Belle And Sebastian / Belle And Sebastian Write About Love (2010)

Belle And Sebastianの『Belle And Sebastian Write About Love』(2010)を聴いてみました。この3月に来日公演を控えた最新作、今回もジャケット写真が素敵ですね。
正直に申しまして、戸惑っております。前回のエントリの『The Boy With The Arab Strap』(1998)から10年以上も経っているので同じようなことばかり演っていられないだろうという当たり前の話なんですが、こうなっちゃったんですかという感想がまずは出て来る訳ですよ。
勿論、これは2000年代のBelle And Sebastianを素通りしてしまっている浦島太郎状態のこちらが寝ぼけているだけなんですけれども。
そんな本作、Norah Jonesを迎えたM5「Little Lou, Prophet Jack, Ugly John」という1曲も当然の如く売りなんでしょうが、最初はまったく気が付かないという体たらく。M1「I Didn't See It Coming」からして女性ヴォーカル曲なのでという言い訳はさておきまして、さすがにしっとりと落ち着いた風情が素晴らしいですね。何とも味わい深いです。
静かな趣きのM9「Read The Blessed Pages」やM3「Calculating Bimbo」なども好みです。
対照的に派手な作りだなと思わずにいられないM2「Come On Sister」やM6「Write About Love」、M7「I'm Not Living In The Real World」が同居していることが面白いです。
いろいろな意味で洗練された印象を抱きます。歌の持つ力の伸びしろにはまだまだ余裕があるようですし、ますます聴き易くなって普遍性に溢れていますよね。
いつまで経っても失われることのない爽やかさも貴重なものだと思います。
国内盤CDには追加収録曲がふたつもあるんですね、歯痒いです。
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