Airto Moreia / Fingers (1973)

久しぶりにラテン音楽を聴いてみようと思いついたのは酔っているからです。Airto Moreiaのアルバム、『Fingers』(1973)です。
Sambalanco Trioというグループ経て、アメリカに渡った後はジャズ畑で活躍して行く中でのCTI Recordsからの1枚ですね。
クィーカが唸る表題曲のM1「Fingers」から聴き進めて行く訳ですけれど。今ひとつノリ切れないというか。M2「Romance Of Death」にしてもエレクトリック・ピアノの響きやスピード感、艶やかなギターの音色、そしてスキャットと素晴らしいものがあるんですけれどね。
途中でだれると言いましょうか。それとも酔いが回っているのか。
お屠蘇気分が抜けないだけなのか、緊張感のかけらもないためなのか、久しぶりのラテン音楽に戸惑っているだけなのか。
思い描いているラテンというよりもフュージョン色が強いからでしょうか、そういう部分もあると思います。
M6「San Francisco River」では奥方のFlora Purimのスキャットも響くんですが、ここは完全インストゥルメンタルの方が良いのではないかと思いました。妙な色っぽさがあるのに、それが霞んでしまっている気がするんですよね。
最後のM7「Tombo In 7/4」をご存知の方は多いはずですよね。「Samba De Janeiro」の元になった楽曲です。何かにつけて耳にする機会の多い1曲ですし、何より盛り上がること間違いないですからね。
サンバ全開でぶっとばしています。束の間の興奮、血湧き肉踊ります。
スポンサーサイト