Carlos Lyra / Gravado No Mexico (1967)

今夜はCarlos Lyraの『Gravado No Mexico』(1967)をサラッと聴いてみました。
昼間は強過ぎたんですが、今では心地良い夜風が吹いています。
もともとはメキシコのCapitol Records発売だった1枚がようやく数年前に世界初CD化されたという代物です。
以前のブラジル音楽には政治の混乱がつきまといますが、本盤の場合もブラジルの軍事政権から逃れたCarlos Lyraがメキシコ在住時に録音したという背景があるそうです。
いろいろと考えさせられますよね、音楽をはじめとするさまざま文化が何だかよく判らない見えざる力によって虐げられてしまうのは忍びないことですので。
肝心の内容の方はそれはもう穏やかなものでして。柔らかなギターの音色と優しい歌声、それを一層、引き立てる編曲の妙。素晴らしいのひと言ですね。ただひたすら聴き惚れてしまいますよ。
相変わらず詳しいことを知らないままなのですが、再録音を含むもののこれまでのブラジル録音を凌ぐ出来映えだという話じゃないですか。何とも嬉しいですね。
希少性ばかりがもてはやされてしまうことはいつでもどこでも起こりがちですのでね。
梅雨も明けたことですし、いよいよ夏本番です。最近はロック・ミュージックに偏って時間を割いていましたので、今夏はスカやブラジル音楽を積極的に聴いて行きたいですね。
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