が学生服です。ただ事ではありません。当時、放送を観ていましたがその学ラン姿しか記憶にありませんよ。


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U2 / The Unforgettable Fire (1984)

theunforgettablefire
U2の4枚目のアルバム、『The Unforgettable Fire』(1984)です。
改めて眺めてみますと素敵なジャケット写真ですね。


代表曲のM2「Pride (In The Name Of Love)」を始めとしてM6「4th Of July」、M8「Indian Summer Sky」、M9「Elvis Presley And America」、M10「MLK」などからも一目瞭然の通り、アメリカを題材としていまして。以降、『Rattle And Hum』(1988)まで風呂敷をさらに大きく広げる端緒となった1枚でしょうか。


Brian EnoDaniel Lanoisが制作を手掛けたことについて何かと言及されるアルバムな訳ですけれど割と苦手な音です。本当に久しぶりに聴いてみてもですね、曲自体もそれほど凄いとは思えないものが多い印象です。
インストゥルメンタルのM6「4th Of July」を筆頭に空間を上手く使っていることが判りますが、それが果たして効果的なのかどうなのかというところかと。


いちばん大好きなM7「Bad」のちんまりとした出来上がりには未だに微笑ましいものを感じてしまいます。


U2自身が演っていることはこれまでとたいして変わりないでしょうし空回りしているんでもないんでしょうが、どこか響くものが足りないんですよね。


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Rosa Passos / Recriação (1979)

rosapassos
今回はRosa Passosの『Recriação』(1979)を。
例によって旧ブログからの転載です。


未だ現役で活躍中のRosa Passosによるデビュー・アルバム、『Recriação』を採り上げてみます。


月並みですが、収録曲はどれもこれも優れたMBPの連続です。そして、何よりも彼女の可憐で初々しい歌声が最大の魅力でして、それがいかんなく発揮されています。
ただし、1979年というと個人的には音の作りが中途半端に新しく感じることが多々あるのです。果たしてキーボードの導入が若干の違和感を与えてくれます。


と、当たり障りのないこと申し上げておりますが。


先月、タワーレコード新宿店にて本作を試聴した上で購入に至っています。実際にここ1ヶ月ほど繰り返し耳を傾けた結果、上記のような印象を受けたものの我ながら馴染んで来る様子がありません。


ずっと以前からこういうことがあったと思い当たる節がない訳でもありません。


10代も後半になると書店で周囲の視線をかいくぐりながら、大人向けの雑誌を高速でチェック。清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入した後、自宅にて満を持して吟味しようとすると・・・。
大抵の場合、大きな肩すかしを喰らい、募る徒労感に苛まれるのがオチでした。


逸る気持ちを抑えながら、店頭で必死にページを繰っていることそれ自体が胸を高鳴らさせていたのかも知れません。


翻って今現在、やっていることは大して変わらず、徒に試聴を重ねては勝手にときめいて散財経験値を上げているのだと自分を納得させることとしましょう。


本作の場合も相性が良くなかったでは残念極まりないことですから、しつこく聴き倒して夏を満喫したいところです。



実際に店頭へ出向くこともめっきりとなくなった訳ですけれども、悲しいかな、もともとは5年以上前のエントリではありますがほとんど進歩のない状況ですね。四十路になっても代わり映えのしない日常です。
肝心の本盤に対しましても未だに違和感を拭うことを出来ずにいるという残念さです。


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奇想の画家

本日、2月8日は江戸時代の画家、伊藤若冲の誕生日だそうです。


狩野派から宋元画、そして実物写生へと渡り歩いたとか何とか。まったく詳しくない訳ですけれども、幻想的な作風であることは一目瞭然ですね。


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Oliver!

本日、2月7日はイギリスの国民的作家のCharles John Huffam Dickensの誕生日。代表作は『オリバー・ツイスト』や『クリスマス・キャロル』などなど。


「座 読書」大瀧詠一がBGMとして使われた先日の『アメトーーク!』が「読書芸人」という括りだったことから影響されて何かしら読んでみたいなと考えているところですよ、と。


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Nouvelle Vague

本日、2月6日François Roland Truffautの誕生日なんですね。言わずと知れたフランス出身の映画監督、ヌーヴェルヴァーグの旗手という。


何かしらDVD Boxを持っているはずですので、この機会に触れてみるのも良いですね。(行方不明につき捜索から始める訳ですけれども)


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U2 / Under A Blood Red Sky (1983)

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U2のライヴ・アルバム、『Under A Blood Red Sky』(1983)です。
8曲のみの収録ということから物足りなさを感じてしまいそうですが内容としてはとても熱くて濃密ですよね。


まさに表題を連想させる同名のライヴ・ヴィデオ作品とは異なりまして、本作では複数の公演から選りすぐりの音源が収録されているとのこと。名盤、『War』(1983)の際のライヴ音源集というよりは結果的に初期の3枚のアルバムからの集大成となっていますね。


M4「Party Girl 」の代わりにもっと適切な選曲があったろうにとは思います。その辺りに疑問を抱く以外にはまったく妥当かつ順当な選曲、内容でしょう。


このU2の場合にはライヴを重ねることでどんどんと曲自体が熟れて行くことが多くてですね、本作などはまさにその典型です。スタジオ録音では演奏が堅いままであったり耳障りなところがあっても次第にすんなりと耳に入って来るので10代後半にはそれこそ何度となく繰り返し聴いたものです。平たく言えば心酔していたんですよ。
収録時間も短いですし聴き易いので最も聴き込んだ1枚のはずです。


U2 / Two Hearts Beat As One (1983)

twoheartsbeatasone
U2の『Two Hearts Beat As One』(1983)という12インチ・シングルです。手元に残してある数少ない1枚です。


ジャケット写真は『War』(1983)の際のものですし、内容はリミックスばかりという代物なのでまったく面白くありません。1週間前のエントリの通りにM3「New Year's Day (U.S. Remix)」ですら無用に思えて来ます。


ただ単純に「Two Hearts Beat As One」自体をとても気に入っているだけなんです。性急なビートと太いベース・ラインに導かれて細かく切り刻まれるギターの音色という組み合わせも快感ですし、珍しく狂騒的な雰囲気を醸し出していますので。


相変わらず現在のU2に対して関心を持つことはなく、ついつい昔は良かったなと物思いに耽ってしまう始末なのでした。



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Charlie Palmieri / Latin Bugalu (1968)

latinbugalu
Charlie Palmieriの『Latin Bugalu』(1968)というアルバムを旧ブログから転載します。
本日は立春ですね、夕方近くまでぬくぬくと不貞寝しておりました。


Bomba Recordsから興味深い復刻が開始されています。その名も『ボンバ・レコードのラテン・スペシャル・セレクション』です。


“オリジナルLPを忠実に再現した初回限定生産紙ジャケット仕様”に留まらず“本シリーズのための新マスタリング”は勿論、“世界初CD化、国内初CD化作品多数”という風に照準を絞った選盤ですから、厳しい懐具合を無駄に刺激するとは言え購買意欲を大変にそそられます。


安易な乱発ならば各メーカー側には控えてもらいたいものですが、こうして“紙ジャケット仕様”に釣られる者がここに居ます。当方のような門外漢にとって、清く正しい丁寧な復刻作業を期待したいものです。


件のシリーズの内から1940年代から活躍する偉大なるニューヨリカン、Charlie Palmieriのピアノが冴えるAtlantic Records原盤の『Latin Bugalu』を聴いてみました。


激しくチャカポカと煽り立てるティンバレスを始めとする多種多様な打楽器で盛り上げる、熱血NYラテンの白眉です。


鋭く切り込むラテン・ジャズのM1「Mambo Show」とM8「Clusters」がとにかく恐ろしく格好良い、としか言いようがありません。


Stevie WonderのカヴァーのM2「Uptight (Everythin's Alright)」あり、『オールナイト・ニッポン』のテーマをブーガルーに料理したM4「Bitter Sweet」で深夜ラジオ世代を直撃するなど、痒いところに手が届く嬉しい構成でもあります。


甘く淑女に迫る歌入りのM8「A Night To Remember」が熱を冷ますように最後を締めくくります。



身体が温まったところで夜も更けて来ました。適度に眠たいのでこの辺でお開きということで。


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プロフィール

北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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