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原田知世 / Eyja (2009)

eyja
原田知世の最新作、『Eyja』(2009)を聴いています。
お断りしておきますと、熱心な聴き手では決してありません、でした。
何かの拍子で知ったデビュー25周年記念アルバムでもある『Music & Me』(2007)の「くちなしの丘」収録のDVD付初回限定盤を買い逃して不貞腐れていますしたら、順調にアルバムを作っていらしたんですね。


ゆったりとした流れの音と柔らかい歌声の組み合わせが想像以上に心地良いです。真綿で首を締め付けられているのとはまた違うような。脳みその皺をひとつずつゆっくりと消されて行きそうな感覚ですよ。
気持ち良いです。想像していたようなボサノヴァ調の楽曲がないことも逆に好感触です。


無機質な打ち込み音さえ生音と溶け合って、それが渾然一体となって身体の中に入り込んで来るような感覚です。そんな妄想を抱かせてくれますよ。
極めて情景的な音の作りはアイスランド録音に起因するんでしょうか、周囲の関係者を含めて環境のなせる業ですね。


それにしても、ですよ。期待をしていなかったと言えばそれは失礼なことなんですけれども。M1「ハーモニー」でのギターのアルペジオが微かに鳴り響き彼女のさりげない歌がスルッと耳に忍び込んで来るその刹那、否応なしに虜になってしまいました。


M5「黒い犬」なんて、性懲りもなく「Black DogLed Zeppelinを連想してしまいますが、ここで登場するのは可愛らしい子犬のようで。
このM5「黒い犬」などを除く大半の収録曲は原田知世自身による作詞。M2「Giving Tree」の作詞はしっかりといしわたり淳治ですよ。
サクッと刺さるメロディーを持つM9「ソバカス」は細野晴臣作曲なんですね。


奥ゆかしくて軽やかで、抑制が効いていても歳相応なだけでなく、凛としていてほんわかともしていて気高くて。
思いのほかの出物です。凄く素敵な音楽ですよ。


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ナイト

本日、1月4日はSir Isaac Newtonの誕生日です。Sirとあるようにイギリス出身のナイト爵なんですね。知りませんでしたよ。


実証主義による近代科学の礎を築いたというんですから、そりゃ林檎も木から落ちますって。


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北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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