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Stereolab / Aluminum Tunes: Switched On, Vol. 3 (1998)

aluminumtunes
今月のStereolabは『Aluminum Tunes: Switched On, Vol. 3』(1998)です。『Refried Ectoplasm Switched On Vol.2』(1995)に続くレア・トラック集ですね。


主にアルバム未収録曲を集めた編集盤なのに2枚組なんですよ、これが。実際には『Music For The Amorphous Body Study Center』(1995)から隠しトラック以外の6曲がそっくりと、また『Mars Audiac Quitet』(1994)のボーナス・ディスクからの2曲も収録されているとは言え、大変な量です。


冒頭のM1「Pop Quiz」からM6「Space Moment」は件の『Music For The Amorphous Body Study Center』という企画盤に収録されていますので省くことにしまして。
聴きたくてもなかなか聴くことの出来なかったStereolab流ファンクが決まりまくったM7『Iron Man』や徹頭徹尾、洗練されたインストゥルメンタルのM8「The Long Hair Of Death」、Tortoiseとのスプリット・シングル収録のM11「Speedy Car」などなどを好きなだけ聴くことが出来るんですよ。
快挙と言うほかないですね。


M9「You Used To Call Me Sadness (Lissys Version)」(これは「Fluorescences」(1996)収録のワルツですね)やらM10「New Orthophony (Full Version)」(件の『Mars Audiac Quitet』収録曲の完全版とは驚きです)などの既発曲のヴァージョン違いも嬉しいものです。


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The La's / The La's (1990)

las
今夜はふと『The La's』(1990)を聴いています。The La'sが遺した最初で最後のアルバムですね。経ってしまいましたか、20年も。
世紀の大名曲、M5「There She Goes」は流石に色褪せることがありませんね。


20年前の1990年に何をしていたかと言いますと浪人生でして。今以上にちぽっけな存在でした、学生でもなく社会人でもないということで。
当時は手持ちのU2ばかり聴いていましたね。あとは辛うじてThe Stone Rosesを聴いて古臭いだなんて思ったりしていました。勘違いも甚だしいですね、お恥ずかしながら。


そう言えばThe La'sも1980年代中頃から活動開始とのことで、そういう意味ではThe Stone Rosesと被るんですね。リバプールとマンチェスター、象徴的ですね。


Lee Maversが“買うな”とまで言い放ったこの『The La's』を真剣に聴き始めたのは割と最近のことだったりします。だみ声に馴染むことが出来なくて、すぐに売り払ったことがあったもんで。M5「There She Goes」ならば、それこそいつでもどこでも聴く機会があるだろうということで。
勇み足でしたね、見事なまでに。


改めてアルバムを通して聴いてみますと、良く出来ていますよね。録音が頓挫して放棄された素材をSteve Lillywhiteが手堅くまとめ上げた印象がどんどん強まります。実際にLee Maversは自身が追い求める音楽をレコード化することが未だに出来ていない訳ですからね。その差は歴然としていまして、大きなものです。


泥臭さも備えつつ単純にブリティッシュ・ビートの遺伝子を受け継いだだけではない、きらりと光る何かが感じられるのは確実ですし、7分を越えるM12「Looking Glass」には胸に刺さるものがありますよね。
傑作に違わぬM5「There She Goes」のほかにも文字通りのM3「Timeless Melody」たちがそこにあるとするのは決して贔屓の引き倒しではないのでは思う訳ですよ。



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平面ガエル

ど根性ガエル
ユニクロから待望の『ど根性ガエル』半袖Tシャツが発売されましたよ。
店頭に並ぶのは5月に入ってからのようですが、本日の夕方よりオンラインストアにて購入可能となりました。


ひろしがつまずいて転んだ際に着ていたシャツに一匹のカエルが貼りついてしまった。この世で一匹の平面ガエル、それがピョン吉でしたとさ、でお馴染み。小さい頃から誰もが憧れたであろう“ピョン吉Tシャツ”ですよ。
いやはや、感激もひとしおです。


着るか着ないか?
悩みますね。困りましたね。届けられるまで考えておきますよ。


ハッブルハッブル

ちょうど20年前の今日はハッブル宇宙望遠鏡を搭載したスペースシャトルが打ち上げられたとのこと。Googleロゴも気合いが入っていますが、そんな憶えがあるようなないような。


もともとは大規模観測計画の一環からブラックホールやダークマターについての観測結果を上げているとか。これまた偉大なことですね。


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Teenage Fanclub / Teenage Fanclub Have Lost It (1995)

havelostit
今月のTeenage Fanclubは『Teenage Fanclub Have Lost It』(1995)です。
それこそ唐突に発売されました4曲入りのEPです。


次作の『Songs from Northern Britain』(1997)に直結するものでも布石になるものでもないような気がしますが、とにかく既発の名演を真性アンプラグド仕様で料理してくれていますよ。いずれにせよ働き者ですよね、絶好調の時には何やっても決まりますしね。


Grand Prix』(1995)で見事にチェッカーフラッグを受けた後ですので、いったん立ち止まって自らの足元を見つめ直すという意味合いがあったのかも知れません。
スコットランドの民族音楽には明るくありませんが、極めてかの土地に根ざした音を自然に打ち出しておりますよね。


穏やかでたおやかで温もりが感じられる演奏には好感度も輪をかけて高まるほかありませんね。
わざわざアコースティックに転んだからと言っても技術に長けている訳でもありませんが、たかがロック・バンドの手遊びでは収まらない懐の深さがあるんです。


Norman BlakeGerald LoveRaymond McGinleyそれぞれの自信作に加えましてTeenage Fanclubの知名度を格段に上げた名曲、M3「Starsign」でだめ押しといった塩梅でしょうか。
こういう企画盤も悪くはないですよね、むしろ嬉しいことこの上ない1枚です。


Pixies / Surfer Rosa (1988)

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Pixiesサマーソニック2010への出演が決定し5年ぶりの来日公演となるそうです。
今ひとつ惹き付けられませんが、良い機会ですので初のフル・アルバムでもある『Surfer Rosa』(1988)を“もういち度”取り上げてみましょう。つまるところが旧ブログのとばすぜ ハイウェイからそっくり引用した手抜きエントリです。


ボストンを根城にするPixiesがひょんなことから4ADに拾われ、豪快にぶちかました最初のフル・アルバムが『Surfer Rosa』です。
ジャケット・デザインの美しさが4ADならではです。


一目見てロック・ミュージシャンには到底思えない4人ですが、逆説的にそんな彼らが最高にロックな存在と言えるのかも知れません。


ハードコア職人、Steve Albiniが録音を手掛けたことによって、空間を活かした独特な音の組み立てが奏功し騒々しくも輪郭が明確です。


それにも増して剥き身の生々しさに溢れた疾走感で聴く者の胸の内を焼き尽くし、凶暴なギターが轟くのはこれ以降も変わらぬ所作です。
また、パンクを通過した奔放な破れかぶれ具合が何とも痛快です。


M1「Bone Machine」から狂乱の咆哮が炸裂する物騒な幕開けに覚悟を決めます。
Mrs. John MurphyことKim Dealがリード・ヴォーカルをとるM5「Gigantic」はと言えば、M3「Something Against You」やM6「River Euphrates」などが居並ぶこれ以上無いほどに殺伐とした雰囲気の中でひと息つける瞬間です。
M7「Where's My Mind」におけるスケール感の大きさは特筆ものです。


今回、本作を聴き直すことによって手持ちの輸入盤CDにはデビュー・ミニ・アルバムの『Come On Pilgrim』(1987)が追加収録されていないことに初めて気が付いたというのは、ここだけの話です。
収録曲数が多いのですっかり勘違いをしていました。彼らのアルバムはどれも平気で15曲くらいは収録していますので。


ちょうど『Come On Pilgrim』が丸々追加された日本盤紙ジャケットCDへと買い替える絶好の機会でした。ジャケット・デザインも美麗極まりないことですし。


Surfer Rosa』と比較して、演奏や曲想自体は根本的には変わりありません。仕上がりとしては相対的によりパンク色が強く習作の域に留まっているのではと感じる程度です。
M14「Caribou」やM20「I've Been Tired」、M21「Levitate Me」などには端々に猛り狂う様子を窺うことが出来ます。



と、まあ、未だに色褪せることのない音であることには感服せざるを得ませんね。ある意味、そこでは永遠に新しい音塊が鳴らされているとも言えそうですので何とも痛快です。
とは思いつつも再結成ライヴにはちっともそそられないことも事実ではあるんです。


Earth Day Tokyo 2010

“やってみた日、それがあなたのアースデイ”
そんな訳で本日、4月22日は地球の日。所謂、アースデイなんですね。


私、北沢オーストラリアが生まれる直前、1970年のアメリカで始められた活動だそうですよ。自分でも何をやってみたら良いのか昼間から考え続けて、もう日付が変わりそうです。


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今週のスポットライト (40)

シルキードライ
私、北沢オーストラリアがそこそこ気になるモノやコトを取り上げてみる『今週のスポットライト』のお時間です。


以前にユニクロのヒット商品、ヒートテックを『今週のビックリドッキリメカ』にて取り上げましたが、今回はユニクロからの新商品、シルキードライという半袖Tシャツに注目です。
実際に購入するのならVネックでしょうね。


東レと共同開発したという、シルクのような品のある光沢感となめらかな肌触りを持つ素材感が特色のようですね。
気温の差が激しいこの春もしっかりとヒートテックにはお世話になっていますので、シルキードライの機能にも期待することが出来そうですよ。


蛇足ですが、Tシャツ好きが高じて今回もずいぶんとUTを買い込んでいます。単価が低いのが魅力ですね。




今週のビックリドッキリメカ (40)

monotron
私、北沢オーストラリアがもの凄く気になるモノやコトやガジェットを選んで取り上げて行く『今週のビックリドッキリメカ』のお時間です。


KORGから発売される最新のアナログ・シンセサイザー、monotron。何と手のひらサイズ(単4電池2本での駆動)ながら、野太く、力強い音を鳴らす本格派だそうですよ。驚きですね。


そして、また、何とAmazon.co.jpでは販売価格が5,000円を切っているではありませんか。迷わずクリックです。簡単なことです。


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BMX Bandits / Down At The Hop (2003)

downhop
今月のBMX Banditsは久しぶりのアルバム、『Down At The Hop』(2003)です。M10「Wake Up, Francis」なんていう寸劇がありますが、ドラマーのFrancis McDonaldが立ち上げたShoeshine Recordsからの発売なんですね。


前作の『Theme Park』(1996)からこの『Down At The Hop』の間が結構、空いていたのはやり切った感があったというよりもCreation Records閉鎖の影響だったんでしょうか。
とか何とか言っている割には、最近になって聴き始めたばかりです。
確かに『Theme Park』で肩透かしを食らったような印象を持ちましたので5年以上も音沙汰がなければ興味をなくしてしまうのも自然なことですよね、と自己正当化。


肝心の内容の方は意外性のない程度にちょこちょことした最新の味付け(2003年当時)がなされているくらいですので、どこに出しても恥ずかしくないグラスゴーの良心は健在です。収録曲はどれも小粒ながら磨けばきらりと光るものばかりですよ。特に前半の流れは快調ですね。


安らぎますね。ほんわかとしますね。心温まりますよね。


良い意味で変わりありませんよね、どこから聴いてもBMX Banditsでしかないんですから。何をためらっていたのか、こんなことなら最初から聴いておけば良かったと少し後悔。そして、少し涙目。


今では手塩にかけたCamera Obscuraの宣伝に余念がないFrancis McDonaldもいつの間にか古巣のTeenage Fanclubに呼び戻されている訳ですけれども、成長著しい姿が羨ましくも眩しい限りです。何故なら歳がそんなの違わないからなのです。
ソロにバンドにレーベルにと活躍を願っておりますよ、と。



The Kinks / Face To Face (1966)

facetoface
Something Else By The Kinks』(1967)やら『The Kinks Are The Village Green Preservation Society』(1968)やら『Arthur Or The Declin And Fallof The British Empire』(1969)やらの紙ジャケット仕様拡大版の発売が延期されたとのことで、何だか気が楽になった今日この頃。いつになっても構わんのです、いずれ発売していただければ。
さてさて、そんなThe Kinksの『Face To Face』(1966)です。現行版CDには相変わらずM16「Dead End Street」などのシングル曲が追加収録されていまして、ありがたい限りですね。


1960年代も折り返しますと数多のビート・グループを取り巻く環境も変化して行く最中だったのでしょうか、ブルースやR&Bに拘泥する者や感性を先鋭化させ独自のロック・ミュージックを追求する者に、紫煙に巻かれて戻って来れなくなる者といろいろのようですね。
The Kinksが凡百のビート・グループから脱却してThe Kinksたらしめる段階へと駆け上がる端緒となったであろう1枚がこの『Face To Face』辺りではないかというのは周知の事実だったりしますよね、きっと。


紆余曲折を経て、なお過渡期と言えども収録曲の充実ぶりには目を見張るものがありますよね。平たく言ってしまうとこれまでとは表現方法の幅が段違いの広がりを見せていること、これに尽きるんでしょうか。画期的というか意義深いというか。
結果として、いよいよ我が道を突っ走る姿が刻まれていますしね。
また、The KinksというグループだけでなくRay Daviesの個性、作風が確立しつつあったという側面も見逃すことができませんよね。


ロック・ミュージックの文脈から離れて行こうとするかのような欲求やら衝動が表現力やら描写力を高めて行くのを窺えると思います。それはもうThe Kinksならではの群を抜いた高さかと。


結局は思った通りに仕上げられずに不本意な形での決着だったのかも知れませんが、大名曲のM13「Sunny Afternoon」についてどうこう言うに及ばずファンならずとも1960年代中期のブリティッシュ・ビートとして楽しむことが出来ますし、ファンにとっては過渡期ならではの試行錯誤の様子を追うことが出来ることでしょう。


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Perfume / 不自然なガール / ナチュラルに恋して (2010)

不自然なガール
Perfumeの最新シングル、『不自然なガール / ナチュラルに恋して』(2010) です。
グループ結成10周年となる2010年最初のシングル盤は『ワンルーム・ディスコ』(2009)以来、約1年ぶりなんですね。ちなみに両A面シングルの体裁となっております。


M1「不自然なガール」、これはクセになりそうな1曲ですね。その疾走感は例えば「Dream Fighter」のそれとも違っていまして、なかなか得難いものではありますね。相変わらずのシャッフル・ビートも心地良いんです。
あとはM3「不自然なガール -Original Instrumental-」を聴くまでもなく、割りと硬質なパーカッションが目立つんですね、今回は。


M2「ナチュラルに恋して」は周知の通り、NATURAL BEAUTY BASICとのタイアップCM曲であります。これはもう同性ファン獲得に向けて本格的に動き始めたということで(それとも既に?)、今後も幅広い層に訴求して行こうという表れですよね。抜かりない攻め方だと思います、独特のダンスも思ったよりも受け入れられているようですし。


それから、これはScritti Polittiの『Cupid & Psyche 85』(1985)をそんなに聴き込んでいる訳でもないんですが、酷似というか何というかゴニョゴニョゴニョといった感じでしょうか~。


もう時間も遅いことですし、取り急ぎ以上でございます。


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The Carousel / Will You Wear Love? (1991)

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みんな大好きHeavenly!の続きです、相変わらず。
The Carouselの『Will You Wear Love?』(1991)。どういう経緯なのか、オーストラリアのSummershine Recordsから発売された3曲入りの7インチ・シングルです。


Gregory Websterによるせせらぎのような12弦ギターの調べと柔らかく折り重なるハーモニー・ヴォーカル。前回のエントリの『Strawberry Fayre』(1989)と特別に変わったところはなく、最大の特徴でもある囁くようでいて息継ぎが荒い歌声がどうやったて聴き苦しいです。
表題曲のM1「Will You Wear Love?」もM2「Yesterday Boy」もM3「Cerise」も装飾は控えめで穏やかな演奏ですので、そういう意味ではとても好感を持てる訳ですけれどね。


もっとも、その音数の少なさが表現の幅の狭さに繋がっているような気もします。端から家内制手工業のようなものですから、そこら辺が限界だと判って楽しむのが吉なんでしょうね。


後になってVinyl Japanがアルバムの形にして発売した『I Forgot To Remember To Forgot』(1993)には本盤の3曲も収録されていまして。手に入れた件の『Strawberry Fayre』も手に入らなかった『Sorrow Is The Way To Love』(1990)も違和感なく収まっています。


Galaxie 500 / Uncollected (2004)

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先月、Galaxie 500Domino Recordsからまとめて復刻されました。『Today』(1988)に『On Fire』(1989)、『This Is Our Music』(1990)の各アルバムが2枚組の豪華版としてなんです。
1枚目にはそれぞれオリジナル・アルバムと追加収録曲(Rykodisc Records盤そのまま)、2枚目にはBBC音源やらコペンハーゲンでのライブ音源やらといった具合なんです。いずれも既発音源ばかりでして『Uncollected』(2004)も同様ですね。Rykodisc Records盤CDが入手困難だとは限りませんが初めて聴くのにはちょうど良い仕様かも知れませんね。


そこで今回はアルバム未収録曲をまとめたレア・トラック集、『Uncollected』を取り上げてみます。


まず、M1「Cheese And Onions」は言わずと知れたThe Rutlesの絶品カヴァーですね。
もともとはShimmy Disc発のトリビュート盤である『Rutles Highway Revisited』(1990)収録の1曲でした。我らが少年ナイフをはじめとしてさまざまなグループが寄ってたかってThe Rutlesをカヴァーしたアルバムでしたが、どうして売り飛ばしてしまったのでしょう。非常に後悔しております。ジャケット写真は『Their Satanic Majesties RequestThe Rolling Stonesの、表題は『Highway 61 RevisitedBob Dylanのパロディーですね。
ただし、冒頭に収められているGalaxie 500の印象は当時、まったく残っていないのでした。


その原曲につきましてはThe Beatlesの未発表曲かと勘違いされたとか何とか。そのくらいにパロディーを超えた完成度を誇っておりますね。はい、名曲でございます。


カヴァーにつきましては、そのほかにもYoung Marble GiantsのM3「Final Day」、Jonathan RichmanThe Modern LoversからThe Beatlesへと繋げるM10「Don't Let Our Youth Go To Waste / Rain」を演っています。


Galaxie 500という名を知らしめたであろうシングル曲、M4「Blue Thunder」はサックス入りのヴァージョンですね。幻惑的な演奏がキリッと締まります。


M11「Walking Song」などはグループ最初期の音源。いかにもな学生バンド風情な訳ですけれども大変に貴重ですね。


実際にはボックス・セットの『Galaxie 500』(1996)を購入して聴いている盤です。まさか、後になってから単独盤が発売されるなんて夢にも思っていませんでしたし、解散間際にGalaxie 500のことを知った身としてはボックス・セットでその全貌を掴むことが出来るなんてことはむしろ運が良いとさえ考えてしましたよ。
それでも、オリジナル・アルバムの紙ジャケット仕様CDが発売された際には、それはそれで別物と割り切って購入しておきましたけれども。そんな訳でオリジナル・アルバムの場合ですと既に3種類ずつ持っていますので(通常のRykodisc Records盤、ボックス・セット、紙ジャケット仕様CD)、Domino Records盤を買い足すことはないでしょう。



The Jimi Hendrix Experience / Are You Experienced? (1967)

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Jimi Hendrix Experienceとして1969年の2月から3月にかけて録音した10曲を中心とした完全未発表作品集、『Valleys Of Neptune』(2010)が大変、話題になっていますよね。41年も眠っていた訳ですからね、驚きですよね。
そこで今回は時代を遡りましてThe Jimi Hendrix Experienceのデビュー・アルバムの『Are You Experienced?』(1967)を取り上げてみますよ、と。


手持ちは未だに1997年発売のExperience Hendrix監修になってからのCDです。既発シングル曲群、6曲が追加された1枚ですね。
これらシングル曲も強力ですよね。デビュー曲の言わずと知れたM12「Hey Joe」とのそのB面のM13「Stone Free」。このM13「Stone Free」に関しましては件の『Valleys Of Neptune』の1曲目にも収録されているんですね。聴いていないので、今後のお楽しみです。
そして、何と言ってもM14「Purple Haze」でしょう。紫煙が立ちこめる永遠の名曲。ただただ衝撃的です。


実は本盤中で密かにいちばん好きなのがM16「The Wind Cries Mary」だったりします。どちらかというと地味な方だからでしょうか、これまで3枚目のシングル曲だとは特に意識したことはなかったですね。
アルバム収録曲と比べましてもぐっと落ち着いた風情でしっとりとした感触に魅せられっぱなしなもんで。安らぐんですよね、しっぽりと。
けたたましいM8「Fire」とは本当に対照的ですね。勿論、M8「Fire」も大好きだからなんですけれども。


一聴して桁外れに天才的なギター奏法であったりドタバタと騒々しいドラムスですとか、とにかく強烈な印象をいつまでも残してくれるアルバムです。誰もこんな音楽を創り出すことは難しいままなんですから。にわかに信じられないことですよね。
まだまだ聴くたびに発見のある『Are You Experienced?』ですよ、と。


今週のスポットライト (39)

時かけ
私、北沢オーストラリアがとても好きなモノやコトを取り上げてみる『今週のスポットライト』のお時間です。


青春SF春休み映画、『時をかける少女』(2010)を観ました。筒井康隆原作の小説、『時をかける少女』のその後のお話。仲里依紗さん主演の最新実写版ですね。


母親の代わりに過去に跳んだ若い娘さんが純朴な大学生に間違って出逢ってしまう。そんな流れで1970年代前半ののどかさとゼロ年代のあっけらかんさの対比も面白く展開して行きます。
やがてふたりの心が通い合いかけがいのない絆となりつつも娘さんは役割を果たし、ひと波乱を経て娘さんはその間の記憶を消されて自分の時代に戻されます。


何ともほろ苦くて甘酸っぱい春の数日間は誰の記憶にも残らず、何もなかったことになるんです。ただ、“記憶は消えても、この想いは消えない”訳なんです。
好きです、この映画のこと。


今週のビックリドッキリメカ (39)

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私、北沢オーストラリアが勝手にモノやコトやガジェットを選んで取り上げて行く『今週のビックリドッキリメカ』のお時間です。


発売から半年以上が経ちましてにわかに気になって来ました、RICHOのGR DEGITAL III。所謂、ハイ・アマチュアのコンパクト・デジタルカメラですね。


いずれは同じRICHO製品のGX200をと考えつつR7を使い続けているところで、単焦点レンズは敷居が高いし価格もまだまだ高いと思っていたんですが。やはり、新製品ならでは明るいレンズやら機能はとても魅力的な訳ですよ。質実剛健な外観は相変わらずですしね。


生産終了となった先代のGR DEGITAL IIの価格が高騰するのと反比例してGR DEGITAL IIIの価格も熟れて来ましたので、もう少し辛抱してから再考してみましょう。


ホー セー アナスン

本日、4月2日はHans Christian Andersenの誕生日だそうです。はい、誰でも知っている童話作家のアンデルセンですね。


『親指姫』に『人魚姫』、『マッチ売りの少女』などなど。どれも数多くの児童がお世話になった大定番ばかりですね。


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プロフィール

北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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