BMX Bandits / Gettin' Dirty (1995)

今月のBMX Banditsは『Gettin' Dirty』(1995)というシングル盤です。
絶好調の中、発売された同名アルバムの『Gettin' Dirty』(1995)への布石となる全4曲ですね。
1曲目のM1「Gettin' Dirty」はゆったりとしたテンポのラヴ・ソング。前作の『Life Goes On』の路線を踏襲した安定感が頼もしい1曲ですよ。
この時期からは、すっかりと全国区の人気を得ていた(そして、一気に忘れ去られようとしていた)The Soup Dragonsのベーシストとして在籍していたSushil K. Dadeが正式に加入しております。粘りのある演奏を聴くことが出来ますね。
お次はM2「I Can't Stay Mad At You」ですよ。
これはもう名カヴァーではないでしょうか、と息巻く前に。この曲自体がポップ・ソングとして、やはり良く出来ているんですよね。BMX Banditsらしさが出ていますけれど、さすがにGoffin/King作品ですので。
M3「Tiny Finger, Tiny Toes」はFrancis MacDonaldによる1曲です。とても上品な雰囲気が満点ですね。
B面とは言え、これまで書き溜めて来たものを披露することが出来る良い機会ですので。ピアノの腕前もそうですけれど、歌も随分と上手くなっていますよ。
最後はM4「This Guy's Not In Love With You」。こちらもFrancis MacDonaldの単独作品です。
M2「 I Can't Stay Mad At You」と同じようにSushil K. Dadeのベース・ギターが寄り添うくらいなので、密室感のある弾き語りの小曲のためにより親密度が高まりますね。
以上、続く同名アルバムの『Gettin' Dirty』の充実度を占うような先行シングルである本盤なのですが、果たしてその結果は来月ということで。