Yes / Yes (1969)

Yesの『Yes』(1969)を聴いてみました。デビュー・アルバムがこんなジャケット・デザインで良いのかと思いつつ。
コーラス・ワークもばっちりと決まっているM1「Beyond And Before」はアルバムの幕開けにぴったりの曲調ですね。
ただ、本作を初めて聴いた時から取っ付き難い印象でしたが、改めて聴いてみましてもなかなか馴染めないところが多いのが事実だったりします。アルバム全体を通して巧くて凄い演奏であるのは良く判るんですが、慣れるまでにまだまだ時間が必要のようです。
M2「I See You」はThe Byrdsのカヴァー。The Moveも「So You Want to Be A Rock 'N' Roll Star」をカヴァーしていたりしますので想像以上にその影響力が大きいんですね。ちょっとした発見でした。
M4「Looking Around」は面白いですね。本作中ではいちばんポップに傾斜してしまして、いちばん聴き易いのではないでしょうか。こういうキーボードの音色も好きですし。
M6「Every Little Thing」がThe Beatlesのカヴァーということで意外過ぎる選曲ですね。途中で「Day Tripper」のギター・リフを忍ばせてありますし言われてみないと判らなかったりします。敷居が高いと言いましょうか、これは難解ですね。
さらには追加収録曲の中に次のアルバムの『Time And A Word』(1970)にも収録されているM9「Everydays (Single Version)」、M12「Everydays (Early Version)」も含まれていまして。Buffalo Springfieldのカヴァーな訳ですよ。不思議ですよね。
Led Zeppelinしかり、ウェストコースト・ロックからの影響がこういう形で波及しているとは興味深いです。
デビュー曲だというM7「Sweetness」は聴かせますね。このしっとり具合、好きですよ。
この時代ならではのサイケデリックに聴こえるでもなくやはり充分にプログレッシヴ・ロックの萌芽を感じさせるものだと認識していますがきっと間違いなんでしょうね。追加収録のM11「Something’s Coming」、M14「Something’s Coming (Early Version)」を聴いてみても何だか難しいなと思ってしまいます。
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