Ann Peebles / I Can't Stand The Rain (1974)

Ann Peeblesの『I Can't Stand The Rain』(1974)です。
前回の『Straight From The Heart』(1974)に続く充実した内容です。傑作と誉れ高い1枚ですよね。
表題曲のM1「I Can't Stand The Rain」がやはり目玉ですよね。これまでのように単に勢い任せなだけではなく妖艶さまで備わっていましてより一層、魅力的になっているのが一聴して判ります。大人の女性ならではの表現力に違いないですね。
ほかにもしっとりと歌い上げるM3「(You Keep Me) Hanging On」やM7「A Love Vibration」には思わず胸を打たれてしまいますよ。
収録曲の大半に夫君のDon Bryantが関わっているんですね。
そこへ酸いも甘いも噛み分けたAnn Peeblesによる情感たっぷりの歌声が乗るとそれはもう極上のメンフィス・ソウルな訳です。
さらにはずっしりと重いハイ・サウンドがこれまたぴたりと寄り添い、支えるように鳴らされていますので一段と完成度が高まっております。M9「I'm Gonna Tear Your Playhouse Down」などはさらりと格好良い演奏ですので意表を突かれてしまうんですよね。
前からAnn Peeblesの歌が好みで実際のところは『Straight From The Heart』ばかりを贔屓にしていましたが、改めてこの『I Can't Stand The Rain』のことが好きになりました。
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