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良いお年を

2009年もあとわずか、当ブログのリンク先さまやコメントを入れてくださる方々には本年もお世話になりました。感謝であります、ありがとうございました。
来年、2010年もどうかお付き合いのほどをよろしくお願いいたします。


なかには実際にお会いして杯を酌み交わしたこともございました。今後もどんどん親交を深めて行きたい所存です、どうぞよろしくお願い申し上げますね。


それから、今年はハンドル・ネームを変更したことが挙げられます。急なことでご迷惑をおかけしまったこと存じます。こちらからもご挨拶に伺っていないリンク先さまも多数ございまして、申し訳ない気持ちでおります。この場でお詫びいたします。


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今週のスポットライト (35)

twitter
私、北沢オーストラリアが非常に気になるモノやコトを取り上げてみる『今週のスポットライト』のお時間です。


今年の夏から利用し始めたTwitter。ある種のミニ・ブログですね、これは。
What's Happening?(いまどうしてる?)に対してtweet(つぶやく)するだけと言えばそれだけなんですけれども。何気ない独り言から密やかな決意表明まで140字以内で投稿するという制限と必ずしも双方向ではないユーザー間の緩い繋がりが特色です。


即時性の高い情報を共有するうえでもインターフェースでもアイフォーンとの親和性が高く、中毒性も倍増です。
当ブログのリンク先さまでTwitterを始める方々も徐々にではありますが増えているようですよ。因に私、北沢オーストラリアのアカウントはKITAZAWAAusです。すでに始められている方々やご興味のある方々、大歓迎です。


今週のビックリドッキリメカ (35)

ヒートテックワッフル
私、北沢オーストラリアが気になるモノやコトやブツを選んで取り上げて行く『今週のビックリドッキリメカ』のお時間です。


今回はユニクロのヒット商品、ヒートテック。
11月初旬でしたか、セールだというので購入したクルーネックTシャツは昨年の在庫処分のものだったようで全然、違うんです。これは新装発売のワッフル素材のヤツです。


この網目状の生地が肝ですね。これが保温機能を果たしつつも肌触りが良いという。ちょっと自家発電体を動かしてみたところであっという間にポカポカです。便利ですね、気が利いていますね、優れものですね。


例えば1年前にはろくに持っていなかったユニクロ製品ですが、勝手ながら見直してしまいました。Tシャツ好きがぶり返して今年はずいぶんとUTを買い込んでしまいましたし。(探していたTシャツも手に入りそうです)


Hi, How Are You

hihowareyou
アイフォーンに『Hi, How Are You』という有料アプリケーションを追加してみました。
そうですDaniel Johnstonの描いたあの怪物キャラクターが主役のゲームです。


来日公演のチケットを手に入れることが出来なかった腹いせにという訳ではありませんが、どうせならということで有料版を購入してみました。勿論、公式のものですよ。
こちらの女性は愛しのLaurieですよね。何の必然性もなくさらわれてしまった彼女を助けに行くという内容です。勿論、BGMはDaniel Johnstonのオリジナル曲ですよ。


TIME

time
アイフォーンに『TIME Mobile』という無料アプリケーションを追加してみました。
そうです、あのTIME誌の記事をコンパクトに閲覧することが出来ますよ。


Share機能によってTwitterとも連携していますので、気になる記事をとても簡単にTwitterへと投稿することが出来ます。最近ではこの手の機能が欠かせませんね。


Yo La Tengo / Painful (1993)

painful
今夜はYo La Tengoの『Painful』(1993)を聴いています。
こういうジャケット写真も好みです。


正直に申しまして、本当に最近のことです。何度か書いて来たことですが、『I Can Hear The Heart Beat As One』以外はほとんど聴いたことがなかったんです。
1990年前半と言えば新進気鋭のギターバンドが放つ音にどっぷりと浸っていたはずなのにこのYo La Tengoのことはすっかり素通りしていたんですね。特別な理由はなかったと思います。


という訳で今になって非常にもったいない思いでいっぱいですね。実際にこうして耳を傾けていまして、感極まる思いですので。


これは何とも言い表せないです。きゅんきゅんしますよ、胸が。
切なくなるような、やりきれなくなるような。


こういう優良なギターバンドがどちらかと言えば密やかに着実に、そして地道に活動を続けて、アルバムを作って海外でもライヴ演奏を行って、ファンに愛されてじっくりとレコードを聴いてもらえて。
最後のM11「I Heard You Looking」を聴けば上記のようなことを判っていただけると思いますよ、本当に。Yo La Tengoってそういう連中なんです。


今さらなんですけれど、今頃になって何を抜かしてやがるんだという訳ですけれど。好きです、Yo La Tengo


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sanyoさん

eneloop
ようやくeneloop tonesとeneloopyが到着、したのは1週間以上前のことかと。量販店で購入する方が若干、安いのは気のせいではなくてですね。どうせならと先日、eneloop tonesを1パック買い増ししておきました。
eneloopyの方はもともとはマスコット的なキャラクターがあって、専用ホームページまで設けられているんですね。


驚いたのは私、北沢オーストラリアなんかよりも母親の方がさっさとeneloopを活用しているという事実でした。


Daniel Johnston / Respect (1985)

respect
残念ながら来日公演のチケットを確保し損なってしまいましたが、めげずに今回もDaniel Johnstonのご紹介です。これもまたもともとはカセット・テープ作品として発表された『Respect』(1985)です。
手持ちはスペイン発のMunsterというレーベルからのアナログ盤です。


相変わらずの宅録、相変わらずの音質の悪さでM1「No Love In Town」、M2「An Angel Cry」、M5「I Know What I Want」、M7「A Little Bit Of Soap」、M8「Loneliness」、M12「Just Like A Widow」のようなピアノの弾き語りを中心にギターの弾き語りのM9「Good Morning You」やM10「Go」、M4「Dream」のような語りのみのものなど取り混ぜて収録されています。
件のM10「Go」を早回しにしてみたと思しきM11「Fast Go」やら尻切れとんぼのものや断片的なものまでさまざまです。終いにはM14「Heartbreak HotelElvis Presleyのカヴァーまで演っていますよ。


ばらつきがあるのかも知れませんが、そのどれもが等しく感動的です。


ただ、そこにはポップ・ソングの数々がずらりと並べられているだけなのです。
Daniel Johnstonの音楽は歪なのでしょう。確かに歪ではありますが、彼の紡ぎ出すメロディーはこの上なくポップな訳です。とてつもなく、果てしなく。
何年経ってもいつになっても、いつものポップ・ソングを苦もなく当たり前のように我々の前に届けてくれます。


完全未発表作品集(仮) <完全生産限定盤>

ジミ・ヘンドリックス、完全未発表作品集がリリース!

ジミ・ヘンドリックスの未発表楽曲を全12曲収録したスタジオ録音作品が登場。 1969年の2月から3月にかけてジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスのメンバーで録音した10曲が中心になっており、 彼の全ての未発表の中でもっとも探し求められていた中の一曲「バレーズ・オブ・ネプチューン」をフューチャー。 よく知られた代表曲である「レッド・ハウス」「ファイア」「ストーン・フリー」の'69年ヴァージョンに加え、 エルモア・ジェイムスの「ブリーディング・ハート」や、クリームの「サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ」に インスパイアされた未発表曲も収録。おそよ40年ぶりに陽の目を見るこれらの作品は、 ジミを永らく手掛けているエディ・クレイマーによってミックスされ、最新技術の駆使により、奇跡の新作がここに誕生となった。

ユニバーサル ミュージックからソニーミュージックへと権利が移るのを機にJimi Hendrix関連の各種音源がデジパック仕様、ドキュメンタリーDVD付きで再発されますね。避けて通れば通れそうなものでもありつつ、やはりどうしても気になってしまうのは仕方ないところですよね。実際、今から戦々恐々としております。


そんな中でも最大の目玉がこの未発表楽曲集ですよね。1969年2月から3月という微妙な時期に録音された音源とのことで。そんなこんなでいろいろな意味で興味深く、楽しみな1枚ではありますね。3月10日発売予定。


相変わらず2010年も穏やかでは済まされない模様です。


Buffalo Springfield / Buffalo Springfield Again (1967)

again
Buffalo Springfieldの2枚目のアルバム、『Buffalo Springfield Again』(1967)です。
リンク先のモスコさんがこのたびGood Timin'をお辞めになりました(今までありがとうございました)。本作のエントリもされていましてそのコメント欄でのやり取りに促されつつ、デビュー・アルバムの『Buffalo Springfield』(1966)をコチラでご案内済みのまま放置していたところでしたしようやく重い腰を上げてみようということなんです。


火の玉のような勢いを感じさせるM1「Mr. Soul」から一転して何とものどかなM2「A Child's Claim to Fame」へという流れですでに不埒な気持ちを鷲掴みされてしまいますね。
(I Can't Get No) SatisfactionThe Rolling Stonesのあの有名なギターのリフとドブロ・ギターの響きが対照的ですよね。


Jack Nitzsche編曲の壮大なM4「Expecting To Fly」ではNeil Youngの作家性が存分に発揮されています。ちょっとこれは言葉になりませんね。何も出て来なくて、こんなことではブログを辞めたくなりそうです。


気を取りなしまして。続くStephen Stills作のM5「Bluebird」、これも力作ですね。いろいろな意味でウェストコースト・ロックを象徴するような1曲ではないかと勝手に決めつけてしまいます。
このM5「Bluebird」のLP Versionにつきましてはスワンの涙のSWAN_OXさんにお世話になりました、ありがとうございますね。
Stephen Stills作ではM9「Rock & Roll Woman」を忘れちゃなりません。本当に名曲が普通に転がっていますね、本作には。いったい、どうなっているんでしょ。


いちばんのお気に入りはM7「Sad Memory」です。その静謐感にはうっとりするほかありません。凛とした佇まいが堪りませんです。
そんなRichie Furayの資質が全開となるのは直後のM9「Good Time Boy」にしても同様でして、これがまたファンキーで艶やか。ソウルフルなDewey Martinに歌わせることで活きて来るんですね。


最後のM10「Broken Arrow」は歓声が被せられて始まり、鼓動の音が付け加えられて終わるんです。その間にはめまぐるしく場面転換が計られまして、聴き手はNeil Youngの思う壷へと放り込まれるという算段でしょうか。
ここでもまた、思考停止に陥ります。この6分余りの間に想像を遥かに超える堂々たるロック絵巻が展開されているなんて。


まったく一筋縄では行かない音楽、かの1967年産という訳で納得するしかないようです。こんなところで力む必要もないのですけれども、名グループBuffalo Springfieldによる紛れもない傑作ですね。それくらいのことしか言いようがありません。


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Even More Happy Holiday

早くも年末年始ホリデイを楽しんでいらっしゃる方もおられるようですね。


私、北沢オーストラリアもようやく解放的な心持ちになりました。


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More Happy Holiday

まだまだ続きます、ホリデイ・シーズン。


私、北沢オーストラリアはそれどころではなくて。もう完全にヘロヘロっす。


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Happy Holidayz

明日はクリスマス・イヴ、さしずめふたりのシーズンといったところでしょうか。


私、北沢オーストラリアは抜け殻になったように祝日を過ごしています。業務上の野暮用を強要されもしましたけれども。


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Happy Holidays

忘年会シーズンですね。


私、北沢オーストラリアはただいま帰って参りました。残業です。


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Happy Holiday

今年もやって参りました、ホリデイ・シーズン。


私、北沢オーストラリアは馬車馬のように働いております。


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BMX Bandits / Love, Come To Me/That Summer Feeling (1995)

thatsummerfeeling
今月のBMX Banditsは突然の企画盤、『Love, Come To Me/That Summer Feeling』(1995)です。
ジャケット・デザインはDuglas T. Stewart自身によるものですね。


1曲目は言わずと知れたJonathan Richman And The Modern Loversによる永遠の大名曲、M1「That Summer Feeling (Featuring Dan Penn)」ですよ!
Rough Trade Recordsから12インチ・シングルが発売されていたことがあるくらいですので、それなりに広く親しまれて来たんだと思われます。普通に聴くには『Jonathan Sings!』(1983)ですね。『I, Jonathan』(1992)収録の再演版も聴き逃せませんね。
ご存知なら判り切ったことではありますけれど。その切なさや得も言われぬ郷愁、Jonathan Richmanならではの表現としか言いようがないです。聴く度に胸を締め付けられます。


そして、このBMX Banditsによるカヴァーは未だにどういった経緯なのかまったく知りませんが、あのDan Pennとの共演なんです。にわかに信じられませんでした。
終盤のほんの一節ではありますが、確かにあの渋い歌声で「That Summer Feeling」が歌われる訳です。こんなことが実現するなんて。しかも、グラスゴーで。いろいろな気持ちが交錯してしまって、これには感激する以上のものがありますね。思わず感涙です。
バック・コーラスにはNorman Blakeもしっかりと参加しておりますよ。嬉しかったでしょうね。


M2「Love, Come To Me」は前回のアルバム、『Gettin' Dirty』(1995)収録の佳曲でもあります。作者のFrancis MacDonaldの頑張りぶり、好調ぶりが伝わって来ます。


ギタリストのJohn Hogarty作の爽やかなM3「Come Summer」、この線の細い歌はJohn Hogarty自身によるものでしょうか。これはこれでとても可愛らしいギターポップといった趣きの1曲ですよ。


次のM4「Sunshine Day」、これは1970年代のテレビ番組から飛び出したあのThe Brady Bunchのカヴァーですね。原曲は「It' A Sunshine Day」です。
勘所にシタールを滑り込ませてサイケデリック風味をまぶしておくなどの工夫が凝らされていますよ。毎回、カヴァー曲には本当に楽しませくれますね。もともと楽しい1曲がBMX Bandits色に染まって、彼らのオリジナル曲のような出来映えですよ。


国内盤CDの場合には内容が一部、異なりまして。シングルの方の『Gettin' Dirty』(1995)から名カヴァーの「I Can't Stay Mad At You」と「Tiny Fingers, Tiny Toes」が、次作アルバムの『Theme Park』(1996)からは「One Big Heart」が追加収録されていますよ。


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今週のビックリドッキリメカ (34)

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私、北沢オーストラリアが気になるモノやコトやブツを選んで取り上げて行く『今週のビックリドッキリメカ』のお時間です。


SANYOの看板商品、eneloopの累計出荷1億個達成記念モデルの『eneloop tones』(8色カラーパックの単3形充電式)が店頭に並び始めた今日この頃。
eneloop stick booster』というUSB出力専用の充電器の発売日も本決まりとなったようで。いち度、注文のキャンセルを食らった時には諦め半分の気持ちにさせられましたけれども。


資料画像を見る限り、“モバイル機器を充電できる、スリム&軽量ハンディな電源”と謳われている割には大きいようですね。
リチウムイオンバッテリー式の充電器も新装発売されていますが、せっかくeneloop tonesも利用することが出来るこちらのハンディ・タイプを選んだ訳ですよ。来年1月21日発売予定です。


今週のスポットライト (34)

U2
私、北沢オーストラリアが非常に気になるモノやコトを取り上げてみる『今週のスポットライト』のお時間です。


U2の「Bad」。
世間では求道者のような佇まいが鼻につくのかも知れませんが、高校生の頃は本当に大好きでした。20年くらい前のことです。『The Joshua Tree』から聴き始めて、そこから遡ったんです。


で、「Bad」です。
ライヴでは数々の名曲を引用することでも知られていますし、大いに盛り上がる訳です。The Velvet Undergroundの「I'm Waiting For Man」、The Rolling Stones「Ruby Tuesday」、「Sympathy For The Devil」Lou Reedの「Satellite Of Love」や「Walk On The Wild Side」などなどがあります。


初出は最近、ハード・カヴァー・ブック仕様の限定Boxセットまで発売された『The Unforgettable Fire』(1984)ですね。ぎこちなさが残るというか堅さが目立つ演奏でした。
『Wide Awake In America』(1985)というEPではライヴ・テイクが収録されていまして、こちらはだいぶ熟れて来ていますよね。


極めつけは“The Joshua Tree Tour”での演奏。つまり、『Rattle And Hum』(1988)という半ドキュメンタリー作品に収録されたライヴ・ヴァージョンですね。瞼と鼓膜にこびりついて離れません。






スイーツ

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THE TAIYAKIのたいやきを差し入れしていただきました。この多忙な時期
にありがたいことです。

そのCRISPY HOT SANDWICHの中味はスイートポテト。ごちそうさま
でございました。

Saluton

12月15日はエスペラント語を考案したLudviko Lazaro Zamenhof氏の誕生日だったんですね。


現在でもこのエスペラント語を使っている人々がいることには目から鱗です。


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Talulah Gosh / They've Scoffed Lot (1991)

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みんな大好きHeavenly


その前身グループのTalulah Gosh時代のBBC音源集、『They've Scoffed Lot』(1991)です。
性懲りもなく旧ブログの『とばすぜ ハイウェイ』からの転載という手抜きのエントリなのです。実際には先月にエントリすることを忘れていました、しくじりました。


このアナログ盤はSarah Recordsより発売された、ふたつのBBC Sessionsをまとめた1枚です。


二十歳を過ぎた頃、後身に当たるHeavenlyの2枚目のアルバム『Le Jardin De Heavenly』(1992)をきっかけに彼女たちにほだされ、このTalulah Goshに遡って行った訳です。
既に彼女たちのシングル集の『Rock Legends: Volume 69』(1988)を入手出来ずにいまして、いちばん手っ取り早かったのが本盤でした。


オックスフォードの大学生、Amelia FletcherElizabeth Priceと出会って“女の子だけのバンドを組む”ことを目標にしたものの、それが叶わず恋人のPeter Momtchiloffや弟のMatthew Fletcherを引っ張り込んだ結果がTalulah Goshだった訳です。
1960年代のガールポップとパンクを掛け合わせた理想的なグループであると未だに確信を持っています。


驚いたことに53rd & 3rd Recordsから最初のシングル盤『Beatink Boy』(1986)を発売するより先にBBC Radio 1の『Jenice Long Show』においてセッションを持ったとのことです。
それがM1「Talulah Gosh」からM4「Sunny Inside」までです。Elizabeth Priceがリードを取っていると思しきM2「Do You Remember」とM4「Sunny Inside」は、残念ながら荒削りで一本調子の出来です。


翻ってM3「Looking For A Rainbow」と来たら、手拍子ときらきらと輝くギターのアルペジオから始まり、骨の髄まで溶けてしまいそうな旋律と歌声に身震いしてしまうほどです。これほど胸が高鳴る思いをさせられることも珍しく、独り聴き入っては勝手に頬を赤らめてしまう始末です。


M1「Talulah Gosh」は後に53rd & 3rd Recordsからの3枚目のシングルとして発売される訳ですが、終盤にかけて盛り上がる肝心要の箇所にオルガンもコーラスも入らない初期ヴァージョンと言えるものです。食い足りない演奏ではありますが、Amelia Fletcherによる天使のように無垢な歌声は永遠の輝き放っています。


2回目のBBC Sessionとしてかの名物DJ、故John Peelが取り仕切る『John Peel Show』のために録音したM5「My World's Ending」からM9「Spearmint Head」までがB面に収められています。


そこに挟み込まれたM6「Be Your Baby」とM7「Break Your Face」、M8「In Love For The First Time」の流れが絶品です。Ramonesも真っ青な怒濤の3連打を喰らいポゴダンスもどこ吹く風、可憐な高速パンクに昇天すること間違いなしです。


本盤が発売されるまで、M1「Talulah Gosh」以外の楽曲がレコード化されていなかった事実を見逃せません。
同期のThe VaselinesThe Groovy Little Numbersといった53rd & 3rd Records所属のグループは勿論、その他のギターバンドたちと比較してもその質、量において軽く勝っていると言えるでしょう。




そんな貴重な音源集ではありますが、今では『Backwash』(1996)というK Recordsから発売された集大成盤CDにそっくり収められていますよ。



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Daniel Johnston / Continued Story / Hi, How Are You (1989)

hi
Daniel Johnstonの『Continued Story / Hi, How Are You』(1989)という編集盤です。『Hi, How Are You』(1983)と『Continued Story With Texas Instruments』(1985)というカセット・テープ作品を抱き合わせたCDですね。
不釣り合いなことに、最近ではデジタル・リマスター化までされているそうで。


孤高の天才と目されているDaniel Johnstonではありますが、この1980年代中盤の『Continued Story With Texas Instruments』の段階でスタジオ入りして、しかも外部ミュージシャンが参加していたというのは興味深い点ですね。
手堅いようで素人臭い演奏との共鳴は不自然なようでいて不思議と違和感はなく、粗いバンド・サウンドに囲まれて気持ち良さそうに歌っていますよ。


そうしたスタジオ録音の合間には当然、宅録作品も挟み込まれていまして。
Hi, How Are You』に原曲のM24Running Water」が収録されていますが、どこぞのお子さまを招いてのM6「Running Water Revisited」なんてのがあったり、ピアノの弾き語りで憧れのThe Beatlesをカヴァーした7「I Saw Her Standing There」が心配したくなるほどに物悲しかったりします。


M8「Casper」は先日の『Yip/Jump Music』(1983)収録の「Casper The Friendly Ghost」の別テイク。荒削りにもほどがあるとは言え、声を重ねてみたりと意外と凝った作りなんですよ。


M15「Poor You」からが『Hi, How Are You』の始まりです。
M16「Big Business Monkey」とM17「Walking The Cow」は件の『Yip/Jump Music』の作品群と同様のオルガン主体で力任せのパーカッションが乱舞する完成度の高さ。
極上のメロディーも健在、歌声もまだまだ若いですね。


宅録が当たり前というかそれしか方法がなくてもひとり多重録音を難なくこなしている訳ではまったくなくて、浅い知識で場当たり的に録り溜めては吐き出しているところもありまして。
The Unfinished Album”という副題に相応しく、こちらの『Hi, How Are You』の方にも至って断片的な要素も含まれているので、こういう支離滅裂さがやはりDaniel Johnstonの本領ですよね。


仕舞にはスタンダードらしき音源をカラオケ代わりにして得意げに歌うM25「Desperate Man Blues」にしてもある意味で貴重ですし。
連作のようなM26「Hey Joe」、M28「Keep Punching Joe」にM29「No More Pushing Joe Around」とせっかく物語性が強いのにいちばん最後にそれまでの収録曲の断片を適当に繋ぎ合わせた音源が付け足されていたりと節操のなさが良い加減です。


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アバクロ

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日本初上陸、15日に開店だというAbercombie & Fitchの宣伝
活動です。

前をはだけた野郎どもに対して、肉食女子も指を咥えて遠巻きにしており
ました。

Pop-Eye

本日は『Popeye』の原作者、Elzie Crisler Segarの誕生日なんですね。
下地がドット柄とはお洒落なデザイン。


それにしても、ほうれん草の缶詰なんて未だにお目にかかったことがありません。


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Stereolab / Simple Headphone Mind (1997)

simpleheadphonemind
今月のStereolabは『Simple Headphone Mind』(1997)です。実際にはNurse With Woundとのコラボレーション盤ですよ。


以前にもNurse With Woundと一緒になって演った同様の企画音源が『Refried Ectoplasm Switched On Volume 2』(1995)にも収録されてはいました。
それら『Crumb Duck』(1993)の2曲は実験的と言いましょうか、やはり前衛的なものでしたね。



今回の12インチ盤の2曲はアルバム未収録曲を集めた『Aluminium Tunes』(1998)にも収録されていないので貴重ではありますよね。
おまけに本盤はですね、特殊ジャケット仕様なんですよ。厚いアルミ箔のような装丁なんです。完全に密封されているんですよ。これには驚かされましたね、初めて手に取った時には。即、会計を済ませた訳です。


そんな経緯もありまして、未開封です。


つまり、聴いたことがありません。今後も開封しようという気が起きません。
限定版CDも発売されたらしいのですが、手に入る訳がありません。


ロック・ミュージックなんかに長いことうつつを抜かしていますと、こんなこともありますよね。反論なら受け付けませんよ。
そういうことにしておくんです。


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Daniel johnston / Yip/Jump Music (1983)

yipjumpmusic
Daniel johnstonの『Yip/Jump Music』(1983)です。5枚目のアルバムだそうです。
1980年代前半、Daniel johnstonの初期作品というのはカセット・テープの形で世に出されたのですけれど、1989年にHomestead RecordsによってCD化されて広く流通したのではと思います。


本作は1983年の4月から5月にかけて録音されておりまして、およそオルガン主体の楽曲がほとんどですよ。ギターをかき鳴らしているのはM3「Sorry Entertainer」くらいでしょうか。
やや先鋭的なM10「The Creature / Third Chair」やM15「Rocket Ship」などが含まれていますが、そこいら中に名曲が転がっています。信じ難いことですけれど、それが事実なんです。


乱暴なパーカッションが飛び交い鍵盤を叩く音まで聞こえて来るM1「Chord Organ Blues」から始まりまして、2曲目はその名もずばりのM2「The Beatles」ですよ。堪りませんね、これは。
特有の甲高い歌声はまだ若々しくてたどたどしくて、The Beatlesへの憧憬を包み隠さず吐き出しています。


4曲目は大名曲、M4「Speeding Motorcycle」。珠玉のメロディーが走り出しますよ。素敵過ぎます。
素っ頓狂なかけ声も胸に突き刺さりますね。

M5「Casper The Friendly Ghost」、これも名曲です。ピッチもテンポも不安定ではありますが、実は良く練られているんです。
M6「Don't Let The Sun Go Down On Your Grievances」でのちょっとした展開の仕方にもただただ驚いていましますね。Daniel johnstonがいかに才能の塊かということが良く判るはずですよ。


真摯に歌われるM11「I Live For Love」やM13「Worried Shoes」には本当に胸を締め付けられる思いですね。拙いオルガンの調べと哀しみ誘う歌声には涙がこぼれそうになります。


終盤にこれまたひと波乱があるんですよ。
1分足らずにかかわらず敬虔な念が伝わって来るM17「Love Defined」に続くM18「Museum Of Love」がとてつもない名曲なんです。大好きで仕方ありません。溢れんばかりの才能がとぐろを巻いています。
土足で胸の内に踏み込んで来るは心の琴線を掻き乱して行くはでなすがままなのがオチなんです。こんなことがあるなんて!


最後はM20「I Remember Painfully」です。この一撃にも感嘆するほかありません。
このM20「I Remember Painfully」を聴いていますと、Daniel johnstonとしては決して独りで自作の歌を歌っていれば良い訳ではなくて、やはり誰かに聴いてもらうためにも演っているんだろうなと思えて来ます。きっと、そういうところがあるんだと思います。



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焼き菓子

20091201125740
おやつにイイかもね、ということで『ねんりん家』のバウムクーヘンを購
入してみましたよ。

これで張り切って残業に臨めそうです。
プロフィール

北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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