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Daniel Johnston / Big Big World (1991)

bigbigworld
既に大変な話題になっていますね、Daniel Johnstonの2回目の来日公演が実現いたします。7年ぶりですね。
2010年2月8日に心斎橋CLUB QUATTRO、翌9日にLAFORET MUSEUM Harajukuという日程ですよ。


そこで今回は緊急エントリーです!中身は旧ブログの『とばすぜ ハイウェイ』からの転載です、はい。
そんな訳で『Big Big World』(1986)ですよ。


Daniel Johnstonと3ピース・バンド、The Rhythm Ratsとの共同名義とも記載されているこの『Big Big World』は1986年録音のスタジオ作でして、4曲入りのEPです。
以前に採り上げた『Laurie』(1992) と同様、Seminal Twangからの発売です。


珍しくR&Bそのままの演奏は決して技巧的ではありませんが、粘り気があり、良く練られた簡潔かつ精緻なものです。 
精神状態が良好なのでしょうか、The Rhythm Ratsとの息もぴたりと合い、たいした破綻も見受けられず“現代のSyd Barrett”と呼ぶことさえも憚れるほどです。


また、Daniel Johnstonの全キャリアを押さえている訳ではありませんが、彼の芸風作風から推し量ったとしても稀に見る横揺れの異色作でありながら、紛れも無く彼がその身に備えたブルースの発露として存外違和感のない不思議な感触を得られる1枚です。


収録曲はどれも大変抑制の効いたものばかりですが、M1「Big Big World」はベース・ラインがぐいぐいと牽引して行く重心の低いレア・グルーヴ(?)です。


M2「I Stand Horrified」はいつものDaniel Johnstonらしさが顔を覗かせる不穏な曲調なので、ひと安心です(何のこっちゃ)。


M3「December Blues」とM4「Hard Time」はどちらもブルース色が強いのですが、M4「Hard Time」の方には、ソウル・レビューよろしく出だしと終わり際に口上が挿し込まれていまして珍しく娯楽性を感じさてくれます。


上ずった彼の歌声と楽曲の素晴らしさだけは変わりありません。


そんな訳でDaniel Johnstonの来日公演、観に行かない手はないんですよ、と。



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プロフィール

北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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