The Telescopes / The Telescopes (1992)

The Telescopesの『The Telescopes』(1992)です。Creation Recordsからの最初で最後のアルバムです。
発売当時のことをまったく憶えていなくて、映画の『Upside Down -The Creation Records Story-』(2010)を観たことをきっかけとしての一連のエントリ、そして本作を取り寄せて初めて聴いてみたという具合です。確かにこのジャケット・デザインには見覚えがありましたが今までその存在に半信半疑だったんです、何故だか。
肝心のその内容なんですが、地味のひと言ですね。一聴して各曲を聴き分けることが難しいです。困りました。約20年の時を越えているだけに期待をし過ぎた面もありますが、想像を遥かに下回る印象です。
無鉄砲な歌い方も強烈なサイケデリック感もすっかりと影を潜めてしまいまして、何とも控えめな音のさざ波だけが漂っています。
直前のシングル盤の『Flying』(1991)からM2「High On Fire」とM7「Flying」が収録されているんですが、それらが極端に浮き上がってしまっています。これまでの4枚分のシングルが何だったんだろうというくらいに明後日の方向へ進んでしまったようです。
地味であっても滋味深いという側面もあるように思えないこともないんですが。これはもう手の施しようがなさそうです。ぱっと聴いてぐっと来るものがほとんどありません。何度も聴いてみないと判らないのもまた音楽でしょうけども。
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