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Yaba Daba Doo!

テレビアニメ番組、『The Flintstones』の放送が開始されたのが1960年9月30日だそうです。『原始家族フリントストーン』ですね。


連想してしまうのはその番組自体よりも「ほのぼのレイク」のCMなんですよね。


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Happy 12th Birthday Google

常日頃からお世話になりっぱなしのGoogle。本日、9月27日が12歳の誕生日だそうです。


これからも、いろいろと便利なサービスで私たちの生活をより良くして欲しいですね。


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The Heart Of Southern Soul: from Nashville To Memphis And Muscle Shoals (1994)

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The Heart Of Southern Soul: From Nashville To Memphis And Muscle Shoals』(1994)を聴いてみました。
毎月、怒濤の勢いでブラック・ミュージックやサイケデリック・ロックなどの良質な再発を続けるKent RecordsやらBig Beat Records。この編集盤はその本丸であるAce Recordsからの第1弾です。


The Heart Of Southern Soul: From Nashville To Memphis And Muscle Shoals』という表題の訳としまして、まさにアメリカ南部のAbet RecordsExcello RecordsSims Recordsといったところの音源をまとめ上げているんです。
Excello Records音源の編集盤やら単独盤がAce Recordsから大量に発売された時期がありまして、その際の企画のひとつだったんでしょうね。


最初のM1「Fall In Love AgainThe Kelly Brothersから熱い歌唱と引き締まった演奏に痺れてしまいますね。M18「You're That Great Big Feeling」が軽めなのとは対照的ですね。素晴らしい幕開けです。
続くThe Wallace BrothersによるM2「Line Between Love And Hate」がまた、凄いんですよ。年端もいかないようでいて、大人顔負けの歌を存分に聴かせてくれます。
このThe Kelly BrothersThe Wallace BrothersにつきましてはKent Recordsから単独盤が発売されていまして、とても興味深いグループだと言えますよ。


ほかにもKip Anderson Johnny TruittStacy LaneEugene Kempらが自慢の素晴らしい喉を披露しております。Slim Harpoの飄々とした佇まいは相変わらずですよね。
そんな中で女性シンガーのLucille Matthis、女性グループのThe Avonsに男女デュオのDee & Donの頑張りも目立ちますね。


意外なことにこれまで未発表だったものが6曲も収録されているんですよ。有名どころのShirley BrownMarva Whitneyまでもが含まれています。どうして打ち捨てられていたままだったのか不思議なくらいですね。
それから、本盤だけが1960年代後半から1970年代前半のサザン・ソウルの本懐を示す訳ではないことは勿論なんですけれど、非常に濃密な内容であることに違いはありませんよ。


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Young Marble Giants / Colossal Youth (1980)

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先ほどのWeekendのエントリのついでにYoung Marble Giantsの『Colossal Youth』(1980)を旧ブログから引用してしまいましょう。


ポスト・パンクと言われても判然としないのですけれど。
そんなことはともかく、Young Marble Giantsの『Colossal Youth』(1980)の拡大版があのDomino Recordsから発売されるとか発売されただかを知りまして、手持ちのCrépuscule盤CDを引っ張り出して来ました。


先にWeekendを聴いていたこともありましたし、完全に後追いですのでパンクに匹敵するような衝撃だの何だのは身に染みませんでした。


情けないことに購入代金がやけに高かったことを憶えている程度でしたね。
それでも、インストゥルメンタル曲のみで構成された『Testcard EP』(1981)と最終シングルの『Final Day』(1981)にほか1曲が追加されていますので、納得の質量ですけれども。


さらに強いて言えば、聴き始めた当時は綺麗な女性ヴォーカルにうっとりするのが精一杯でした。


今回、改めてじっくり聴いてみますと様々なことに気付かされますね。その斬新な音の組み立てにただひたすら驚いてしまいました。
組み立てと言ってもあまりにも簡素過ぎまして、色気も何もあったものではありません。風通しが良いどころではなく骨と皮しか残っておりませんし。


然るべき音のみが然るべき場所に配置され役割を果たすという極小値は、一聴して無機質のようにも感じられるのかも知れませんが、実に生々しく記録されています。


鳴らされているのはベース・ギターとオルガンとリズム・ボックスとギター、そして歌です。
チャカポコしたリズムの連なりを角張ったベース・ラインが突き破り、薄っぺらいオルガンの音色が波打つそばで淡白なギターが思い出したように引っ掻き回す。


それらはぎこちなく上滑りを起こして、最後のお楽しみにとひた隠しにしていたかさぶたをあっさりと剥ぎ取って行くかのようです。


そんな楽器たちにたったひとりで対峙するのがAlison Stattonという乙女。
鼻歌とも言えなくもないにもかかわらず、胸ぐらを掴んで離してくれません。



Weekendへと至る道程がどういったものだったのか、本当にそそられますね。安易に触れてもただでは済まされないのがYoung Marble Giants、どうしたって忘れられない存在です。


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Weekend / La Varieté (1982)

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Weekendのアルバム、『La Varieté』(1982)を久しぶりに聴いてみましたよ。気鋭のRough Tradeからの1枚、やはり初夏に聴くのが相応しい音ですね。


手持ちのCDは、最近ではもっぱら再発に注力しているCherry Red Recordsから20曲入りで発売された代物です。新たに4曲も追加収録されたのでVinyl Japan盤から買い替えたんでした。
もともとはYoung Marble GiantsAlison Stattonが中心になって結成と相成った3人組のグループ。ジャズやラテンの要素を前面に押し出した瑞々しい感覚の音楽ですね。聴いていて、とても清々しい気持ちにさせてくれますよ。


ただし、改めて聴いてみますと少し肩透かしを食らったような気がしないでもないですね。何となく薄っぺらさを感じてしまいました。その軽妙なノリが後進に与えた影響の大きさは言うまでもないはずなんですけれども、どうも“お洒落なアコースティック・サウンド”のひと言で片付けられてしまうのもむべなるかなといった感じです。
そうは言いましても、心意気は感じられますよ。Alison Stattonの野心と言いましょうかベース・ギターを通しての表現欲求のようなものを感じ取ることが出来ますしね。単純に澄み切った綺麗な歌声だけではないんですよね。


多少なりとも物足りなさもあるにはあるんですが、やはり特別なものを感じさせてくれるのも事実です。確かにWeekendらしさというのはある訳ですよ。
清らかな「The End Of The Affair」やM3「Summerdays」も素晴らしいですし賑やかなM4「Carnival Headache」やM6「Life In The Day Of... (Part 1)」、M7「Life In The Day... (Part 2)」、M10「Weekend Off」などについつい引き込まれてしまいがちですが、逆にM11「Red Planes」とM12「Nostalgia」の醸し出す鬱蒼とした雰囲気もおあつらえ向きなんですよ。


それからシングル曲のM16「A View From Her Room (12 Inch Version)」は勿論のこと、M17「 Leaves Of Spring」にM18「Past Meets Present」、M19「Midnight Slows」というアルバム未収録の3曲も秀逸な仕上がりです。
デモ音源にしても興味深いものばかりですし、全体としてやはり良く出来ていますね。お洒落ではありますが、決してそれだけではないんです。


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Matthew Larkin Cassell / Pieces (1977)

pieces
日中の豪雨は酷かったですが、夜は秋らしく涼しくなって参りました。Matthew Larkin Cassellの『Pieces』(1977)を聴いています。
詳細を知りませんでした。今もたいして判っていませんけれども、ほとんどP-Vine Recordsから紙ジャケット仕様CDとして再発されるということだけで購入してしまった1枚です。


確かにメロウなんですよ、言われている通りにグルーヴィーなノリと洒落た軽みが心地良いんです。
特に毛嫌いしている訳でもなく何とはなしに遠ざかったままなだけで、普段からこの手の1970年代のAOR寄りの音に接する機会が少ないので余計に新鮮に聴くことが出来ますね。


クセもなく決して嫌みのないすっきりとした歌声としなやかな音使いがとても良い塩梅で感触はとてもあっさりとしていながら、それでいて収録曲がどれも機知に富んだ作りなんですよね。
最後のM9「In My Life」だけが少しだけ凝っていますが全体的には複雑さはありません、したすら爽やかです。ゆったりと聴かせるM4「You」にしても胸に迫るものがありますよ。秋の夜長にぴったりです。


もう1枚、猫の顔面をあしらったジャケット・デザインの『Matt The Cat』(1979)も一緒に再発されています。猫が苦手だからなんて言っている場合ではなさそうです。


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Tender Trap / 6 Billion People (2006)

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みんな大好きHeavenly


今月もしつこく続けますよ、Tender Trapの『6 Billion People』(2006)というアルバムです。2枚目のようですね。


一聴して驚きました、とにかくHeavenly丸出しなんですよ。善し悪しは判りません。それほど冷静に聴いていられないですね。今さっき、聴き始めたばかりということもありますし。


往年のという言い方も彼女たちには似合わないんですが、これはもう、『The Decline And Fall Of Heavenly』(1994)や『Operation Heavenly』(1996)を彷彿とさせる弾けっぷりなんですね。と同時にしっとり感もしっかりと忍ばせているんですね。伊達に歳を重ねている訳ではありませんからね。成長が止まっているのはこちらだけとも言えなくもないですが参りましたよ、本当に。


どうもAmelia Fletcher姫のふっ切れた感すら勝手に感じてしまうんですよね。これは完全にほの字ですね。思わず持って行かれてしまいましたよ。
パッパラー・コーラスが入るM2「Talking Backwards」を聴いてみてくださいよ、胸がドキドキしてしまいますよ。ほかにも胸ワークワクな楽曲だらけです。前作の『Film Molecules』(2002)と比較しましても変に考え過ぎず、あっさりすっきりとまとめているのが奏功していますね。


もうね、こういうのを求めていたんですよ、この15年。発売された時に購入しなかったので5年近くも損をしていますね。何をやっているんだか。本作、『6 Billion People』で元を取りますよ。


彼女たちはすでに帰って来ていました。
Marine Researchをなかったことにする気もないですが、とっくに戻って来ていたんです。嬉しくて仕方がありません。本当に今さらなんですけれども、本当に嬉しいんですよ。

BMX Bandits / Sad?/E102 (1986)

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先月のエントリ、『The Rise And Fall Of BMX Bandits』(2009)というベスト盤で一応、完結させたBMX Bandits。今月は過去に遡りましてデビュー・シングルの『Sad?/E102』(1986)の登場です。
要するに旧ブログからの引用でございます。


Duglas T. Stewart率いるBMX Banditsのデビュー・シングルを採り上げてみます。


この12インチ・シングルを手に入れたのは割と最近のことです。中古盤、しかもシングル盤に対して大枚を叩くなんてことはとても考えられなかったのですが、30代にもなると思い切りがよくなってしまい散財の引き金となってしまっています。


7インチ・シングルの場合にはA面収録のM1「Sad?」とM2「E102」のみが、それぞれ両A面扱いだそうです。


1985年、Duglas T. Stewartは前身グループのPretty Flowersの一員だったSean Dicksonと引き続き組み、共に詞曲を手掛け始めます。後にそのSean Dicksonと一緒にThe Soup Dragonsを結成するJim McCullochが加わることからBMX Banditsが形作られたようです。
同じ頃に53rd & 3rd Recordsを興したStephen Pastelから早々とシングル制作の話を持ちかけられたそうです。


件のM1「Sad?」とM2「E102」にしてもやはり初期The Soup Dragonsに通じるものがあります。しかも楽しさとポップさが弾け、いかにもBMX Banditsらしいという独自性を既に確固たるものにしています。


M1「Sad?」については次の12インチ・シングル『The Day Before Tomorrow』に収録された再録音ヴァージョン「Sad!」を先に聴いていましたから、若干の違和感を持ちつつもこれはこれで牧歌的な弾け具合が微笑ましく感じられます。


M2「E102」についてもライヴ盤『Totally Groovy Love Experience』(1989)での大雑把なテイクを先に聴いていましたので、カズーが吹き鳴らされるこちらの可愛らしさもまた、いとおかし。


B面の初っ端のM3「The Cat From Outer Space」は、同じくPretty Flowersの一員だったNorman Blakeとの共作曲です。Pretty Flowers時代の演目なのかも知れません。
後にThe Boy HairdressersTeenage Fanclubを結成するNorman Blakeは終盤で不穏に轟くリコーダーを担当しています。


M4「Strawberry Sunday」とM5「Groovy Good Luck Friend」は共に同じ1986年7月のステージからのライヴ音源です。演奏の下手さ加減は百も承知でしたが、見事に想像を上回るヘロヘロな出来です。


特にM4「Strawberry Sunday」の場合、1番のひら歌の段階でドラム・マシンが叩き出す貧相なビートが狂い始め中断の憂き目に遭い、やり直しているほどです。
最初はその様子をそのまま収録していることに驚きましたが、Duglas T. Stewartの変わらぬ人懐っこいパフォーマンスで以てその場を取り繕う頑張りをも含めて最も彼らしいひとコマとも言えるでしょう。


これらのライヴ音源について、かのNorman Blakeがドラマーとしてクレジットされていますが、両曲とも生ドラムが入る余地がありません。後にThe Groovy Little NumbersSuperstarを結成するJoe McAlindenと共にコーラスを担当していることには納得出来るものの、この点については疑問の残るところです。


10年後のシングル『We're Gonna Shake You Down』(1996)の表題曲M1「We're Gonna Shake You Down」で以て取りも直さずこうしたパーティー・バンドの頃へと原点回帰を宣言するも、今ではそれから更に10年も経ってしまった訳ですから何とも感慨深いものです。



そんな訳で4年前には熱心に書いていたんですね、こんなブログでも。



The Kinks / Muswell Hillbillies (1971)

muswell
今回のThe Kinksは『Muswell Hillbillies』(1971)です。
RCA Records移籍後、第1弾アルバムですよね。大好きな1枚です。


のっけから土臭いロックン・ロールのM1「20th Century Man」に始まり、ひなびたホンキートンクなM2「Acute Schizophrenia Paranoia Blues」が続きます。
思わず脱力のM3「Holiday」が醸し出すのどかさ、これまた歯切れの良いロックン・ロールM4「Skin And Bone」に胸を弾ませます。
人生の奥深さ教えてくれてくれそうな気がするM5「Alcohol」は確実に名曲ですよね。それからM6「Complicated Life」の緩いスワンプ・ブルースと来まして前半だけでも相当、盛り沢山な内容です。堪りませんね。


決して胸焼けを起こさせない飄々とした歌とリズムはずしりと重みがありながら胃もたれさせない軽快な音。後半も同様にディキシーランド・ジャズやらカントリーやらブルースが絶妙に混ざり合った佳曲揃い、素晴らしい充実度じゃないですか。
Ray Daviesによる市井の小市民という視点や詳細な歌の内容が判ると面白さも倍増でしょうね。


The Kinks Are The Village Green Preservation Society』(1968)や『Arthur (Or The Decline And Fall Of The British Empire)』(1969)などを経て打ち出したThe Kinksなりのパブ・ロック。憧れの古き良きアメリカ音楽に範をとったというか地肉化させたような が満載


最初に聴いたのはRhino Records盤のCDだったんですが、その音楽自体の持つ豊かさやふくよかな音像というのには変わりはないです。現行CDの追加収録曲、M13「Mountain Woman」とM14「Kentucky Moon」もさすがに本作の雰囲気と合致してはいるんですが、締めはやはり表題曲のM12「Muswell Hillbilly」に限りますね。


ここでわざわざ言うまでもないのですがこの『Muswell Hillbillies』、どうしたって大傑作アルバムですよね。


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これでいいのだ!!

本日、9月14日とは赤塚不二夫さんの生誕75周年記念日なんですね。


今回のGoogleロゴがこれまた最高です、愛情を感じますよ。
ハジメちゃんとウナギイヌの絵葉書を買った憶えがあります、どこにやったかな。


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Daniel Johnston / Speeding Motorcycle (1990)

speedingmotorcycle
結局は2度目の来日公演を観に行くことが出来なかったDaniel Johnston、今回は最近になってどんどん聴き始めてどんどん好きになって行っているYo La Tengoとの共演盤、『Speeding Motorcycle』(1990)という7インチ・シングルです。
とは言いましても旧ブログからの引用です。この暑さのせいのほかにもいろいろとありまして気力も湧かず頭も働かずといった具合なものですから、という言い訳もありですよね。


今回は久し振りにDaniel Johnstonについてご紹介いたします。何かと語られることの多い(気がします)『Speeding Motorcycle』(1990)です。
SOL Recordsというワン・ショット契約のレーベルから発売された7インチ・シングルです。
このM1「Speeding Motorcycle」は、Yo La Tengoの簡潔な演奏に合わせてDaniel Johnstonが電話越しに歌を吹き込んだという伝説とも奇跡とも言えるセッションの賜物です。
心なしか、いえ明らかに興奮しつつもYo La Tengoとの共演を楽しんでいる様子が伝わって来ますよ。


そのYo La TengoThe Pastelsなどがカヴァーしているお陰で随分と有名になっていますので、彼の代表曲と呼んでも差し支えないでしょう。
もともとのM1「Speeding Motorcycle」自体は『Yip / Jump Music』(1989)に収録されています。


B面のM2「Do You Really Love Me」は観客の声援なども生々しく紛れ込んでいるライヴ音源でして、ギターの弾き語りです。


BMX Banditsが『Star Wars』(1992)の中でカヴァーし、現在でもライヴの場で演奏しているという名曲です。


肝心のDaniel Johnstonによる弾き語りについてはテンポがずれて行きピッチは合っておらず、歌声も酷い有り様です。
これを聞いて怒り出す方が居ても不思議ではありません。


ですけれど。


そんな彼の歌と演奏に観客たちは沸きに沸いています。
それがなぜかと言えば答えは随分と簡単なのです。


Daniel Johnston自身が作り上げた大切な歌を歌い出すその姿。
止むに止まれずに吐き出される心のひだが言葉として発せられています。


そして、感情の赴くままに紡ぎ出されるメロディー。
それが幸運なことに非常に親しみ易く、一切の無駄がない美しいメロディーなのです。


たったそれだけのことが観客を、聴き手を熱狂させるのです。


Daniel Johnstonほど音楽に対して真摯に向き合っているミュージシャンは居ないのではないでしょうか。


そんな訳でこの先、安易な引用が増えるかも知れませんが、どうぞご了承くださいませ。


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Stereolab / Sound-Dust (2001)

sounddust
今月のStereolabは『Sound-Dust』(2001)というアルバムです。
このジャケット・デザインには何ひとつ惹かれることがありません。


ほんの導入部に過ぎないM1「Black Ants In Sound」に続きましてM2「Space Moth」はいきなりの7分超え。
今回もやはり抽象的な音像が特徴でしょうか。この辺りは制作に携わったJim O'RourkeJohn McEntireに負うところが大きいはずですよね。すっかり常連のふたりのように思われるものの、聴き込みが足りないだけなのかも知れませんがここ何年もどれを聴いても同じように聴こえてしまうんですよね。どうしたもんでしょ。


ほかにも7分超えはM11「Suggestion Diabolique」、6分超えですとM8「Gus the Mynah Bird」にM12「Les Bons Bons Des Raisons」とありまして。中身が濃密であるのはStereolabらしいところではあるんですが、この時期の彼らとなりますといささか冗長さを感じる面もなきしもあらず、なんです。


そして、改めましてシングル曲でもあるこのM3「Captain Easychord」、「Captain Easychord (Edit)」にはない取って付けられたような蛇足と呼ぶに相応しい部分によってまったく別の代物に聴こえますね。困ったものです。
M7「Double Rocker」も似たようなもので、前後半ですっぱりとまるで別物なんですよ。


M4「Baby Lulu」では煙で目が沁みるようなホーンであったりM6「Hallucinex」ではこれまで以上の浮遊感を醸し出していたりとこの辺りも聴きどころではありますね。


M9「Naught More Terrific Than Man」はじっくりと聴かせるという少し珍しい部類の1曲ではないでしょうか。
対してM10「Nothing To Do With Me」は珍しく可愛らしい、ある意味シングル向けの1曲だと思いましたよ。本作ではこれら2曲の対比が面白いですね。ちょっとした収穫です。


といった具合に何だか義務感から耳を傾けていても面白みを感じ難いのも当然ですよね。そろそろ先が見えて来たとは言え、最後までしっかりと付き合ってやらねば。


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Teenage Fanclub / I Don't Want Control Of You (1997)

idontwantcontrolofyou
今月のTeenage Fanclubは『I Don't Want Control Of You』(1997)です。傑作アルバム、『Songs From Northern Britain』(1997)からのシングル、の第1弾ですよ。


鳥のさえずりから始まるM1「I Don't Want Control Of You」、これはアルバムのとは聴取感が少し異なるので、ひょっとしたらミックス違いなのかも知れませんね。
Norman Blake作の何の捻りもない1曲なんですが本当に美しいんですよね。いつもだとGerald Love作品にメロメロにさせられてしまうんですが、『Songs From Northern Britain』ではこのM1「I Don't Want Control Of You」が結構、重要な位置を占めていることに気が付き始めた今日この頃です、ようやく。何だか見たことない緑豊かなハイランド地方の情景が目に浮かぶような気がするんですよね。
おかしな物言いですが、品行方正で由緒正しいロック・ミュージックってな印象です。


ほかのM2「The Count」とM3「Middle Of The Road」の2曲がRaymond McGinley作になります。
骨太で温かい演奏に支えられてはいるんですが、その分やはりメロディーと歌の弱さが出る訳ですよね。以前のようなアシッド・フォーク風味にまみれていた頃の方がごまかしが効いたのではなんて邪推してしまったり。何の変哲もなさ過ぎるんですよ、残念ながら。


当然のこと、第2弾に続くんです。


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炭素原子

フラーレン?


コチラにですね、1985年に最初に発見されたのが炭素原子60個で構成されるサッカーボール状の構造を持ったC60フラーレン、とありますが何のことやらさっぱりです。


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プロフィール

北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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