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The Telescopes / Flying (1991)

flying
The Telescopesの『Flying』(1991)。前年から立て続けに発売されて来ましたがCreation Recordsからは最後のシングル盤です。ジャケット・デザインももの凄く格好良いです。


さらにサイケデリックに、さらに浮遊感を増大させて時空を歪めるような音像の照射が眩いばかりです。
Taste』(1989)とはすっかりと様変わりしてしまいましたが、これはこれでとても好印象です。


M1「Flying」もM3「High On Fire」もアルバム、『The Telescopes』(1992)に収録されることになるくらいですので素晴らしい出来なんです。これまで以上にポップですし。しつこいのは承知のうえですが、この辺でMy Bloody Valentineからの呪縛からも逃れつつあるのかも知れないと感じさせます。
M4「The Sleepwalk」でさえ万華鏡のような煌めきを持っていますね。


M2「Soul Full Of Tears」ではインド古典音楽の香りがむせ返るほどに充満していまして雰囲気もばっちりと決まっています。思わず音酔いしそうになりますよ、これには。


サイケデリック臭が強烈なはずにもかかわらず各曲とも意外なまでに淡白な部分があるのがこのThe Telescopesの特徴なんですが、Creation Recordsからの4枚のシングル盤の中でいちばん内容が濃い1枚であることは確かです。


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The Telescopes / Celeste (1991)

celeste
The Telescopesの『Celeste』(1991)です、Creation Recordsからとうとう3枚目のシングルです。
前年には古巣のWhat Goes On Recordsからもシングル盤、『To Kill A Slow Girl Walking』(1990)が発売されているようですが、最近まで知りませんでしたし持っていないんです。


こうしてM1「Celeste」を聴いていますと良い意味ですっかりと角が取れましてThe Telescopesならではのサイケデリック感覚が気持ち良いものになっています。
この頃は同じCreation RecordsであればRideなどの人気もとても高まっている時期だったりするのでThe Telescopesもそんな波に乗りつつ自分たちの方向性を固めて行ったんだろうなと思う訳です。


とは言えこれもMy Bloody Valentineからの影響が明白なくらいなので、もうどこまで行っても逃れられそうにありませんね。尚かつたいして注目もされていなかったという哀しい過去が。
例えば、メジャー移籍を果たして大化けしたThe Flaming Lipsのような存在にはなり得なかったということなんですね、残念ながら、つまりは、やはり。


M2「All A Dreams」については肩透かしを食らったような印象の薄さなんですが、M3「Celestial」は9分弱もありましてM1「Celeste」が延長線に突入したインストゥルメンタル版といった具合なのでかなりの聴き応えがありますよ。


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The Telescopes / Everso (1990)

everso
The Telescopesの『Everso(1990)』、『Precious Little』(1990)に続くCreation Recordsからの2枚目のシングル盤です。今回は3曲入りです。


まずはM1「Everso」。とても雰囲気も良くて女性ヴォーカルも活かされていますのでますますMy Bloody Valentineを連想させるものがありますが、こういう部類が大好物なので20年以上も経ってもやめられませんね。
サイケデリック度数がさらに高まり、色鮮やかで幻想的な音が無防備なまでに鳴らされております。


残りの2曲に関しまして。M2「Never Learn Not To Love You」の中途半端な冗長さに反してM3「Wish Of You」が1分半に満たないことからも食い足りなさを感じてしまいます。このThe Telescopesというグループがどうもぱっとしなかった理由が判るようなシングル盤ですね。


当時はこの手の音も流行したので来日公演も盛況でしたよね。Swervedriverのライヴでさえ観に行ったことがありますもん。ところがThe Telescopesの場合、Creation Recordsからアルバムも発売されていたことも記憶があやふやなままでしたよ。そんな訳でここでは少しでも光りを当ててあげようという所存です。


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The Telescopes / Precious Little (1990)

preciouslittle
The Telescopesの『Precious Little』(1990)です。Creation Recordsからの第1弾シングルです。


これまでのThe Telescopes、例えば『Taste』(1989)というアルバムの頃と比べて成長の跡が確実に見て取れます。粗野な音の作りだったところが整理整頓され、ひと皮剥けつつサイケデリックな要素が倍増。聴いていて心地良さをとても感じます。


M1「Precious Little」にはまだまだ若干の凶暴性が宿っていますね。このくらいの絶妙なさじ加減が良いのかも知れません。
実際には後追いで聴き始めた訳なんですが、大好きなCreation Recordsへと移って来てから本盤も含めて4枚もシングルを連発させたので凄く期待させられたもんです、アルバムに対して。結局は直前の『Flying』(1991)から2曲が『The Telescopes』(1992)に収録されたんですが、音像の激しさと煌めきがまるっきり異なるので納得ですね。


ぶっきら棒な歌は相変わらずですがM2「Deep Hole Ends」やM3「Never Hurt You」での静謐感も好みです。一直線に突き立てられるギターの荒々しい音色にも思わずぐっと来てしまいますし。
M4「I Sense」も含めて割とあっさりと終わってしまうように全体的に聴こえるのが難点でしょうか。あとは遠くの方でMy Bloody Valentineがちらついて見えてしまうことはどうしようもないことですよね。


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プロフィール

北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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