Emerson, Lake & Palmer / Tarkus (1971)

Emerson, Lake & Palmerの2枚目のアルバム、『Tarkus』(1971)です。
アルマジロと戦車が合体した怪獣、Tarkusが佇むジャケット・デザインには思わず目を奪われてしまいますね。これだけで聴いてみようかなと思わせるものがあります。
という訳でデビュー・アルバムの『Emerson, Lake & Palmer』(1970)すら聴いたことがありませんが、シンセサイザーがより前面に押し出されているとのことなのでわざわざ遡って手を伸ばすほどでもないかと。
まずは表題曲のM1「Tarkus」については20分以上にも及びA面を費やすほどの壮大な組曲でもあるんですが、そのオーケストラ版が今年のNHK大河ドラマ、『平清盛』の予告に昨年から使われていることで局地的に話題になっていましたよね。
とても大袈裟なところが相性の良い証でしょうか、風雲急を告げるというような場面展開にはこういうプログレッシヴ・ロックが良く似合います。
7曲から成ることで緩急が上手い具合につけられていますし、アルマジロ戦車がすべてを蹴散らして邁進して行くような雰囲気を存分に味わうことが出来るのがよろしいのかと。
それに比べまして、それぞれちんまりとした6曲が収められたB面の印象はどうしても弱いんですよね。M7「Are You Ready Eddy?」なんかは何故だかロックン・ロール丸出しですし、全体的に面白みに欠けるとしか言いようのない内容です。
それだけ素人の耳で聴いてもM1「Tarkus」が強烈極まりないということなんですよ。
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