Teenage Fanclub / Neil Jung (Alternative Version) (1995)

今月のTeenage Fanclubは『Neil Jung (Alternative Version)』(1995)です。
前回のエントリ、『Neil Jung』(1995)と同様に『Grand Prix』(1995)からのシングル・カットですね。引き続きシングル2種バラ売り作戦の第3弾の後半戦な訳です。在庫一掃ではないにしても、これは相当なものですね。
M1「Neil Jung (Alternative Version)」は別ヴァージョンというよりはまったくの別テイクですね。
若干、力の抜けた演奏のようですが、そこはNorman Blakeによる名曲ですしグループとしての状態もすこぶる良好であることが良く伝わって来る1曲ですよ。意外とあっさりと終わってしまうのが惜しいですけれども。
そんなNorman Blake作のM2「Traffic Jam」とRaymond McGinley作のM3「Hi-Fi」は残念ながら、これではやはりアルバム収録が適わないことに合点が行く出来なんですね。今ひとつ押し出しの弱さが残るということで。
聞こえは悪いですが、こういった捨て曲たちを根石にしつつ価値ある1曲を積み重ねて来た結果が傑作、『Grand Prix』に表れたはずなんです。
本盤最大の聴きどころは何と言いましてもM4「I Heard You Looking」、Yo La Tengoのカヴァー曲です。『Painful』(1993)収録の大名曲でもありますね。
延々と続くかのような(本当に続いて欲しい)このインストゥルメンタルをTeenage Fanclubが選んだということが嬉しいですよね。
抑えめではありますが安定感はありますし、割と原曲に忠実に演奏していますので、同様に胸に込み上げるものがありますね。やるせませんし堪りませんよ、これは。
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