Slowdive / Just For A Day (1991)

映画、『Upside Down -The Creation Records Story-』(2010)の中で紹介されていたかも記憶が定かではないSlowdive。このグループも先日のSwervedriverと同じ時期に聴き始めたことを憶えています。ちょうど20年前になりますね。
今回はSlowdiveの最初のアルバム、『Just For A Day』(1991)です。
初めて購入して聴いた『Slowdive EP』(1990)というデビュー盤からは1曲も収録されていませんが音の作りに大きな変化はないですね。つまり、それはCocteau TwinsとMy Bloody Valentineを掛け合わせたような音な訳です。身も蓋もない言い方ではありますが、これがいちばん判り易いですし伝わり易いはずですよね。
ただし、本作の『Just For A Day』ではデモ音源そのままを発売した(この辺りはいかにもAlan McGeeらしいやり方ですね)件のEPとは段違いの洗練さを身に纏っています、当たり前のことかも知れませんこれども。
3本のギターからたおやかに紡ぎ出される音像はひどく幻想的でして本当に夢心地なんです。そこにゆったりとしたリズムと儚げな男女ヴォーカルが被さりますともう無条件降伏するほかありません。例えば、M8「The Sadman」の醸し出す美しさは尋常ではありませんよ。
3枚目のシングル、『Holding Our Breath』(1991)にも収録されているM3「Catch The Breeze」を軸にしつつ、ともすれば無記名性の高い音楽と言えなくもない訳なんですが、そこにはきっちりとSlowdiveらしさが描かれていることが確かなんです。
スポンサーサイト