たむらぱん / ノウニウノウン (2009)

たむらぱんのアルバム、『ノウニウノウン』(2009)です。ベスト盤的な側面もある『ブタベスト』(2008)に続くメジャー移籍、第2弾という訳です。
MySpace発の人気ミュージシャンとして、絶賛活躍中ですよね。
実は、本作にも持ち歌の再収録というのはありまして。名曲、M11「ライ・クア・バード」とM12「スクランブル街道」がそうなんですね。
何だか哀しさ溢れるM12「スクランブル街道」の方も同様でありますがM11「ライ・クア・バード」では音質が向上し、より広がりのある仕上がりとなっていまして。その代わりに生々しさが低減してしまった感がありますね。ちょっと惜しいです。
アルバムの前半にはシングル曲というかタイアップ曲をこれでもかと固めております。逐一、挙げるのは不粋ですので控えておきますけれども。
けれども、新曲がほとんどの本作においてもこの勢いは止められませんね。
このブログ的にはヒット・アフター・ヒット、出来過ぎですよこの流れは。窒息しそうです。鼻血が出そうになります。
その分、後半に失速するのではないかと思いきや。それは単なる杞憂、下衆の勘繰り、勘違い平行棒なのでした。
たむらぱん節は不変で普遍で不偏なのです。伸びやかな歌声、心の琴線を鷲掴みにするメロディー、うねりハネ回るリズム。
シャッフル・ビートのM11「恋は四角」は珍しく歌謡曲的ではありますが。
明るく元気で激しいポップ・ソングの連続。密度が高くて濃度も高くて、極上のポップ・ミュージックがぎっしりですよ。
のあのわ / Spectacle (2009)

まっさらの新人グループののあのわのファースト・フル・アルバム、『Spectacle』(2009)です。折しも9月9日発売でした。
コトリンゴと同様に、こちらも夏の間にラジオで頻繁に耳にするようになりまして、非常に気になる存在だったのです。
M11「ゆめの在りか」もそうなんですけれど、シングル曲のM4「ループ、ループ」がきっかけです。
最大の魅力はずばり、声です。その歌声にやられました。
甘辛くて少し舌足らず。そんな声で懸命に張り上げられちゃうと聴いているこちらの胸が張り裂けそうになって困ってしまいます、ドギマギしてしまいます、赤面してしまいます。
つまるところ、単純に、好きです。(ポロリ
当然、コトリンゴとは違ってグループとしての音のまとまりを味わえる側面があるとしても。割と芸が細かいので1曲の中でも展開の仕方に工夫が凝らされていまして、想像以上に面白いんです。巧さもありますし、自ら楽団と名乗っている所以ですね。
アルバム表題曲のM2「Spectacle」などはポップ一大絵巻てな感じですので充分に聴き応えがありますよ。
何だか久しぶりにわくわくさせてもらっています。これはデビュー・ミニ・アルバムに遡ってみないと勿体ないですね。
決して明るいだけではないポップ・ミュージックが楽しいものでもあると教えられているような。新人さんに。
コトリンゴ - Trick & Tweet (2009)

いきなりのコトリンゴのまっさらの新譜、『Trick & Tweet』(2009)のご案内ですよ。タイミングの良いことに“Tweet”ですね。
ピアニストでシンガーソングライターの3枚目のアルバムなんです。
坂本龍一のラジオ番組のオーディション・コーナーに宛てたデモをきっかけにデビューしたのが2006年だそうです。
そんなこととはつゆ知らず、今年になって何のきっかけかデビュー・アルバムの『Songs In The Birdcage』(2007)を聴いてコトリンゴの虜になりましたとさ。コトリンゴという語感が良かったから目に付いたのかも知れません。
一聴して矢野顕子からの影響が窺える訳なんですけれど、思わず頬が緩む透明感やその繊細さが胸をギュッと掴んで離してくれません。
通勤時間に無理矢理に聴くには耐えない音楽なので、屋内でじっくりゆっくり接するのがいちばんしっくり来ますね。そりゃもう、夢見心地ですよ。
特にシングルを切ることがなくとも今作もタイアップ曲が多いようですが、残暑にラジオから頻繁に流れていたM2「Flower」にすっかりと骨抜きにされまして。
本盤中では珍しい疾走ナンバーなんですね。ほんわかとしたヴォーカルとピアノが走る、走る。何なんでしょうね、この胸騒ぎは。有無を言わせずに4ほだされます。罪作りな1曲ですよ、本当に。
あと、M8「でたらめサンバ」にはですね、今さらながらにわかに注目しているSAKEROCKが全面的に参加しておりまして。タイミングの良いことに。
これまたまったくサンバではない、異常に緩やかでまったりとしていまして両者の持ち味が充分に活かされた仕上がりとなっておりますよ。幸せだなぁ。
英詩であったり、意外と展開の凝ったM13「Colormaker」で本編は終わりのはずなんですけれども。
最後の最後にM14「こどものせかい」が収められておりまして、これがほっと胸を撫で下ろすようなコトリンゴらしいピアノの弾き語りにチェロなんかが重なる1曲なんです。これでおしまいです、実に清々しいですね。
補助役

すっかり忘れていましたが、ちょうど1ヶ月前にコチラでお知らせした「ドラミちゃん X TOWER RECORDS T-shirt Light Pink」が届いておりました。
注文後、完売のはずの「DJ Light Blue」も予約可能の時期があったんですが、結果的にはドラミちゃんひと筋ということで。つまり、予算の都合です。
そんな訳でNO MUSIC, NO LIFE!
ハンドルネームを変更いたします
今後は“北沢オーストラリア”として、どうぞよろしくお願い申し上げます。
ご面倒をおかけしまして、本当に申し訳ございません。
この新しいハンドルネームでTwitterなどもやっていますので(KITAZAWAAus)、一本化いたします。
追記:旧ブログの方の変更方法が判りませんです。下手打ったな、と。
さえずり
メモり
BMX Bandits / Serious Drugs / Little Pony (1994)

今月のBMX Banditsはですね、「Serious Drugs / Little Pony」(1994)です。
どういう風の吹き回しなのでしょうか、NME誌の“Single Of The Week”に選ばれたことがある『Serious Drugs』(1992)の出し直しシングルです。
勢い余ってM1「Little Pony」という新曲を録ったものの、ほかにB面曲もなかったりするのでこういう体裁になったのでしょうか。
確かにこのM1「Little Pony」、今までにはない美しくしっとりと落ち着いた雰囲気がたっぷりでして、逸早く世に送り出したくなる気持ちも判ろうというものです。コーラス・ワークもばっちりと決まっていますし、ピアノやバンジョーの音色も物悲しい異色作とは言えBMX Banditsの絶好調ぶりが伝わって来ますよ。
実際のところ、この柄にでもない作風はやはり、次作の『Gettin' Dirty』(1995)とは意外とそぐわなかったりしますからね。
次のM2「Serious Drugs」ではRomeo Holmesなる人物がヴォーカルとして差し替えられているとのことですが、これは単純に契約問題のためにSuperstarのJoe McAlindenの名前を出すことが出来なかっただけでしょうね。
『Life Goes On』(1993)収録版ともシングル版ともまったく同じものです。
後半に入りますとデモ音源が続きます。
M3「I'll Keep On Joking (Home Demo)」は件の『Life Goes On』に収録されている分の宅録デモ・ヴァージョンですね。これもJoe McAlinden中心の好曲ですので、非常に興味深くて貴重なものですよね。
最後のM4「The Sailors Song (Home Demo)」ですけれど、これは『Star Wars』(1991)収録の宅録デモ版。とても楽しい1曲ですし、まさにBMX Banditsらしさが炸裂したものです。その制作の過程を垣間見ることが出来るというのは特別なことですね。
このような今回のデモ音源の収録は緊急処置的なですので苦し紛れではありますけれども、ファンにとってはやはり、嬉しいものですよね。
SF
いわゆる、タイムマシンや火星人や透明人間などを考え出しまして、“SFの父”と呼ばれると。その影響力からしたら大変なお方ではありませんか。
ここ最近のロゴにやはり、連続性があった訳ですね。
Astrud Gilberto / Now (1972)

今日は本当に空が青くて、強風でしたが気持ちの良い秋晴れでしたね。
久しぶりにブラジル音楽を聴いてみたくなったんです。そんな訳でAstrud Gilbertoの『Now』(1972)の出番です。
編曲がDeodatoのこの人気盤、手持ちはP-Vine Records発売の紙ジャケット仕様、ラッキーです。
M1「Zigy Zigy Za」。のっけから飛ばしまくりですね。思わず腰に来るグルーヴ感。伸るか反るかじゃなくてノルしかないでしょう、これは。
M4「Touching You」では何とファズ・ギターが轟く辺り、捻りも利いていますね。程よいアクセントどころでは済まないところがミソですね。
Kahimi KarieもカヴァーしたM6「Take It Easy, My Brother Charlie」がやはり、目玉だというのも仕方ないことですよね。
Jorge Benに負けず劣らずの名演でございますよ、はい。
打って変わってしっとりとしたM7「Where Have You Been?」。このメリハリの良さ、ただただ聞き惚れてしまいますよ。
締めくくりに当たるM10「Daybreak (Walking Out On Yesterday)」の切なさ、胸に迫るものがあります。
冒頭のM1「Zigy Zigy Za」をはじめAstrud Gilbertoによる自作曲をいくつか収録していることに留まらず、自身の制作でもあるという意欲作なんですよね。その結果がこの名盤ぶりですよ、文句なしですね。
Stereolab / Cybele's Reverie (1996)

今月のStereolabは『Cybele's Reverie』(1996)、大傑作シングルです。
自前のレーベルであるDuophonic Ultra High Frequency Disksからのちょうど10枚目に当たりまして、この盤からレーベルのロゴが一新されました。
何はなくとも表題曲のM1「Cybele's Reverie」に度肝を抜かれてしまいます。ちょっとした事件でしたね。今でも改めて聴いてみますと衝撃的です。
こんなにも優雅なポップ・ソングを聴いたことがありませんよ、まったく。
出だしからストリングスの音色が華麗に舞い上がり、奥ゆかしいメロディー・ラインに飛んだり跳ねたりするスキャットが絡み合います。温もりがあってどこか懐かしいながらもハイカラな音作りが本当に素敵です。美しいです。
これは確実に『Music For The Amorphous Body Study Center』の流れを汲んだものですし、何と言おうと言われようと大名曲だと勝手に決めつけております。
相次いで発売された『Emperor Tomato Ketchup』(1996)収録のアルバム・ヴァージョンを端折ったこぢんまりとしたものにもかかわらず、逆にポップ度が高まっております。
M2「Les Yper-Yper Sound」は件のアルバム、『Emperor Tomato Ketchup』にも収録されている「Les Yper-Sound 」の別ヴァージョンのようなものです。
これはもうほんのさわりですから若干、消化不良なんですけれどエレクトロでトライバルなビート感覚が心地良いですね。
次のM3「Brigitte」なんですけれど、この時期のStereolabらしさが良く出た清楚なポップ・ソングかと思わせておいて実は少し大胆に仕上がっております。
取って付けたような後半の部分も浮遊感がたっぷりなままに、前半の艶かしさと同様に蕩けてしまいそうになるくらいの麗しさなんですよ。
従来路線に近いようで違うようなM4「Young Lungs」にはサックスが導入されていまして、この辺りは今後のStereolabの作風にも繋がって行くところですね。
食い足りなさが残るものの今までにない洗練さが特徴的ですよ。
いつも通りにSean O'Haganの参加があるんですけれど、実はこのシングルからJohn McEntireが制作と演奏に関わっています。これは大きいです。
Tortoiseの中心人物にしてシカゴ音響派の首領なんて認識もあるでしょうし、この組み合わせが時の流れの中で必然だとしてもある種、とても幸福なものだと確信します。
事実、『Emperor Tomato Ketchup』で世界的な成功を手にした訳ですんで。
23万語
ノンキャッシュ
噛んで候 二十
「ほもほも、・・・。」
そもそも論といたしまして、元来、滑舌が良くないところに昼休みも吹っ飛ぶ八面六臂の状況な訳ですよ。どうかご容赦いただきたいです。
Crop Circle
前回のUFOロゴとはやはり繋がりがあるとのことですが、同じ体で思わず連想してしまうのはLed Zeppelinの4枚組ボックスのジャケット写真となりますね。
魔法を信じる会
ヤツですか?」でした。
後で周囲から「書く以外に何かある?」と訊かれましたが、そこはやはり
The Lovin' Spoonfulの「Do You Believe in Magic?」が普段から
頭の中を駆け巡っていますので念を押しておいたという訳ですよ。
The Byrds / Mr. Tambourine Man (1965)

The Byrdsの『Mr. Tambourine Man』(1965)を。問答無用の名盤、フォーク・ロックの金字塔ですね
ここでの常連のTeenage Fanclubを始め、後進に与えたその影響力には計り知れないものがありますよね。大変にお世話になっております。
Bob Dylanのヒット曲というよりもThe Byrdsの代名詞と呼べるM1「Mr. Tambourine Man」から、もの凄くロマンティックな雰囲気が薫るM12「We'll Meet Again」まで実に初々しいフォーク・ロックの連続。
軽快なリズムと胸のすくような爽快なヴォーカル・ハーモニーが絡み合ったロック・ミュージックは、フォーク・リヴァイヴァルの果てとThe Beatlesという怪物的なブームとの邂逅にそのまま重なる訳ですよね。
件のTeenage FanclubがM1「Mr. Tambourine Man」とともにカヴァーしたM2「I'll Feel A Whole Lot Better」も勿論、名曲ではあるのですけれども。
中でもM4「You Won't Have to Cry」の並外れた素晴らしさと来ましたら。Roger McGuinnだけではなくオリジナル曲の作者としてのGene Clarkの働きにも注目ですね。
Sundazed MusicのBob Irwinも関わった現行のCDにはこの12曲の本編以外に6曲が追加収録されていまして。
大好きなM2「I'll Feel A Whole Lot Better」、M4「You Won't Have to Cry」の別ヴァージョンのほかにも興味をそそられる音源ばかりです。
デビュー・シングルでもある不滅のM1「Mr. Tambourine Man」ではセッション・ミュージシャンに取って代わられている部分も多い訳ですけれども、アルバム自体ではグループとしてのThe Byrdsが頑張ってはいますよね。
そして、Roger McGuinnによって際限なく紡がれる12弦ギターの音色がチクチクと胸に突き刺さるんです。
Teenage Fanclub / Mellow Doubt (1995)

今月のTeenage Fanclubはシングル盤の『Mellow Doubt』(1995)ですよ、と。
『Bandwagonesque』(1991)で一躍脚光を浴びたTeenage Fanclub、この辺から彼らの新たな快進撃が開始されます。
特に表題曲のM1「Mellow Doubt」、一聴してみますと作風が変わったことを感じます。『Thirteen』(1993)までのギターポップ1本やりとは訳が違うアコースティックな感触がありますね。もっとも、同作収録の「120 Mins」というちょっとした変化球もありましたけれども。
それにしても音の輪郭もはっきりとしていますし、メロディーの組み立てにしてもグッと大人の成熟さ漂わせていますよ。
彼らもいつまでも若いままではありませんし、表現の幅が広がったのは確実ですね。
これは同年発売の『Have Lost It』(1995)という全編アコースティックな編曲で固めたEPに繋がる部分でもあります。
M2「Getting Real」はどちらかと言いますと、Gerald Loveによる甘いメロディーが炸裂する従来路線なのではないでしょうか。その割には若干、平凡な出来だったりしますのでアルバム収録には至らなかったんでしょうね。
M3「Some People Try To Fuck With You」がこれまた個性的な1曲なんですよ。リコーダーを使うなどより一層、アコースティックな要素が増しつつもこれまでにはなかった辛辣な雰囲気が周囲を凍てつかせますね。
これはまさに隠れた名曲と呼ぶに相応しいんです。
最後のM4「About You (Acoustic Version)」も決して侮れません。
M1「Mellow Doubt」とともに傑作アルバム、『Grand Prix』(1995)にも収録されているんですがこちらはまったくの別ヴァージョン。
わざわざ別録りしただけあって聴き比べも楽しい仕上がりでして、どちらかと言いますと手作り感覚溢れるこのM4「About You (Acoustic Version)」が好みです。
グループ内部の環境の変化も音に大きく作用しているのかも知れません。
まるでマスコットのような存在だったBrendan O'Hareに代わって、The Soup DragonsのドラマーだったPaul Quinnによる手堅い演奏が良い方向に転がっていますね。
3.1
今週のスポットライト (29)
Appleから新しいiPodたちが発売されたのと同時にiTunesもアップデートされましたよ、と。
詳細はコチラです。
こちらも勿論、Genius Mix機能を搭載。ライブラリ中の相性の良い曲を滑らかに繋いで、気分良く過ごすことが出来ると。
あとは“iTunes LP”ですね。iTunes Storeで販売されている特定のアルバムを購入しますと歌詞やライナーノーツ、写真にビデオなどの特典を堪能することが出来るとのこと。
古くて新しい、まさにアルバム単位での楽しみ方ですよね。
今、ちょうどアップデートが終了いたしました。
お次はアイフォーンのソフトウェアアップデートと行きましょうか。お楽しみはこれからです。
今週のビックリドッキリメカ (29)
090909にはもうひとつの祭りがありまして。Appleから新iPod nanoが発売されましたよ、と。
新たな機能をざっと挙げてみますと。ビデオ撮影、Genius Mix、FMラジオ・チューナー、VoiceOverといったところでしょうか。
詳細はコチラで。
ちょうど、携帯FMラジオを探していたんですよ。電話やメールが通じない場合やいざという時の生の情報を手に入れるのにラジオも便利かなと。
あとはやはり、ビデオ撮影・再生ですよね。あくまでもビデオなので写真用ではないんです。
昼間にApple Storeで実機を触って来たんですけど、その画質がそこそこキレイなんですよ。普段のスケッチやメモ程度でしたら充分というか、それ以上なんじゃないでしょうか。
実は背面のレンズの位置に難ありではありますが、それは工夫次第、慣れ次第ということで。
このコンパクトな筐体ですからね、これからもますます身近で手放せないブツになるはずですよ。
そんな訳でこれは“買い”です。何色を選ぼうかな、と。
結成26年目の13作目
これも注目作ですね。珍しく新譜に目が向いております。The Flaming Lipsの新しいアルバムが発売されるという報せです。先日の(SUMMER SONIC 09)に出演、素晴らしすぎるステージで最終日の大トリを飾ったザ・フレーミング・リップス(The Flaming Lips)。大画面に映し出された女性のアノ部分から“誕生”するようにステージに登場、動物の着ぐるみたちと大量の風船に祝福された歓喜の音響「レース・フォー・ザ・プライズ」での幕開けにいきなり感極まるファンも多かったライヴでの興奮も冷めやらぬなか、なんと約3年半ぶり、待望のアルバムがリリースします! アルバム『エンブリオニック』が10月21日、発売になります(米国盤は10月13日)。
DVD付きもあるようで。
今でも辛うじて追いかけている数少ない現役ミュージシャンのひと組、The Flaming Lips。
1990年代始めの、メジャー移籍直後辺りに入れ込み過ぎていまして。正直言いまして、近年の大化けした際の作品群には触れる機会が断然に少ないのですけれど、これを機にその辺りを一気におさらいしておく必要があるのかも知れませんね。
来日公演でもしてくれれば、今度は是非とも行きたいものです。って、そう簡単にチケットを入手することが出来るのかどうかまったく判っておりませんけれども。
河馬より
Elvis Costelloの貴重なライヴ音源が再び発売されるという報せですね。米Hip-O Recordsより、エルヴィス・コステロ(Elvis Costello)のレア・アイテムが復刻。デビュー直後の1978年3月に録音された初期ライヴ・アルバム『Live at the El Mocambo』(写真)が、9月29日(米国)に再発されます。
本作は、コステロがジ・アトラクションズを率いて1978年3月6日にカナダ・トロントにて行なったライヴの模様を収めたもの。もともとはプロモーション用に作られ、関係者のみに配付されていましたが、海賊盤が多数出回ったため、1993年に発売されたコステロのボックス・セット『2 1/2 Years』(初期オリジナル・アルバム3作をセット)にボーナス・ディスクとして付属され、正式発売されました。なお、日本では翌年に単品CD版として発売されています。
実はデビュー作からちょこちょこと聴いています、最近の話ではありますが。
これも時期的には初期にあたりますので、非常に興味が湧いているという心境ですね。
そういうブツが存在することくらいは知ってはいましたけれども、件のボックス・セットのことなんて、1993年当時はまったく知りませんでしたし。
ごく普通に聴くことが出来るようになるというのは生粋のファンにとっても新たなファンにとっても喜ばしいことでしょう。
全部入り
Procol Harumの集大成ボックスの発売の報せです。ブリティッシュ・ロック史に一時代を築いたプロコル・ハルム(Procol Harum)のキャリアを凝縮したアンソロジー・ボックスが発売に。
本ボックス『All This And More』(写真)はCD3枚とDVD1枚からなるもの。ボックスには「青い影(A Whiter Shade Of Pale)」「ホンバーグ(Homburg)」などといったバンドの代表曲はもちろん、シングルBサイドほかのレア・トラックも最新デジタル・リマスタリングで収録されます。
このグループも隅に置けない存在だったりしますよね。「青い影」だけでは済まされないということも既に判っていただけているんじゃないでしょうか。
現在ではSalvoというレーベルが一挙に再発を手がけていますけども、以前はWestsideという再発レーベルからCD3枚組のアンソロジーが発売されていまして、手に入れ損なったという苦い思い出があります。
そのWestsideはR&B方面でも良い仕事をしていたんですが、すっかり見かけなくなってしまいました。
The MoveのCD3枚組、『Movement』とかいうアンソロジーも発売していましたね。結構、中身の濃い編集盤だったはずです。
ということは、現在ではSalvoがこの辺の音源をそっくり再発したと。いずれはチャンスが巡って来るということでしょうか、なるほどです。
近くの扉
これはもの凄い質量ですね。この時期、困りますね。The Doorsのライヴ音源、CD6枚組のボックスが発売という報せです。新たなアーカイヴ音源が続々と発掘されているドアーズ(The Doors)。新たにCD6枚組のボックス・セット『Live In New York』(写真)が米Rhinoより発売されます。
ボックスに収録される音源は、1970年1月にニューヨークのFelt Forumで行なわれたライヴ。ジム・モリソン在籍時のバンドが行なったニューヨークでの最後のライヴで、1月17日と18日の2日間に各2公演ずつ行なわれた計4公演の模様がCD6枚に分けて収録されています。
次から次へと公式ライヴ音源が発売されるのは嬉しい反面、実際のところは予算的に非常に厳しいものがありますよね。すでに半泣きですけれど。
残されたメンバーたちがまだまだ意欲的なようですから、この先もドカドカ発掘されることでしょう。
やはり、いろいろな意味でThe Doorsというのは外せないので脊髄反射的にこの『Live In New York』を予約注文してしまいましたよ。