Chicago Radio Soul (1996)

先日の『Chess Uptown Soul』(1996)に引き続き『Chicago Radio Soul』(1996)という編集盤です。もしも当時のラジオ番組を再現してみたらという主旨でしょうか。
またまたChess Records音源並びにその傍系のArgo Records、Checker Records音源が利用されています。
Fontella Bassのヒット曲であるM1「Rescue Me」、そして彼女とBobby McClureとのデュエット曲の「Don't Mess Up A Good Thing」で幕開けです。
貫禄のMitty Collier、迫力のEtta Jamesとは対照的にJackie RossやJo Ann Garrettの可憐さというのはやはり、ラジオ向きということなのでしょうか。初耳だったThe Gemsが結構な実力者なのは発見ですね、気に入っています。
M25「A Love Reputation」のDenise LaSalleがChess Recordsに録音していることも初めて知ったりしました。
とにもかくにも女性陣が充実しておりますね。
ここでも端正な歌を聴かせるTony Clarkeやらヴォーカル・グループの面白さが伝わって来るThe Radiantsといういつもの面々のほかに大きな体に似合わず細やかに歌い上げるBilly Stewartですよ、やはり。果てしなく歌が巧いのは相変わらすですね。素晴らしいのひと言です。
本盤の全26曲もシカゴ・ソウルらしい軽快さに溢れてはいるんですが、同じくらいの時期にCurtis Mayfieldが手掛けた、例えばMajor LanceにThe FascinationsやThe Five Stairstepsなどと比べてしまうと垢抜けなさが目立つ形ですね。良く言えばほのぼのとしている訳ですよ。それはそれで好感を持つことが出来ます。
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