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2010年12月31日

2010年もあとわずか、すでにGoogleロゴが変更されていますね。
今年1年を改めて振り返ってみようとしても実はあまり憶えていなかったりします。夏が暑かった、それぐらいでしょうか。


それではあんまりなのでログを遡ってみましたら。何だか身も蓋もないブログですね、我ながら。毎月のTeenage FanclubとHeavenlyとBMX BanditsとStereolabの連載の合間にThe Flaming LipsとGalaxie 500とYo La Tengoのことをちょこちょこ取り上げて、あとはソウル・ミュージックとかThe Kinksのこととか下手な写真でごまかして来たようなものですね。


そんな中での収穫と言えば、のあのわです。どうやって知ったのか思い出せませんが、あの歌声に惚れ込みました。好きです、ただ好きなんです。


酷暑を耐え忍んだあとにはこれまた酷い仕打ちが待っていました。今秋から更新頻度が落ち込んだ理由の筆頭というか諸悪の根源とも言えるのが業務上の忙しさですね。将来に渡って何の役にも立たない雑用に翻弄され続けて疲労困憊、帰宅後にはテレビ番組を眺めるのが精一杯という日々です。
とにかく連続ドラマをたくさん観てしまいました。大河初完走の『龍馬伝』、どっちか選べない『コード・ブルー』、世にも不思議な『熱海の捜査官』、とりあえずモテない自分のためにも『モテキ』、いただきましたの『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件簿』、鬼の『ギルティ 悪魔と契約した女』などなど。早い話が配役がすべてです。


ついでに映画です、昨年よりも観た気がします。『アバター』もさることながらやはり『告白』に尽きます。勢い余って劇場へ足を運んだのは2回に及びまして、さらにはBlu-ray Discの購入をも目論んでおります。まだ再生機すら持っていないことも告白しておきましょう。


日頃、疲労困憊の割には食欲は衰えず。図に乗っていましたら胴回りが増長。これは鉄の胃袋を自称した20代後半からの暴食が尾を引いているようです。就寝直前に腹筋運動を行っていますが効果は未知数、地道に続けるしかないですね。


そんな訳で今年もいろいろとありましたが、このブログに関しましては酷い有りさまです。ログの積み重ねがいかに大切なことかを身に染みて感じます。
その反面、とにもかくにも閲覧してくださった方々に感謝です。どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。


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Stereolab / Margerine Eclipse (2004)

margerineeclipse
今月のStereolabは前回のエントリ、『Instant 0 In The Universe』(2003)からのM3「...Sudden Stars」を含むアルバム、『Margerine Eclipse』(2004)です。


冒頭のM1「Vonal Declosion」からしてきらびやかななラウンジ感覚が全開、さらにはポップな要素が満載の収録曲が矢継ぎ早に繰り出されるんですよ。ちょっとした驚きを感じつつ聴き入ってしまいますね。M4「Cosmic Country Noir」なんてまるで少女漫画の世界を垣間見るような印象です、ある意味で偏見丸出しですけれども。これまた尋常ではない浮遊感を醸し出しているんですよね、そこだけは本当ですよ。


例えば『Sound-Dust』(2001)と比べてみますと一目瞭然のはずですね。冗長な部分もほとんど見受けられませんしね。
M6「Margerine Rock」などといったおちゃらけたような1曲もあるにせよ、見違えるほどの出来映えではないでしょうか。似て非なる表題のM8「Margerine Melodie」なんてのはもの凄く格好良いです、素晴らしい。


かと言ってこれぞという突き抜けたものが感じられないのも事実です。
ずっと以前から違和感を持つブラスの類いが息を潜めていることに好感を覚えるものの、この音数の多さに対しては好き嫌いがはっきりとしてしまいます。密度の高さが裏目に出る場合もあるということではないでしょうか。単に過去の音源に執着する嫌な歳のとり方をしているだけかも知れませんが。なんだかんだで20年ほどの付き合いになりますから、いろいろと考え込まされるものがある訳です。


脱帽必至の大傑作とまで言い切るものではないですが、とても良く出来たアルバムだとは思います。これだってちゃんとStereolabなんだと感じさせてもらえますからね。
最新作、と言いましても『Chemical Chords』(2008)時の未発表曲集とされている『Not Music』(2010)も発売されたばかりです。まだまだ、このStereolab関連エントリを続行して行きますよ、と。


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The Kinks / The Kinks Present Schoolboys In Disgrace (1976)

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今回のThe Kinksは『The Kinks Present Schoolboys In Disgrace』(1976)です。
実はこのエントリのために聴き始めたばかりですがスッと耳に飛び込んで来る軽快な全10曲なんですね。


名盤を連発した黄金期たるPye Records時代から、それらに比肩する傑作をものにするRCA Records時代へと至る道筋の中で原点回帰とはまた異なる簡潔にして老練なロックン・ロールばかり。
ホーン隊とバック・コーラスを従えていますので肉付きの良いがっちりと音の作りな訳ですよ。安定感がばっちり、グループとしての一体感も水準以上ですね。


また、ここに来ましてRay Daviesが自身の学生時代を振り返ったかのような内容、なんでしょう。こういう場合にも特に歌詞をきちんと理解することができると話がまったく違いますよね。
誰もが思い当たる節があるにしてもですよ、自分の冴えない10代の頃に照らし合わせて胸焦がすようなこともあったりしまして頬を赤らめたりほろ苦い気持ちに包まれたり、いろいろと痛し痒しです。


ブリティッシュ・ロックのとても素晴らしいグループであることは周知の通り、売り手としてもまだまだ手を替え品を替えの再発を続けて行くようですね。覚悟せねば。
そして、最近のThe Kinks関連のエントリにも増して本盤に対する聴き込みが圧倒的に足りないことにはご勘弁いただきまして。生意気にも拙い文章で追い掛けて参りましたが、ここでひと段落でございます。ライヴ盤やら編集盤につきましてはまた時間を作って挑みたいところです。


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Happy Holiday

今回のGoogleロゴはひと味もふた味も、違いますね。


中でもフランスの家庭料理と言われているブッシュ・ド ・ノエルに興味津々です。


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O.V. Wright / Into Something (Can't Shake Loose) (1977)

intosomething
前回のDon Bryantの『I'll Go Crazy』(1993)に続きましてO.V. Wrightの『Into Something (Can't Shake Loose)』(1977)をやっとヒーターを引っ張り出して来ましてぬくぬくとした中で聴いております。
今回も旧ブログからの引用エントリでございます。


サザン・ソウルの重鎮というよりもサザン・ソウルそのものを体現する孤高のシンガー、O.V. WrightHi Recordsから放った1枚目がこの『Into Something (Can't Shake Loose)』(1977)です。


1977年発売ということで新しめの音を苦手とする身には厳しいのではと思ったのも束の間、深みのある歌心が溢れるのと同時に泥臭いサザン・ソウルの香りが立ち籠める素晴らしい作品です。


表題曲のM1「Into Something (Can't Shake Loose)」については、時節柄でしょうかモダンな曲調を難なく歌い切ったファンキーな1曲です。
鮮やかなまでの切れの良さがアルバムの冒頭にぴたりとはまります。


M3「Precious, Precious」とM6「Trying To Live My Life」の2曲はソウル・ファンの心の故郷、Otis Clayの名唱で知られるものです。
どちらもO.V. Wright流に料理され、これ以上にないほどの絶品に仕上げられています。


カヴァー曲以外にも勿論聞きどころはありまして、M4「The Time We Have」でのじっくりコトコト煮込んで行くような様子などには堪らないものがあります。


アルバムの最後には圧巻のメドレーが待ち構えております。咽び泣くようなバラードというよりも聴いているこちらが泣けて来るM7「Medley」の内訳がこれまた怒濤の3連発なのです。


God Blessed Our LoveAl Green「When A Man Loves A WomanPercy Sledgeと来て、Otis ReddingThe Rolling Stonesも歌った「That's How Strong My Love Is」には心底参ってしまいます。
もともとは1964年に吹き込んだという「That's How Strong My Love Is」を本家本元であるO.V. Wright自身が激唱するとなれば、やはり涙なくしては聞けません。



素晴らしいですね、心が震えてしまいます。
深まる秋から冬にかけて聴くディープ・ソウルがまた格別なんですよね。


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Don Bryant / I'll Go Crazy (1993)

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Complete Don Bryant On Hi Records』という決定的な2枚組もすでに廃盤の憂き目に遭っておりますDon Bryantの『I'll Go Crazy』(1993)、日本企画の憎い編集盤です。
またもやヒーターを引っ張り出す機会を逸してしまったのでサザン・ソウルを聴いて暖をとってみました。内容としては旧ブログからの転載という手抜きぶりですけども。


メンフィス生まれのメンフィス育ちというDon Bryant渾身のオリジナル曲を中心に未発表曲を盛り込んだ大変贅沢な日本編集の1枚です。


Ann Peeblesの夫君にして彼女の楽曲をも手掛けるなどソングライターとしても気を吐くという逸材でもあります。
このように器用なだけでなく、情感を込めた歌い口といい活きの良さは天下一品です。そのうえバラード良しアップ良しと至れり尽くせり、向かうところ敵なしのソウル・マンです。


本作ではR&Bの持つ猥雑さとメンフィス仕込みの表現力の豊かさが絶妙に絡み合います。また、それを支える音にしても同様です。
1970年代初頭に完成を見るHi Recordsの専売特許であるところのハイ・サウンドが熟れる寸前の抜き差しならぬさじ加減にも堪えられないものがあります。 


冒頭から連打の初期シングル曲についてや後半に配置された秀逸な未発表曲群にまつわる謎解きに関しては、詳細な解説に任せるとして、この1曲となると血湧き肉踊る豪快なジャンプ・ナンバーM12「What Are You Doing To My World?」を選びます。
その躍動感、吹き出る汗がサザン・ソウルそのものが持つ一面をこれ以上ないほどに体現しています。



簡潔極まりないハイ・サウンドに熱き血潮の歌声が乗っかる最高のサザン・ソウルにして最高のディープ・ソウルに身も心も火照ること間違いなしですね。


Teenage Fanclub / Start Again (1997)

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今月のTeenage Fanclub前回のエントリに引き続きまして 『Start Again』(1997)というシングル盤の第2弾です。
傑作アルバム、『Songs From Northern Britain』(1997)からの最後のシングル・カットですね。


M1「Start Again」はライヴの幕開けにもぴったりの定番曲。単純ですけれど力強くて気持ちの良い決意表明のような1曲ですね。


次のM2「How Many More Years?」はHalf Japaneseの『Charmed Life』(1988)のCDに追加収録されているJad FairDon Flamingとの共作曲をカヴァーしたものですね。よく見つけて来ましたよね、という好カヴァーですよ。
いずれも知らない仲ではないのでその辺は味わい深いですし、ほど良いカントリー風味が香ばしいです。


M3「Nothing To Be Done」はご存知、同郷の大先輩であるThe Pastelのカヴァー曲ですね。『Sittin' Pretty』(1989)というアルバムの冒頭を飾る代表曲にこの時にはメンバーではなかったKatrina Mitchellを担ぎ出して一緒に歌ってもらっているという曰く付き。
原曲に及ばぬヘロヘロぶりが嬉しいものですね。


先日の来日公演には足を運ぶことが出来ませんでしたが、未だに現役での活動を継続していることにはとても励まされます。これからもしばらくはTeenage Fanclubとともに歳を重ねて行きたいですね。


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Wail Daddy!: Excello Nashville Jump Blues (1997)

waildaddy
Wail Daddy! : Nashville Jump Blues』(1997)。
前回の『Across The Tracks Volume 2: More Nashville R&B And Doo Wop』(1997)に引き続きましてExcello Records音源をまとめた編集盤のご案内を旧ブログからの転載、です。


今回は、独特の臭みたっぷりのジャンプ・ブルースがたんまりと24曲も詰め込まれた『Wail Daddy! : Nashville Jump Blues』を選んでみました。
この手の編集盤ではお馴染みのJohn Broven監修にして、Excello Recordsの音源が最大限に活かされた1枚です。


粉塵が巻き上がるような泥臭くも猥雑で血気盛んなジャンプ・ブルースの旨味を閉じ込めたような、いかにも古めかしい音には違いないのですが選曲の妙で一気に聞かせます。


出だしで鶏の鳴き声をギターの音で見事に模したM1「Chicken Hearted Woman」では、やはりペキパキと鳴らされるギターに心躍らされます。


名の通ったShy Guy Douglasなどは流石に雰囲気満点です。M9「New Memphis Blues」とM10「Detroit Arrow」の2曲が選ばれています。


続くM11「Happy Go LuckyGood Rockin' Beasleyはその表題の通りにのほほんとしたブギウギが炸裂していまして、何とも心地良いものです。


女性ヴォーカリストを擁するCharlie Dowell & Willie Lee PattonDel Thorne & Her Trioといったところもなかなかしっとりと聞かせる面をも持ち合わせていますから、聞く者を飽きさせません。


ほかにも特に後半に入りますと、小気味よいR&Rの花盛りと呼んでも差し支えのない楽曲で賑わっているほどです。
Little Maxie Baileyによる2曲、M12「Drive Soldiers Drive」とM13「My Baby's Blues」やM2「Dyna FlowJack Cooley、M17「Love Me BabyBernie HardisonBlue FlamersのM18「Watch On」とM24「Driving Down The Highway」などはR&Rそのものです。


テネシー州の州都、ナッシュビルと言えば“ミュージック・シティ”と呼ばれ、周知の通りカントリーの隆盛を誇るアメリカ南部の街です。 
カントリーとブラック・ミュージックが表裏一体であることを示唆する非常に興味深い1枚でもあります。



たまに聴いてみますと面白いですよね。音楽を聴く醍醐味と言いましょうか、自然と素晴らしい体験をすることが出来てしまう訳なんですよ。


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プロフィール

北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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