
みんな大好き
Heavenly!
しつこいですけれども、まだまだ終わりではなかったのです。
Heavenlyには
The Carouselという姉妹グループがありまして。
Talulah Goshを抜けた
Elizabeth Priceが
Razorcutsの
Gregory Websterと一緒に始めた訳です。
そんな
The Carouselの12インチ・シングル、『
Strawberry Fayre』(1989)です。何年も前に無理をして購入した盤です。
表題曲のM1「
Strawberry Fayre」からして綺羅を競う1曲なんですよ、これが。目から鱗の美しさです。
終盤には
Heavenlyの
Amelia Fletcherによるリコーダーの音色がたなびくという効果的な演出も。役得ですね。
ほかのM2「
Evergreen」もM3「
Halfpennies And Farthings」、M4「
September Come Again」にしてもですね。翳りがあったりまばゆいばかりに輝いていたりと、それはもう天国の庭で鳴らされているような音楽なんですよ。
Gregory Websterが奏でる繊細な12弦ギターの音色に
Elizabeth Priceの囁くように歌われる端麗なメロディー。心が安らぎます。夢見心地なんです。
ただし、ひとつだけ決定的な致命傷があるんです。
Elizabeth Priceによる拙くも儚い歌に息継ぎが目立つんです。これがあまりにも酷いんです。
そもそもの話、もともとは素人に毛が生えたような程度のものですので仕方のない面が確かにあります。それにしても惜しいです、本当に。
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