Johnny Taylor / Who's Making Love (1968)

Johnny Taylorと言えば、M1「Who's Making Love」というヒット曲ですよね。
カナさんが音楽酒場で取り上げられていらしたのに触発されました。傑作アルバム、『Who's Making Love』(1968)の登場です。
実は今回の紙ジャケットCD化で初めてアルバム全体を聴いたんです。
今まではやはり、傑作シングル曲のM1「Who's Making Love」しか知らなかったので驚きでした。勝手な先入観でそれほど器用な歌い手ではないんじゃないかと思い込んでいたんですよ、この強烈なジャンプ・ナンバーで吼えている印象ばかりな訳ですので。
何と言っても信じられないくらいに完璧ですもんね、M1「Who's Making Love」というのは。
ゴスペル仕込みのブルージーな歌はそれこそ無敵と呼ぶほかありません。
じっくりと歌い込むM2「I'm Not The Same Person」にむせび泣くようなM4「Woman Across The River」。これまた絶好調なジャンプのM6「Take Care Of Your Homework」。
後半のM8「Poor Make Believer」、M9「Payback Hurts」、そしてM10「Mr. Nobody Is Somebody Now」といった滋味溢れる連打も意外なことに予想以上の歌の巧さ。否応なしに痺れてしまいますね。
脇を固めるBooker T. & The MG'sたちの活躍も聴き逃すことの出来ない訳ですしね、これぞStax Recordsの黄金時代を築き上げた1枚です。
秋の夜長にもぴったりの真っ黒なソウル・ミュージックはここに。
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