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Don Bryant / I'll Go Crazy (1993)

donbryant
Complete Don Bryant On Hi Records』という決定的な2枚組もすでに廃盤の憂き目に遭っておりますDon Bryantの『I'll Go Crazy』(1993)、日本企画の憎い編集盤です。
またもやヒーターを引っ張り出す機会を逸してしまったのでサザン・ソウルを聴いて暖をとってみました。内容としては旧ブログからの転載という手抜きぶりですけども。


メンフィス生まれのメンフィス育ちというDon Bryant渾身のオリジナル曲を中心に未発表曲を盛り込んだ大変贅沢な日本編集の1枚です。


Ann Peeblesの夫君にして彼女の楽曲をも手掛けるなどソングライターとしても気を吐くという逸材でもあります。
このように器用なだけでなく、情感を込めた歌い口といい活きの良さは天下一品です。そのうえバラード良しアップ良しと至れり尽くせり、向かうところ敵なしのソウル・マンです。


本作ではR&Bの持つ猥雑さとメンフィス仕込みの表現力の豊かさが絶妙に絡み合います。また、それを支える音にしても同様です。
1970年代初頭に完成を見るHi Recordsの専売特許であるところのハイ・サウンドが熟れる寸前の抜き差しならぬさじ加減にも堪えられないものがあります。 


冒頭から連打の初期シングル曲についてや後半に配置された秀逸な未発表曲群にまつわる謎解きに関しては、詳細な解説に任せるとして、この1曲となると血湧き肉踊る豪快なジャンプ・ナンバーM12「What Are You Doing To My World?」を選びます。
その躍動感、吹き出る汗がサザン・ソウルそのものが持つ一面をこれ以上ないほどに体現しています。



簡潔極まりないハイ・サウンドに熱き血潮の歌声が乗っかる最高のサザン・ソウルにして最高のディープ・ソウルに身も心も火照ること間違いなしですね。


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プロフィール

北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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