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今週のスポットライト (33)

大樹の小枝
私、北沢オーストラリアが勝手に気になるモノやコトを取り上げてみる『今週のスポットライト』のお時間です。


森永製菓の『小枝』と言えば誰でも食べたことのあるような大変なベストセラー商品のチョコレートですよね。私、北沢オーストラリアも好んでいただく方ですし。
今回はその大型バータイプの『大樹の小枝』に初めて挑戦してみました。普通においしいですね。


そのパッケージには”樹齢約39年“とあるではないですか。実際には1971年発売とのことで私、北沢オーストラリアと同い年!
高度経済成長が安定期に差しかかる時期のためか、ほかにも『日清カップヌードル』の発売や『マクドナルド』の開店などがありますね。



実はそんなことよりもこの15秒間の方がよっぽど衝撃的なんですけれどね。



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今週のビックリドッキリメカ (33)

デジタルハリネズミ2BOX
私、北沢オーストラリアが気になるモノやコトやブツを選んで取り上げて行く『今週のビックリドッキリメカ』のお時間です。


高級コンパクト・デジタルカメラのRICHO、GXRが妙に気になっているところへトイカメラのデジタル版、デジタルハリネズミ2が発売されるというではありませんか。
私、北沢オーストラリアも所有しているものの使いこなしてはいない初代の売り切れが続いていたと思いましたら、早くも第2世代の登場ですよ。何だか哀しいです。


初代とは何がどう違うのか言いますと。有効画素数が300万画素へ、モノクロ撮影機能と音声の録音・再生(動画)などだそうですよ。


さらにアクセサリー・キットとしてMicroSDカード(イラスト入り)、USBカードアダプター(イラスト入り)、電池(CR2)、ストラップ(ロゴ入り)、カメラポーチ(ロゴ入り)が揃ったボックス販売もあるとか。無性に悔しいです。


The Byrds / Sweetheart Of The Rodeo (1968)

sweetheartoftherodeo
The Byrdsの傑作アルバム、『Sweetheart Of The Rodeo』(1968)です。ナッシュヴィル録音を含むGary Usher制作ですね。
今まで『Younger Than Yesterday』(1967)をいちばん気に入っているとか言っておきながらも、やはり、このカントリー・ロックの金字塔は絶対でしょう。


今回の『Sweetheart Of The Rodeo』はリハーサル・テイクを含んだ8曲や“これがあのThe Byrdsなのか!?”CMが追加された1997年リマスターCDでございます。
12年前、本盤までのThe Byrdsの諸作をSundazed Bob Irwin監修のこのシリーズで一気に買い集めたのでした。


The Bandとの“地下室セッション”での産物だったBob DylanのM1「You Ain't Goin' Nowhere」から始まり同じくBob DylanのM11「Nothing Was Delivered」で終わる本盤には新加入のGram Parsons作のM7「Hickory Wind」(同じThe International Submarine BandのメンバーだったBob Buchananとの共作)とM8「One Hundred Years From Now」のふたつだけがオリジナル曲なので全般的にカヴァー曲ばかりですけれど。
当時としては斬新だったはずのロック・ミュージックへのカントリーの導入というものがごく自然に成されているのが簡単に判りますよね。その芳醇で豊穣な音に身を委ねてさえいればそれで良いのですから。


引き続きClarence Whiteも加わっているほかペダル・スティール・ギターやフィドルの音色などは勿論のこと、残されたRoger McGuinnChris Hillmanによるバンジョーやマンドリンがほんのりどころか大胆に彩りを添えていまして。
何というふくよかさでしょうね。やむなくほっこり思わずうっとり、ですよ。


それから、ロック・ミュージックとカントリーの結びつきの裏側にはソウル・ミュージックの存在もしっかりとあったという事実ですね。
Otis ReddingもカヴァーしたM4「You Don't Miss Your Water」、もともとはStax RecordsWilliam Bellによる自作曲にしてデビュー・シングルのB面曲だった訳ですよ。


今でこそごく普通に聴かれているカントリー・ロックなるものですけれども。Gram Parsonsというひとりのミュージシャンがもたらした音楽的な恵みは想像以上に豊かで大きなものだったのですね。


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Daniel Johnston / Big Big World (1991)

bigbigworld
既に大変な話題になっていますね、Daniel Johnstonの2回目の来日公演が実現いたします。7年ぶりですね。
2010年2月8日に心斎橋CLUB QUATTRO、翌9日にLAFORET MUSEUM Harajukuという日程ですよ。


そこで今回は緊急エントリーです!中身は旧ブログの『とばすぜ ハイウェイ』からの転載です、はい。
そんな訳で『Big Big World』(1986)ですよ。


Daniel Johnstonと3ピース・バンド、The Rhythm Ratsとの共同名義とも記載されているこの『Big Big World』は1986年録音のスタジオ作でして、4曲入りのEPです。
以前に採り上げた『Laurie』(1992) と同様、Seminal Twangからの発売です。


珍しくR&Bそのままの演奏は決して技巧的ではありませんが、粘り気があり、良く練られた簡潔かつ精緻なものです。 
精神状態が良好なのでしょうか、The Rhythm Ratsとの息もぴたりと合い、たいした破綻も見受けられず“現代のSyd Barrett”と呼ぶことさえも憚れるほどです。


また、Daniel Johnstonの全キャリアを押さえている訳ではありませんが、彼の芸風作風から推し量ったとしても稀に見る横揺れの異色作でありながら、紛れも無く彼がその身に備えたブルースの発露として存外違和感のない不思議な感触を得られる1枚です。


収録曲はどれも大変抑制の効いたものばかりですが、M1「Big Big World」はベース・ラインがぐいぐいと牽引して行く重心の低いレア・グルーヴ(?)です。


M2「I Stand Horrified」はいつものDaniel Johnstonらしさが顔を覗かせる不穏な曲調なので、ひと安心です(何のこっちゃ)。


M3「December Blues」とM4「Hard Time」はどちらもブルース色が強いのですが、M4「Hard Time」の方には、ソウル・レビューよろしく出だしと終わり際に口上が挿し込まれていまして珍しく娯楽性を感じさてくれます。


上ずった彼の歌声と楽曲の素晴らしさだけは変わりありません。


そんな訳でDaniel Johnstonの来日公演、観に行かない手はないんですよ、と。



Yo La Tengo / Fakebook (1990)

fakebook
Yo La Tengoのアルバム、『Fakebook』(1990)です。収録曲の大半がカヴァーという異色作でもありますね。
もっとも、後に『Yo La Tengo Is Murdering The Classics』(2006)という丸ごとカヴァー曲集を限定発売するくらいですので不自然なことではないかも知れませんね。


演奏自体はどれも簡素の極み。至って素朴なものですのですので、より一層の親近感が湧いて来ますよ。選曲にも依るのでしょうか、のどかなカントリー風味が強めですね。


当ブログとしていちばんに注目したいところと言いますと先ずはM6「You Tore Me Down」でしょう。The Flamin' Grooviesをカヴァーしたものですけれども、同曲をHeavenlyも『Space Manatee』(1996)というシングルのB面で演っているんです。どちらも似たような優しい感触ですので、未だに聴いたことのない原曲もきっと健やかな感じなのでしょう。
実は本作を手に入れて聴いてみたのがつい最近のことですので、この符丁には割と驚いています。


そして、Daniel Johnstonの人気曲でもあるM8「Speeding Motorcycle」のカヴァーです。The Pastelsも彼ららしい緩い演奏を披露していますよね。
今回の収録曲とは別にDaniel Johnstonと電話越しでの共演という奇跡を起こしてもいます。同じ時期に発売された7インチ・シングル、コチラで取り上げていますね。
淡々とした演奏の中にもどこか気骨が感じられます。


デビュー・アルバムの『Ride The Tiger』(1986)では「Big Sky」というThe Kinksのカヴァーを演っていますが、今回は『Muswell Hillbillies』(1971)収録のM11「Oklahoma, U.S.A.」という渋い1曲を選んでいますよ。


あと面白いのはM7「Emulsified」という1曲ですね。
出自が判らないのですけれど、1950年代風のいかにもなティーン・ポップか陽性のドゥワップかといった具合でして。女性コーラスまで配したとても楽しい仕上がりなんですよ。
と思いましたら、どうやらR&Bのヴォーカル・グループのカヴァーらしいですね。まあ、よく引っ張り出して来ましたね、こういう楽しいヤツを。


収録曲はどれもこれもゆったりまったりとしたもので思わず癒されてしまいますね。
サラッとし過ぎているかも知れないです。少し意外でした。Yo La Tengoには勝手に音楽に対する内に秘めたる熱い想いを感じ取っていましたので。



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今週のスポットライト (32)

cut0912
私、北沢オーストラリアが勝手に気になるモノやコトを取り上げてみる『今週のスポットライト』のお時間です。


CUT12月号は『スタジオジブリ、その現在、過去、未来』と題したジブリ特集がメインです。


まずは宮崎駿監督が海外誌に語った自身の10作品について。そして、40,000字インタヴュー(2002年)の再録。
クリエイター、製作者の視点や心境というのはまったく判り得ないものですので、非常に興味深いです。やはり、想像以上に独特の突き抜けた感をお持ちの方であるということだけははっきりしますね。


また、面白いのがスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが語る宮崎駿の素顔とスタジオジブリ史というものです。
宮崎駿監督作品を世に出したがための仕掛人としての働きぶりや苦悩ぶり。作り手として超然とした宮崎駿監督にも数字が第一の映画会社側にも振り回されるは、そのかかわり合いの初めがサラリーマン(雑誌編集長)時代ということもありましてこの辺りがいちばん面白い訳です。


そうは言いましても、実際には立ち読みで済ませたのでした。


今週のビックリドッキリメカ (32)

pocketwifi
私、北沢オーストラリアが気になるモノやコトやブツを選んで取り上げて行く『今週のビックリドッキリメカ』のお時間です。


先だって発売されたイー・モバイルの「Pocket WiFi」、ポケットにもすっぽりと収まる手のひらサイズの無線LANルータのことです。


3G回線使用、バッテリー内蔵、PCは勿論のことiPod touch(iPhone)などの携帯音楽プレイヤーからPSPやニンテンドーDSといった携帯ゲーム機に対応。
おすすめ料金プランとしては「スーパーライトデータ」という2年縛り、購入時に5,980円と月額料金1,400円から5,380円の支払うものがあるとのこと。


これで対応可能なデジタルカメラが増えてくれれば、便利なことこのうえないですよね。
撮ったそばからインターネット上に写真をアップロードすること。今のところこれがもっとも入り用なので。


The Flaming Lips / Finally The Punk Rockers Are Taking Acid (1987)

finallythepunkrockersaretakingacid
Finally The Punk Rockers Are Taking Acid』(2002)、The Flaming Lipsの最初期の3枚のアルバム(実際にはデビューEPも含まれていますよ)をそっくり収めて、それぞれに追加収録曲も盛り込んだ3枚組の編集盤CDなんです。
最初のアルバム、『Hear It Is』(1986)については先月にエントリした通りですよ。


2枚目のアルバムの『Oh My Gawd!!!』(1987)と続く『Telepathic Surgery』(1989)が入手困難ですし、特に『Oh My Gawd!!!』がですね、ジャケット・デザインが悪趣味としか言いようがないこともありまして本盤をとても重宝している訳です。


結論めいたことを言ってしまいますと、『Finally The Punk Rockers Are Taking Acid』という表題通りの内容なんですよね。
特に(またしても)『Oh My Gawd!!!』の方がですね。重たいです、暗いです。変態度の高いM5「Ode To C.C. (Part 1)」などもあるにせよです。『Hear It Is』に溢れていたポップさも激減していますね、勿体ない。


幕開けでのM1「Everything's Explodin'」のぶっ飛び具合やM6「The Ceiling Is Bendin」にM7「Prescription: Love」、M8「Thanks To You」での格好良さはいかにもなThe Flaming Lipsらしさがあるんですが、せっかく作ったアルバムなのに着地点が見え辛いような気がします。
ただし、それもまたThe Flaming Lipsらしさなのかも知れませんよね。聴き進めて行きますとこれはこれで首肯、でしょう。


それに比べまして3枚目のアルバム、『Telepathic Surgery』の方は随分と好みの音だと言えます。
M8「Hell's Angel's Cracker Factory」なんかは想像通りのベタな作りですしM9「U.F.O. Story」にしても物語性があるようで若干、安直な印象もなくはないんですけれど、骨格のしっかりとした楽曲に以前にも増していろいろな効果音を絡ませるなどメジャー・デビュー直後の音像をすでに垣間見ることが出来ますね。


全般的に決してポップな明るさはないものの、引き締まった演奏と倒錯した遊び心が相乗効果を生み出しているのは間違いはずです。The Flaming Lipsの音としてどっしりと確立されているのではないでしょうか。
それが後になってから呼ばれるようになったアメリカのオルタナティヴなんたらなんですよ、なんてことを口が裂けても言いませんけれどね。


ごちそうさまでした

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勿論、完食です。ありがとう、マルちゃん。

コピーの通りに豚骨に鰹節と昆布の和風だしを合わせたコクと深みのあるスープでしたよ、きっと。

いただきます

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普通にラーメンっぽくって、おいしいです。

違いの判らない男、北沢オーストラリアです。

沖縄そば

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インスタントの沖縄そばです。初めてです。

では、3分後に。

Fresh Maggots / Fresh Maggots... Hatched (1971)

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Fresh Maggotsの唯一のアルバム、『Fresh Maggots... Hatched』(1971)。
いたち野郎さんが6桁の値がつけられたオリジナルのアナログ盤を見かけたそうなので取り上げてみます。手持ちのCDは7つも追加収録曲があるSunbeam Records盤ですよ。


RCA Victorという有名どころからの発売にもかかわらずプレス数が少なかったとか、たったの19歳のふたり組だとか、清々しいアコースティックな調べにいきなりファズ・ギターが割って入るという凶暴性を持ち合わせているとかということでその筋では大人気のようですね。そりゃもう判ります。


翳りもありながらイギリスらしい健やかなフォークと思いきや、ねじ切れそうなサイケデリアに支配されるという一聴してそのありそうでない特異な文体にはすぐさま魅了されてしまうのが道理というものです。耳の肥えた好事家こそこの音にはやられていまうのではないでしょうか。


非常に印象的というか心に刺さりまくるというか人の脳みその中に土足で踏み込んで来るようなファズ・ギターが唸りをあげないM9「Who's To Die」などではストリングスが大幅に取り入れられているなど、どっちに転んでも聴きどころにこと欠かない訳ですよ。


希少性とこれだけの内容であればオリジナルのアナログ盤が高値で取り引きされていることにも納得するほかありませんね。


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近所だった勇くんは今も元気かな

本日、11月17日はイサム・ノグチの誕生日です。
インテリア・デザイナーとして有名ですよね。


もう、音楽CDに金銭をつぎ込むのを控えることにしたので、今後はインテリアなどに振り向けたいと考えています。>うそうそほんとほんとうそ


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BMX Bandits / Gettin' Dirty (1995)

getdirty
今月のBMX Banditsはアルバムの方の『Gettin' Dirty』(1995)です。
まずは何故にこんな貧相なジャケット写真にするのだろといった具合ですね。


シングルとして切り直した『Serious Drugs / Little Ponny』(1994)の路線を引き継がずに、一聴して従来路線のBMX Banditsだと思われがちかも知れませんが、ちょうど本盤の制作、録音時にDuglas T. Stewartが子を授かるという時期だったために音使いも含めましてだいぶまろやかな内容になっていますね。
ちなみにその子の名前はRhonda。そうです、「Help Me, Rhonda」が由来ですね。Duglas T. StewartThe Beach Boys贔屓も相当ですよね。


そういった出来事を差し引いても、どこか幸福感というかほのぼの感というか、そういうほんわかとした雰囲気が漂っていることが特徴でもあり、悪くはないな程度の聴取感を引き出してしまうのではないかと思ったことがあります。
今、改めて聴いてみますとそれほど悪くはなんいですね。


シングル曲でもあるM1「Gettin' Dirty」はさて置きまして。M2「Hello Again」、M3「Lost Girl」、M4「Love, Come To Me」、M10「I Could Fall In Love」、M11「Baby, I'm With You」、M14「On The Road To Heaven」といった具合に本当に佳曲だらけなんですよ。
前作の『Life Goes On』と比べてみましとストリングスの被せ方が若干、厚めでしょうか。エッジの甘さはあるようです。


こんなにも粒ぞろいにもかかわらず、ハッとさせられるのは意外にもSushil K. Dade作のM9「Rays Of Golden」くらいで、しかも、それほどには突き抜けた感を感じさせてくれるものでもないんです。不思議ですよね、それぞれに水準が高いことは確かなのですけれど。
収録曲のほとんどに絡んでいるFrancis MacDonaldの成長ぶりには舌を巻くほかないのに。


それ以外で面白いのはM5「No Future」でしょうか。
Teenage Fanclubに『Grand Prix』(1995)というアルバムがありまして、実は「Tears」という収録曲がこのM5「No Future」の原曲でもあるんですね。
ちょうど『Grand Prix』と同時期の録音であったのか、本盤にも参加してるTeenage FanclubNorman Blakeから譲り受けてDuglas T. Stewartが歌詞を改変したものだったりします。


最後のM15「Little River Of Spring」は、そうです、あの春の小川です。素晴らしく美しい仕上がりですよ。
Duglas T. Stewartの日本贔屓も相当ですよね。


The Byrds / The Notorious Byrd Brothers (1968)

notoriousbyrdbros
いよいよ『The Notorious Byrd Brothers』(1968)、The Byrdsの5枚目のアルバムです。
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』(1967)からの影響が顕著だと言われていますよね。それからGary Usher制作というところが肝でしょうか。


冒頭のM1「Artificial Energy」から何だか違和感の霧に包まれたかのような気持ちにさせられるんですよ。高らかに鳴らされるホーンに彩られているのはアルバムの幕開けにはぴったりなのかも知れませんが、これがThe Byrdsなのかと若干の拍子抜けなんです。
それでも、この時節柄だからということもあるんでしょうね、きっと。そして、アルバムのジャケット写真にも載っているRoger McGuinnChris HillmanMichael Clarkeの共作です。


次のM2「Goin' Back」がいろいろと問題作だと言われていますよね。
Goffin & King作のカヴァーということでそれを良しとしなかったDavid Crosbyがごねまして、尚かつ自作のM14「Triad」の収録を見送られたことでグループからの脱退となったという。


現行版CDに追加されたM15「Goin' Back (Version One)」ともども、M2「Goin' Back」はとても良く出来ていますのでとてもThe Byrdsらしいのですけれども、そんなカヴァーなんて演っている場合ではないという風にDavid Crosbyには許せないものがあったのでしょうか。


そして、隠しトラックにはそんな「Goin' Back」を使ったGary Usher出演のラジオ・コマーシャルが収められていますね。当時の『The Notorious Byrd Brothers』の売り出し方が垣間見える訳ですよね。


M4「Draft Morning」はサイケデリック色の強い1曲ですね。寄せては返すベース・ラインにきめ細かいギターの音色が気持ち良いうえに、さまざまな音のコラージュが雰囲気たっぷりです。
思い切って言ってしまいますと何とも中途半端な印象しか残らない本作の中ではまともな方だと思わせてくれるんです。当然、M16「Draft Morning (Alternate End)」も合わせまして、いみじくもRoger McGuinnDavid CrosbyChris Hillmanの3人の共作曲なんですね。


M5「Wasn't Born To Follow」、これはもうカントリーに片足を突っ込んでいますけれども、ジェットマシンの効果音を絡ませたりと一筋縄ではいかない仕掛けです。
続きましてM6「Get To You」、こちらもカントリー然とした1曲なのですが、これもある意味、問題作のひとつでしょう。
実は初期の中心人物であったGene Clarkが一時的に復帰、このM6「Get To You」をRoger McGuinnと共作して歌っているらしい、というのですから。本作の煮え切らない中途半端さの表れでしょうか、グループ内のいざこざが元鞘まで引き起こすという複雑さですよ。


中盤のカントリー調からサイケデリックな終盤に落ち着いて行きます。
M9「Tribal Gathering」M10「Dolphin's Smile」M11「Space Odyssey」の中でも最後のM11「Space Odyssey」はいかにも意味ありげな曲名ですが、その良さがさっぱり判りません。こうやって何が何だかいったい全体訳が判らないままで終わってしまうんですよ。


サーフィン/ホットロッド期の立役者でもあったGary Usher制作というふれこみも手伝いまして、トータル・アルバムとしても何かと名盤扱いされる本作、『The Notorious Byrd Brothers』ですけれども。アルバムとしての尺は短いは曲調はまちまちだはでちっとも腑に落ちませんよ。
David CrosbyのM14「Triad」が追加収録されていなければ何度も聴こうという気にはなれないのが本音です。


不憫なことにそのM14「Triad」をボツにされたのでJefferson Airplaneに提供して『Crown Of Creation』(1968)に収録してもらっている訳ですよ。もう、そんな名曲だとしか思えないM14「Triad」の持つ美しさ、神秘性と言ったらないですね。絶対にこのThe Byrds版の方が出来が良いですし、最高なのにですよ。
同じDavid Crosby作の「Everybody's Been Burned」と並ぶ大名曲です(前回の『Younger Than Yesterday』(1967)収録)。
ついでに実験的というかお遊びというか、この時代ならではのM12「Universal Mind Decoder」も本編と違って面白いですね。


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月に水の存在を確認

月に豊富な水確認 NASA、95リットル観測

米航空宇宙局(NASA)は13日、月に水が存在することを示すデータを入手したと発表した。月面の太陽光が当たらないクレーターの底に、無人探査機「エルクロス」を衝突させ、巻き上がった噴出物を分析した。水の存在を確認できたことは、将来の月を利用する宇宙基地に道を開く可能性がある。

そんな訳で月にも水があるんだという、以前から予測されていたことがようやく証明されまして良かったですねぇ。
それがすぐさま月面基地の建設に繋がるのかは疑問ですけれども、実現に向けて近づいたというところでしょうか。


21世紀には宇宙旅行だとか月面旅行が行われているなんてことが当たり前のように言われてましたけれど、そうはイカのキャン玉なんですね。(失礼しました~)


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Daniel Johnston / Laurie (1992)

laurie
新作アルバムの『Is And Always Was』(2009)が既に届いているのか定かではない(多忙のため、という言い訳)Daniel Johnstonの、7インチ・シングルのご紹介。
そうです、旧ブログの『とばすぜ ハイウェイ』からの転載ですよと。


異形の天才、Daniel Johnston。彼の存在自体が奇跡のようなシンガー・ソングライターです。


本作はイギリスのSeminal Twangから発売された4曲入り7インチ・シングル、『Laurie』(1992)です。


M1「Laurie」は『Artistic Vice』(1991)収録曲とは別テイクのものです。どこか本人によるものには聞こえない流暢なトイピアノに胸が躍ります。
最愛の女性に対するその純粋な感情表現が美しくもあり痛々しくもあります。この辺の表現力がDaniel Johnstonの歌の存在感を強烈に際立たせる要因とも言えるのではないでしょうか。


M2「The Monster Inside Of Me」はピアノ弾き語りによるものです。自らの心に潜むぬえの存在を包み隠さず開陳しています。
彼の楽曲には他に「I Killed The Monster」というものが件の『Artistic Vice』に収録されています。“The Monster”という題材が彼にとって重要なのかも知れません。


M3「Whiz Kid」もまた、実に美しい旋律を持つのですが、そのうえ終盤にかけて炸裂するハミングに思わず感涙。


同じくピアノ弾き語りのM4「The Lennon Song」は勿論、敬愛するJohn Lennonへ捧げる1曲です。  


彼が現在でも活動を継続し、他に類を見ない美しい音楽を発信することが出来る立場でいることに勝手ながら驚きを禁じ得ません。


世の中、捨てたものではありませんね。



といった具合で改めて耳を傾けてみますと、その純粋さが痛々しいくらいです。歴然としていますね、純粋であるが故の痛々しさ。
ただ、そこから目を逸らしてしまってはいけませんよね。Daniel Johnstonを知ってしまった以上、縁起が悪いとは言え我々には最期を看取る義務があるんじゃなかろうかと思う訳なんです。


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大団円

子供向けテレビ教育番組の『Sesami Street』、40周年記念ロゴもついに最後ですね。


それにしても、このロゴのデザインもイイ!素晴らしくイイですねぇ。


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天体観測

starwalk
アイフォーンに『Star Walk』という有料アプリケーションを追加してみました。
いつぞやのセール時にお安く購入したきりでした。


何でもアイフォーンを夜空にかざすことで星座や惑星、流星群の位置を確認すること出来るという星座早見盤なのだそうです。早く試してみなくちゃ。


月見で1杯

moonglobe
アイフォーンに『Moon Globe』という無料のアプリケーションを追加してみました。
いつだかダウンロードしたきりでした。


何でも月面観測をすることが出来るという代物だそうです。ご参考までに。
それでも、自分でやってみなくちゃ話になりませんよね、すみませんです。


伯爵なり

今回の『Sesami Street』、40周年記念ロゴ。よく判りませんです。
アルファベットを無理矢理にアラビア数字に見立てている訳ですね。


カウント伯爵、とのことです。


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マペットとは「マリオネット」と「パペット」を組み合わせた造語である

まだまだ続く注目の『Sesami Street』、40周年記念ロゴ。
人気のElmoがついに登場ですね。


次はいったい誰でしょう。


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Stereolab / Fluorescences (1996)

fluorescences
今月のStereolabはシングル盤というかEP盤というか、とにかく4曲入りの『Fluorescences』(1996)です。
同年のアルバム、『Emperor Tomato Ketchup』を発売したばかりだというに、また傾向の異なる1枚なのです。


既にTortoiseJohn McEntireから離れまして、ほとんど自力でこなしているものの、今回もやはりSean O'Haganが全面的に協力しているという蜜月体制ですね。
その貢献度は一聴して判る通り、ブラスの導入によるものです。底なしの才能ですね。ブラスが加わって生身の温かい雰囲気も本盤の最大の特徴でもありますよ。


まずはM1「Fluorescences」です。
これまでよりも一段と華やかに聞こえて来るのはそのブラス隊のお陰でしょう、確実に。
これまたストリングスを大幅に導入した同じ1996年発売のシングル盤、『Cybele's Reverie』とはまったく別の意味で印象的なんですよ。ちょっとした新機軸ですね。
それに『Emperor Tomato Ketchup』とも違う優しく丸っこい音使いににんまり。何だかRei Harakamiの音のような可愛らしさがありますね。


続く、M2「Pinball」にしてもとても柔らかい音が敷き詰められていまして、ラウンジ感覚が強くお洒落度も天井知らず。そして、何よりポップ!ラウンジなのに、これぞポップ!!
いつにも増して完成度は高く、絶好調ぶりがしっかりと伝わって来ますね。


ワルツのゆったりとしたテンポのM3「You Used To Call Me Sadness」。優雅ですね。Laetitia Sadierの歌がどうしたって冷淡にしか聞こえないところにブラスのふくよかな音色とアナログ・シンセサイザーの懐かしい音色が交わり重なるというこの幸福感。いつもの通りのコーラス・ワークにもうっとりですよ。
そう言えば、この「You Used To Call Me Sadness」のヴァージョン違いが『Aluminum Tunes』(1998)というレア・トラック集に収録されているのですが、厳密にはこれら4曲はここでしか聴くことが出来ない訳なんですね。



最後のM4「Soop Groove #1」、13分に及ぼうかという尺の長さで珍しくもファンキーなノリはStereolabらしくなそうでもありますが、意外とクセになる。
まさにシングルのB面でしか実現しない代物ですし、この辺りの変わらなさとある意味で頼もしいところなんですよね。期待を裏切るようで沿ってもいるということで抜かりないんですよ、まったく。


再度、Duophonic Ultra High Frequency Disksのロゴも改められてから1枚目の『Fluorescences』、聴きどころ満載ですので機会がございましたら是非に。


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3つ目と4つ目

引き続き『Sesami Street』、40周年記念ロゴな訳です。


今現在のはOscarがあしらわれていますね。
前回はBertとErnieだっということで。


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晴天なり

20091107213837
素晴らしく天気が良かったですよね。

あっという間にどっぷりと日が暮れて。昼間には京都に居たんでした。

Open Sesame

『Sesami Street』、40周年記念ロゴの第2弾ですね。
これは秀逸なデザインです。


このまま主要キャラクターの登場が続きそうですよ。


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りんごのUSB

ビートルズのリマスターアルバム、「リンゴUSB」バージョンが登場

2009年9月9日に発売されたビートルズのデジタルリマスター版アルバムのUSBバージョンが登場する。リンゴの形のUSBメモリに入って、12月8日(米国時間)に発売される。価格は279.99ドル。
「Beatles Stereo USB」バージョンは全世界で限定3万本のみ販売するという(現時点では日本の公式ストアには掲載されていない)。16GバイトのUSBメモリに、デジタルリマスター盤に収録されているアルバム14作(FLAC 44.1KHzおよび320KbpsのMP3)とミニドキュメンタリー映像などのビジュアルコンテンツ、アルバムアート、写真、拡張版のライナーノートなどが入っている。

という訳で、今までまったく触れて来なかったThe Beatlesのリマスター音源のお話です。
新規リマスターによるアナログ盤発売の話も持ち上がっているそばから、とうとうデータ・ファイルでの発売ですね。しかも、Apple CorpsのロゴそのままというUSBメモリの形状が可愛らしいではありませんか。


惜しむらくは国内発売の目処が立っていないの訳ですけれども。それ以上に、一向に日の目を見ないのが配信サービスと『Let It Be』のDVD化ですね。


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プロフィール

北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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