At The Club (1999)

『At The Club』(1999)というオムニバス盤CDを聴いてみました。
Atlantic Recordsが誇るR&B音源の数々をKent Recordsが思う存分に利用するWhere It's Atという一連の編集盤の1枚です。
ジャケット写真にマーキー・クラブが使われていることからも判るようにすこぶるノリの良いR&Bばかりをたっぷりと25曲も収録されている訳です。
M1「Help Me Get The Feeling」から早速、King Curtisが吼えていますしM2「It Ain't What You Got」でのJimmy Hughesの歌声には思わず痺れてしまいますね。
The BeatlesもカヴァーしたM3「Some Other Guy」Richie Barrettも威勢がよろしいんですが、M4「Looking For A Fox」でのClarence Carterの迫力満点の野太い喉やM5「Some Kind Of Wonderful」でSoul Brothers Sixが魅せる熱演ぶりと来ましたら言葉を失ってしまいます。
また、百戦錬磨のThe DriftersによるM8「At The Club」がまさに表題に相応しい洗練されたR&Bだったりいたしまして。巧いこと緩急を活かした構成には脱帽ですね、まったく。
お馴染みのM10「Poison Ivy」The Coasters、そしてインストゥルメンタル版のM11「Chain Of Fools」The Goodtimersといった具合に盛り上げるんですからひと堪りもありませんね。
後半では手始めにこれまた定番曲のM14「Last Night」The Mar-Keysで景気付けですね。
あとに続くのはRufus Thomas、Wilson PickettにSolomon Burke、Don Covayと大物ばかり。腰が抜けそうになるくらいの大盤振る舞い。こんな贅沢なことがあって良いのでしょうか。
M19「Green Onions」のカヴァーでKing Curtisがまたもや熱く吼えつつ、Booker T. & The M.G.'sによるM22「Slim Jenkins Place」でぐいぐいと責め立てられます。
終盤におきましては貫禄を示すDoris TroyのM23「Just One Look」や丁寧に歌われるM24「Walkin' Up A One Way Street」Willie Tee、綺羅星の如く素晴らしいM25「Young Boy Blues」Ben E. Kingと、ひとしきり踊らせたあとにじっくり聴かせるという3曲でもありまして何とも心憎い締めくくりではありませんか。
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