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おバ歌謡 (2004)

おバ歌謡
おバ歌謡』(2004)を聴いてみました。
伊集院光がラジオ番組で放送した楽曲群をCD化したオムニバス盤とのことです。内容としては、真面目に演っているのに結果的にふざけているように聴こえるというものなんですね。一連の『幻の名盤解放同盟』と相通じるものがある訳ですよね。


マリアッチに子供声を乗せた「パパはメキシコ人?」から軽快に始まります。
続くM2「銭$ソング」、その内容もさることながら途中で奇声をあげる場面が何度かありまして、それが危険球過ぎるので聴いているこちらが心配になるほどです。嫌な緊張感を強いられますね。


ローレン中野/和田弘とマヒナスターズのM3「ゆうわく」というのは手品ショーなどでお馴染みの「オリーブの首飾り」に日本語詞をつけた華麗な1曲ですよ。
M4「「剣の舞」」も同様にバレエで有名な1曲に日本語詞をつけたものですね。“大切なことはすべて教えてくれた”尾藤イサオの歌声が意外と滑らかでして妙にクセになってしまいます。


M5「ドン・ズバ」では由美かおるが無闇にドンズバドンズバと切り込んで来る逸品です。いったい何が彼女をそうさせるのでしょうか。
M6「マグネットジョーに気をつけろ」、これはごく普通のアイドル歌謡ですね。安心して聴くことが出来ますね、実際に良く出来ていますし。


言わずと知れたEaglesによる名曲をカヴァーしたM7「ホテル・カリフォルニア」。
同じ切なさであっても相当な温度差を感じてしまいます。何でしょう、この白々しさというものは。


悪意の塊のようなM9「ザ・モンスター 「コンドールマン」」も実に危なっかしいんですが、一方でM10「ヘドラをやっつけろ!」ではある意味で対照的な際どさを持ちつつ、そしてある意味で明るく元気に物騒なことを歌っていますよ。


草刈正雄が誠実に歌うM11「アローン・アゲイン」。勿論、Gilbert O'Sullivanのあの有名曲のカヴァーなんですが、その実、割と直截的な訳詞に驚かされる訳ですよ。
最後にまたまた「Alone Again」のカヴァー曲、M12「また一人」です。こちらは訳詞がなかにし礼によるものなんですが、これはもう先の草刈正雄版とは解釈がまったく異なるということなんでしょうね。超絶的に救いのない内容に曲解されています。もはや涙すら枯れてしまって出て来ません。


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北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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