Stereolab / Miss Modular (1997)

今年最初のStereolabは、アルバム『Dots And Loops』(1997)に先駆ける形のシングル番の『Miss Modular』(1997)です。
メンバー交代もありまして、もはやStereolabと言えばTim GaneとLaetitia Sadierのふたりのことかなという具合です。
M1「Miss Modular」はシカゴ録音、再びTortoiseのJohn McEntireとの共同作業によるものです。
音の作りとしてはことごとく角が丸められ、どんどんラウンジ感覚が増して行きまして。引き続きブラスも導入されていまして必ずしも好きな感じではないんですよね。
重要なのにサブ・メンバー、Sean O'Haganが今回はフェンダー・ローズで参加とのことですが、これは隠し味程度といったところでしょうか。
お次はM2「Allures」とM3「Off-On」につきまして。
単発で終わったものの意外にも濃密な内容の『Fluorescences』(1996)と比べてしまいますと何故だか淡白な印象ですね。
シングル収録曲としては上出来なんでしょうし、それなりに面白いことを試みつつラウンジ路線で突っ走るとしても、Mary Hansenのヴォーカルの比重も少なくて物足りなさが残ったりしますよ。
最後はM4「Spinal Column」もシカゴでの、そしてJohn McEntireによる録音なんですが1995年ということですので、これは『Emperor Tomato Ketchup』(1996)時のアウト・テイクでしょうか。
垂れ流しと言ってしまえばそれまでなんですが、浮遊感もばっちりで程よい緩さもありましてまさに掘り出しもの1曲ですね。
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