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Teenage Fanclub / Shadows (2010)

shadow
今月のTeenage Fanclub は『Shadows』(2010)です。
5年振りのアルバムで前作、『Man-Made』(2005)と同じくPeMaという自前で起こしたレーベルから発売されたという代物です。


思わず胸がときめき、しまいには締めつけられるM1「Sometimes I Don't Need To Believe In Anything」にシングル曲のM2「Baby Lee」と快調な滑り出しですね。聴く前からそれほど期待していなかったものでから嬉しくなります。


続くM3「The Fall」が相変わらずの気怠いRaymond McGinley節なので5分以上というのは辛いものがあります。無理してまで3人分を均等に収録する必要はないと思うんですけれどもね。
M6「The Past」の方は珍しく濃淡が鮮やかな印象なので見違えるほどですし、ゆったりとしたM9「Live With The Seasons」なんてのは本作中でいちばん気に入ってしまいましたよ。これは素晴らしいです。


そんな訳で後半に入ってからさらに尻上がりに調子が良くなって来るのが判ります。
何の捻りもないはずのNorman Blake作のM8「When I Still Have Thee」には涙腺を大いに刺激されてしまいます。緩さ全開のM10「 Sweet Days Waiting」はGerald Loveの新境地、かも知れません。不思議と胸に迫って来るものがありますね。
最後の「Today Never Ends」では今ひとつ締まらない気がしないでもないんですけれども。


Teenage Fanclub の面々も立派な中年です、老成した結果なのか円熟味が出たのかアルバム全体としては良い意味で落ち着いた印象で年相応の音だなと感じました。ストリングスやらスティールギターを大幅に導入しての奥行きのある音作りに感心しましたし、充分に切なかったり滋味深かったりもしますし。
最近ではシングル盤まで追い掛けることもなくなりましたが聴き続けて来て本当に良かったなと実感しました。


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プロフィール

北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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