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Cherry Redより

BMXバンディッツ、名盤『ライフ・ゴーズ・オン』ほかを拡張版リマスターで復刻

グラスゴーの音楽シーンを支え続けているダグラス・T・スチュワート率いるギター・ポップ・バンド、BMXバンディッツ(BMX Bandits)。彼らの作品群がボーナス・トラックを追加したリマスター盤として復刻されます。

 対象となるのは、彼らが90年代前半に英国のクリエイション・レーベルに残したスタジオ・アルバム。ティーンエイジ・ファンクラブのノーマン・ブレイクらを従え、ピュアで普遍的な魅力に溢れたソフト・ロックを聴かせる名盤『ライフ・ゴーズ・オン(Life Goes On)』(1993年 / 写真)と、クリエイション期のラスト・アルバム『ゲッティン・ダーティ(Gettin' Dirty)』(1995年)の2タイトルです。

 いずれも最新デジタル・リマスタリングが施され、またデモやライヴ音源などのレア音源がボーナス・トラックとして追加。『ライフ・ゴーズ・オン』はCD2枚組仕様でのリリースとなります。

BMX Banditsの旧作が再発売されるという報せですよ。何のきっかけだかさっぱり判りませんが、初めて聴くような方々には


今回、大好きな『Life Goes On』(1993)は豪華拡張版としてに再発でして、同じ時期に発売した4枚分のシングル盤の収録曲が隈なく網羅されていますね。国内盤CDを増強した体裁ですが、これはお得です。


『Gettin' Dirty』(1995)の場合も同様に同じ時期に発売したシングル盤の収録曲とともに『Love, Come To Me/That Summer Feeling'』(1995)までもが追加収録されているという具合です。


この辺りの音源についてはすべて押さえていますので今さらどうもこうもないのですが、現在のBMX Banditsに満足していない身にとりましては気になる再発ですね。


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BMX Bandits / My Chain (2006)

mychain
今月のBMX Banditsは『My Chain』(2006)というアルバムです。今回、初めて聴いてみました。


そこそこ面白い前作の『Down At The Hop』(2003)から3年、まったく興味を持っていなかった時期でした。おまけに長年に渡って活動をともにして来たドラマーのFrancis McDonaldもグループから離れて行ったこともありましたし、それで眼中になかったように思います。
代わりにThe PearlfishersDavid Scottが全面的に関わっていると。ただ、未だに誰なのか判っておりませんです。


語弊はありますけれど、たいして面白くないアルバムです。素直に楽しむことが出来ませんでした。
Duglas T. Stewart自身のその時の心境を反映させるのも個人的な事情を織り込むことも不自然なことではないと感じますが、今回ばかりは違和感があります。何だかしっくりと来ない、だけなんですけれどもね。


それにM8「The Sailor's Song」という再演にも疑問を感じるんですよ。
Star Wars』(1991)収録分の方が断然、好きです。何も素人臭い稚拙な演奏を贔屓している訳でもなく、新しいことなどに取り組もうとする姿勢を無下にする気もありません。新生BMX Banditsの変化について行くことが出来ないということなのかも知れませんしね。
ただ、粗さというか中途半端さが目立ってしまって・・・。


まあ、Duglas T. Stewartにしても転んでもただでは起きないでしょうから今後に期待することにしましょう。ということで『Bee Stings』(2007)を調達しなければなりませんね。


和田アキ子 / フリー・ソウル和田アキ子 (2004)

freesoulwada
ものはついでなので和田アキ子の『フリー・ソウル和田アキ子』(2004)を取り上げてみます。
表題の『フリー・ソウル和田アキ子』とは選曲・監修の小西康陽によるれっきとした“洒落”だそうです。面白いですよね。


この編集盤の内容は勿論、R&Bを軸に1980年代から1990年代からの4曲やリミックス曲まで含まれています。同じ編集盤であっても『ダイナマイト ソウル ワダ アキコ』(1996)のようなどす黒い要素に加えましてM9「誰もいない朝」などの端正ですっきりとしたもののおかげでメリハリが効いていますよね。選曲の妙、というやつですよね。


M10「あの鐘を鳴らすのはあなた」など1970年代ものはどれもしっとりとしていますので、その表現力の幅をじっくりと聴かせる流れになっています。そうは言っても細やかな機微にまで及ぶ訳もなく、目に見える限りを焼け野原にしてしまいそうな強引さで、それが魅力だと思います。
リミックス曲のM18「帰り来ぬ青春 Readymade Mix」はさすがに洒落が効いていますね。特別、リミックスに対して否定するつもりもありませんし、むしろ聴きどころのひとつですよ。


和製R&Bの枠組みなどお構いなしに歌う奔放さは歌謡曲路線でも変わらず、思うままに感じるままに歌い込む姿には惚れぼれしますよ。その性根の据わった心意気に乾杯です。


Turn On / Turn On (1997)

turnon
今月のStereolabTurn Onについて取り上げてみます。同名アルバムの『Turn On』(1997)ですよ。
気が付かないふりをしていたものの、肝心のStereolab自体はとっくに活動休止状態にあるんですよね。


お馴染み、The High LlamasSean O'HaganTim Ganeの余興にしか思えない側面もあるかも知れませんが、それでもこれだけのものが出来上がってあしまうんですから
御の字ですよね。


この時期のStereolabよろしく、ラウンジ感覚が大幅に盛り込まれていますし実験的な音作りであることも興味深いんです。全編に渡りまして(ほとんど)インストゥルメンタルなことも大きいですね。
Stereolabの音のようでやはり、明確に異なる音であったり別の方向性であったりが判るものなんです。そういう意味でも大変に新鮮です。


結局、次作が発売されることもないでしょうかれども。片手間でもスタジオ遊びの延長であっても、どういう経緯にもかかわらずのその完成度。決して侮れませんね。



The Kinks / The Kinks Are The Village Green Preservation Society (1968)

villagegreen
さて、The Kinksの『The Kinks Are The Village Green Preservation Society』(1968)です。
いよいよ発売日が迫って来たところで紙ジャケット仕様拡大版の発売が頓挫してしまったようですね。ただの延期ならば安心だったのですが、そうではなさそうです。残念なことですね。


そんな訳で手持ちは15曲入りのモノラル版に12曲入りのステレオ版ほかが追加された非常に盛り沢山なCDのままなんですが、貴重な音源が満載の3枚組の豪華拡大版のおかげでその存在が霞んで来たような気がしないでもないですね。


今回、この『The Kinks Are The Village Green Preservation Society』自体に何度となく耳を傾けていまして。つくづく凄いなと思うほかないんです。
前身のThe RavensThe Kinksという“と金”と成って広く聴かれ続け愛され続けられているのか、いかに素晴らしい音楽を残して来たのかの鍵を握るような作品ですね。
その後のグループの立ち位置を決定付ける1枚、なんていう枠などには収まり切らないロック・ミュージックの最高傑作アルバムであることは言うまでもないことですね。


Ray Daviesの作家性もグループの過不足のない演奏もアルバムの構成や物語性も何もかもが絶好調じゃないですか。奇跡的ですらありますね。非の打ちどころがありません。


目を瞑れば見たこともないはずのイギリスのうららかな田園風景が浮かんでは消える牧歌的な音でもあることも象徴的ですね。
そして、各曲それぞれが際立っていますし、とても魅力的なのは勿論ではありますが。どの部分がどうという訳ではなくそっくり丸ごと楽しむことが出来ますし、そうすべきものなんじゃないかなと思うのでした。


今週のスポットライト (42)

私、北沢オーストラリアにとって気になるものごとを取り上げてみる『今週のスポットライト』のお時間です。


『His Master's Voice』の可愛らしいトレードマークでお馴染みのレコード・ショップのHMV。
先頃、日本上陸第一号店のHMV渋谷が今夏で閉鎖されることが発表されましたね。身近なところでもHMV新宿タカシマヤタイムズスクエア、HMV数寄屋橋がすでに閉鎖されてしまいましたし、HMV銀座インズもじきに閉鎖されるそうです。


所謂、“渋谷系”の蔓延波及に寄与したとされるHMV渋谷の閉鎖は大きいですよね。って、そういう訳の判らなかったものからは意識的に遠ざかっていましたので、今でも判らないままだったりしますし、それでも良いと思っとります。
そもそも、ここ数年はHMV ONLINEに私、北沢オーストラリア自身がべったりですので、いったいどれくらい貢いで来たのかと思い浮かべるだけでも背筋がゾッとしますよ。こんなことですからリアル店舗が苦境に陥ってしまうのは無理もないことですね、きっと。


これも時代の趨勢と切って捨ててしまうのは痛ましいことですけれどね。


今週のビックリドッキリメカ (42)

macmini2010
私、北沢オーストラリアがもの凄く気になるモノやコトやガジェットを選んで取り上げて行く『今週のビックリドッキリメカ』のお時間です。


突然のことです。あまりにも唐突にAppleからMac miniの新型が発表されました。しかも、本日から販売開始です。


従来版と比較しまして容積が20%の削減の筐体でして、その筐体はMacBook Proと同様の1枚のアルミニウムから削り出されたユニボディデザインなんです。さらに驚くべきことに、この薄くなった本体に電源が内蔵されているという仕様。
もう、何が何だか訳が判りません。何ごとかと。


およそ1年前、不具合からMac miniを新調したばかりだというのに、この魅力的な新型に早くも首根っこを掴まれておりますです。


お帰り

もうすぐ小惑星探査機のはやぶさが戻って来ますよ。お疲れさまです。


イトカワという小惑星、つまり月以外の天体に着陸した後に帰還する例は世界初だそうですので、無事の帰還が期待されますよね。


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Teenage Fanclub / Ain't That Enough (1997)

aintthatenough1
今月のTeenage Fanclubはシングル、『Ain't That Enough』(1997)です。傑作アルバム、『Songs From Northern Britain』(1997)からの先行シングルでもありましたね。


もう既に10年以上前になるんですよね。そして、今でも活動を続けていると。最新アルバム、『Shadows』(2010)が発売されたばかりで。


表題曲のM1「Ain't That Enough」は納得のGerald Love作です。手堅いですよね。どっしりとしたテンポに落ち着き払った演奏、折り重なるコーラス。
そして、どこまでも晴れ渡る青空を想起させる素晴らしい1曲でもあります。あのTeenage Fanclubがこんな境地へと辿り着いたかと勝手に想像が働きまして泣けて来ます。


M2「Kickabout」は出来心というか遊び心で作られたような代物。
Marilyn Wilsonたちのグループ、Springの「Everybody」をサンプリングしたものですね。これもまた新境地、と言えるものなのかどうか。面白い試みではありますよね、単純に楽しいですしね。


M3「Broken」これまた滋味深い1曲なんです。ほとんどインストゥルメンタルな実に簡素な作りなんですけれど、そこが心に染みますね。一聴して地味ではありますけれども、非常に印象深いB面曲です。


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南アW杯

いよいよFIFAワールドカップの開幕ですね、ってもともとサッカー自体に関心がないんですすみません。


サッカー好きの友人たちも職場の先輩方も今回は気持ちが盛り上がっていない様子。どうされました?


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海の恋人

本日、6月11日はJacques-Yves Cousteauの誕生日です。すでに亡くなっていらっしゃるそうですが、フランスの海洋学者なんですってね。


海には生命の神秘を多少なりとも感じる訳ですけれども、やはり、山の緑の方が好きだななんて思ったのでした



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今週のスポットライト (41)

キー
私、北沢オーストラリアにとって赤丸急上昇中のモノやコトを取り上げてみる『今週のスポットライト』のお時間です。


年末調整を見込んで年明けには調達するつもりでいたキーケースです。そのまま鍵を裸で持ち歩いていたんですが、ようやくほど良いキーケースを見つけました。


染料の塗り方によって独特の風合いであるらしいんですが、果たしてそんなことはお構いなしだったりします。丈夫で長持ちしてくれれば良いので。
でもって、こういう代物は思いのほかに高額なので尻込みしてしまって時間がかかった訳でして。「全国百貨店うんちゃらかんちゃら」というタダ券なくしては入手することも適わなかったでしょう、きっと。


今週のビックリドッキリメカ (41)

iphone4
私、北沢オーストラリアがもの凄く気になるモノやコトやガジェットを選んで取り上げて行く『今週のビックリドッキリメカ』のお時間です。


とうとう発表されましたね、テスト機が流出する騒動なんかが起こりましてデザインがそのままだったりはしますけれども。Appleの新型iPhone、第4世代に当たるiPhone 4です。


さらに薄くなり角張った筐体デザインを始めあらゆる機能が改良されていますね。目立ったところではマルチタスク、高解像度のタッチスクリーン、LEDフラッシュ付き5メガピクセルカメラ(別途、フロントカメラも有り)などなど。
Bluetoothにも対応しているので、偶然にも新調したワイヤレス・キーボードにも繋がるんです。


あとは『Bumpers for iPhone 4』というカラフルな外枠の純正品もありまして。これがホワイト・モデルに映えるんです。途端に気に入ってしまいましたよ。手持ちのiPhone 3Gからの買い替えも決定ですね。


ホログラム

電気工学者でもあり物理学者でもあったGábor Dénes、本日が生誕110周年なんだそうですね。


ロゴも発明したホログラフィーなものになっとります。


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The Carousel / ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ (1994)

thecarouselabc
みんな大好き、Heavenly
という訳で姉妹グループのThe Carousel、まさかの2枚目のアルバムです。『ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ』(1994)という冗談のような表題ですけれども。


音沙汰のなかったElizabeth Price(曲作りをしていた?)とSaturn Vとしてアルバムを1枚発売して尻すぼみに終わったGregory Websterの2人が帰って来ましたよ。
Vinyl Japanがスタジオ代を負担したんでしょうか、とても驚かされました。


今回は助っ人も増えまして、音数も増えましたし明るくて音質も良くなった印象を持ちました。HeavenlyからAmelia FletcherPeter Momtchiloff、そしてCathy Rogersが参加しているのも嬉しいです。
それだけに、全8曲で23分というのは物足りなさがあり過ぎるという惜しい結果となっていますね。


相変わらず宗教色が多少なりとも目立つ従来の路線を踏襲しつつも若干、ポップ度が増してはいますが、その独特さにはやはり図抜けたところがあります。確かブリット・ポップだかが全盛の時期だったと思いますが、その中にあってこの我が道を往くというよりも周囲のことなど見ない見えない見る必要がない姿勢が凄く貴重なものに感じられたんです、当時。
繊細に鳴り響くリッケンバッカーに清楚な天使の囁きも健在ですしね。想像以上に心が洗われますよ。


Choo Choo Train / High (1988)

high
ネット・ショップを徘徊していましたところで偶然に知ったのがChoo Choo Trainの編集盤、『Briar High (Singles 1988)』(1988)の再発でした。しかも、紙ジャケット仕様、追加収録曲ありというもの。
実はうっかりと買い逃したまま何も手を打っていなかった1枚だったんです。嬉しいですね、長年の後悔がこれで晴れるというものですよ。


そこで今回の手抜きエントリでございます。旧ブログ、『とばすぜ ハイウェイ』からの引用となります。
Choo Choo Trainの珠玉の名盤、『High』(1988)なんです。


現在でもVelvet Crushとして活動を続けるRic MenckPaul Chastainの2人が中心となって1980年代後半に結成したのがChoo Choo Trainです。


これはジャケット・デザインがすこぶる麗しい2曲入りの7インチ・シングル、『High』(1988)です。
イギリスのSubway Organizationに拾われて発売されたうちの1枚です。


オルゴールの音色から始まる憎い演出のA面曲、M1「High」。Paul Chastainの発する切なさが入り交じった歌声に思わず胸が締め付けられてしまいます。
清く正しく甘酸っぱい、ギターポップの鑑のような1曲です。


M2「Wishing On A Star」も同様にポップ度の非常に高い1曲です。表題通りに夢見るような可愛らしさを併せ持った素敵なB面曲です。
ギターの可憐なアルペジオが脇腹をくすぐるように響き渡ります。


ジャケット・デザインがその内容に伴いつつ、これだけシングル盤として完成度の高いものには滅多にお目にかかれません。


曲良し、歌良し、ジャケット良しの三拍子が揃った完全無欠の傑作シングルです。


彼らは既にこの時点においてギター・ポップの名曲をモノにしていたのです。


例えて言うのなら心のベストテン第1位、なのです。



といった具合にべた褒めなんですが、これは事実なんですから仕方ありません。それこそ理想のギターポップですね。これだけは曲げられませんね、はっきりと。


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プロフィール

北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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