BMX Bandits / Little Hands (1993)

今月のBMX Banditsは大傑作、『Life Goes On』(1993)と前後して発売されたシングル盤の『Little Hands』(1993)です。
メンバーが流動的だったのはともかく、メジャー・デビューを果たした弟バンドのTeenage Fanclubと歩を同じくして創造的にピークを迎え充実した時期でしたね。
表題曲のM1「Little Hands」は『Life Goes On』の幕開けを飾るに相応しい好曲でして、思わず胸躍りますよ。
Duglas T. Stewartによる身振り手振りが目に浮かんで来るようで、いかにもBMX Banditsらしさがいっぱいです。頬が緩みますね。
次はM2「The Next Girl」、ドラマーのFrancis Macdonaldによる佳作です。こぢんまりとしたギターポップなんですけど、もの凄くキャッチーでありきたりな言い方をしてしまうとピースフルな1曲なんですよね。
これがアルバムから漏れてしまうくらいなんですからね、『Life Goes On』への期待も募るというものです。
3曲目は名曲のカヴァーです。Harpers Bizarreでもお馴染みではありますけどここでは文字通り自宅録音のM3「Witchi Tai To (Home Recording)」です。
これはやはりTeenage FanclubのNorman Blake宅なんですかね。その割には普通に厚みのある音なので遜色のない出来なんです。摩訶不思議な歌詞がこれまたBMX Banditsにぴったりですね、本当に。
M4「But Tonight (Acoustic Session)」も宅録の匂いがぷんぷん臭いますよ。
もともとはファースト・アルバムの『C86』(1990)収録の1曲で、Duglas T. StewartとFrancis Macdonald、そしてNorman Blakeによる共作なんですね。元曲もしっとり感が好感触な訳ですが、今回はさらに密室性が加わりまして目の前で演ってくれているかのような臨場感があるんですよ。あなただけのBMX Banditsをどうぞ。
今週のビックリドッキリメカ (28)
私、chitlinがl非常に気になるモノやコトやガジェットを選んで取り上げて行く『今週のビックリドッキリメカ』のお時間です。
いよいよ、リコーから高級コンパクトデジタルカメラ、『GR DIGITAL III』が発売されますね。
8月5日発売、予想実売価格は80,000円前後だそうです。
異例のセールスを誇る『GR DIGITAL II』の後継機です、嫌が応にも気分が盛り上がります。
敷居が高く感じられた単焦点、そして高価格な点から諦めた訳なんですが今回は是非とも欲しい逸品です。
メカメカしいあの変わらない、変わりようのない外観からグリップの握り心地。憧れだったんです。
この新機種もおいそれと衝動買い出来る価格ではありませんが、2年後まで待てそうにありません。光学3倍ズームの『GX200』を検討していましたが、今日から気持ちは『GR DIGITAL ?』に傾きっぱなしです。
落ち着いて来たところを見計らって手に入れたいですね。
いよいよ、リコーから高級コンパクトデジタルカメラ、『GR DIGITAL III』が発売されますね。
8月5日発売、予想実売価格は80,000円前後だそうです。
異例のセールスを誇る『GR DIGITAL II』の後継機です、嫌が応にも気分が盛り上がります。
敷居が高く感じられた単焦点、そして高価格な点から諦めた訳なんですが今回は是非とも欲しい逸品です。
メカメカしいあの変わらない、変わりようのない外観からグリップの握り心地。憧れだったんです。
この新機種もおいそれと衝動買い出来る価格ではありませんが、2年後まで待てそうにありません。光学3倍ズームの『GX200』を検討していましたが、今日から気持ちは『GR DIGITAL ?』に傾きっぱなしです。
落ち着いて来たところを見計らって手に入れたいですね。
今週のスポットライト (28)
私、chitlinが勝手に気になるモノやコトを取り上げてみる『今週のスポットライト』のお時間です。
リコーのオンライン・ストレージ・サービスの『quanp』。この見慣れない名前は「quantum(量子)」と「paper」を勝手に合体させた造語だそうです。
1年ほど前に開始されたサービスで、“人生のファイルをすべて預けて下さい”などと豪語しているとのこと。
ほかの似たようなストレージ・サービスとの差異がどんなものなのか、何にもまったく縁のない私、chitlinには考えの及ばぬことなのですが。
リコーのデジタルカメラを愛用している限り、まめなファームアップなどに見られるように手厚くきめ細かなフォローが何と言ってもリコーの強みだとは思いますので、多少なりとも信頼感というものはありそうです。
料金体系は1GBバイト(無料)、10GB(300円/月)、100GBバイト(980円/月)という3コース、だそうですよ。
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1年ほど前に開始されたサービスで、“人生のファイルをすべて預けて下さい”などと豪語しているとのこと。
ほかの似たようなストレージ・サービスとの差異がどんなものなのか、何にもまったく縁のない私、chitlinには考えの及ばぬことなのですが。
リコーのデジタルカメラを愛用している限り、まめなファームアップなどに見られるように手厚くきめ細かなフォローが何と言ってもリコーの強みだとは思いますので、多少なりとも信頼感というものはありそうです。
料金体系は1GBバイト(無料)、10GB(300円/月)、100GBバイト(980円/月)という3コース、だそうですよ。
Atlas / Atlas (1977)

久しぶりのブラック・ミュージック、Atlasというグループの同名アルバムでもある『Atlas』(1977)をどうぞ。
こんな珍妙で素敵なジャケット・デザインを目にしてしまったら見逃すことが出来ないのが悲しい性、いえ、好奇心いっぱいの37歳。わざわざ再発されるくらいですからね、期待で胸が高まったりしませんか?どんな音なんだろと想像し過ぎて知恵熱なんかが出てきませんか?
ほかに誰が聴いてやれるんだと俄然、使命感のようなものすら湧き上がって来るんですから我ながら面倒ですね。
にもかかわらず、未知の音に触れるあの瞬間を忘れられなかったり馴染んで血肉となったあの音を何度も浴びたくなったりと。これだから止められませんし、こんな辺鄙なブログでも誰かの何かの役に立つんじゃないかなんてことが頭をよぎるとかよぎらないとかありますしね。
肝心の内容はと言いますとこれが黒光りするファンキーなレア・グルーヴ、1977年ものの芳醇な香りがツンと鼻を刺激しまくります。
冒頭のM1「Hey Man!」も相当、粘着質で痺れるファンキーさなんですが、怒濤のドラム・ソロから始まるM2「Pastaboard」でもう完全に腰砕け。鳥肌ものです。ぶっとばされます、
中盤のM5「Ain't No Sunshine」やM6「Play It Cool」などの流れも絶品ですよ。熟れに熟れたメロウな感触にこちらもずぶ濡れ。
どうしてくれましょう、このやるせない気持ち。そして、身体の芯でくすぶるようなこの感情。今夜も熱帯夜、イイ加減ぐっすりと眠らせて欲しいのが本音です。
Oasis / D'You Know What I Mean? (1997)

唐突にOasisのシングル盤の登場です。『D'You Know What I Mean?』、1997年作です。
もともとCreation Recordsという大好きなレーベル出身のギターバンドだというのに実際に持っているCDは名曲、「Whatever」を含む国内編集盤と紙ジャケット仕様で再発された2枚目のアルバム、『(What's the Story) Morning Glory?』(1995)と本盤だけだったりします。
この『D'You Know What I Mean?』の場合、発売当時に何かの拍子に試聴して雷に打たれたような衝撃を受けました。
それから、いつも不思議に思うのがThe Beatlesは当たり前というか別格としまして、所謂、『Nuggets』に収録されている幾多のガレージ・バンドからの影響が色濃いことが認められますね。あと、サイケデリックな感覚が自然と滲み出ていることでしょうか。この辺は別個に根っこがあるような気がします。
ただ、M1「D'You Know What I Mean?」でのサイケデリックな感触には『Revolver』The Beatlesと同じ匂いを感じていますけれども。
それにしてもスケール感の大きな曲です。重厚で壮大で。約8分ですか、その長さと音のデカさがちょうど気持ち良かったりするのです。また、ドラムスが良く録れていますよね、迫力があって。
以前から彼らとは距離感があると思っていましたら、メンバーの交代劇によるものなのかと。眉毛の兄弟さえ居ればそれがOasisなのかと。
後にRideのギタリスト、Andy Bellがベーシストとして拾われたこと。これは眉毛の傲慢でしょう、やはり。ベーシストとしておとなしく収まっている方にも問題があるとも思いますが。
M2「Stay Young」がこれまた
M3「Angel Child (Demo Version)」はお兄ぃやんによる弾語りのデモとは言え、ほぼ完成形ですよね。やはり良く出来ています。って、今さら聴かないでも書くことが出来る盤なのであらすじくらいならこのまま勢いで書いてしまいます。
とか何とか言ってDavid Bowieのカヴァー、M4「Heroes」のことをうまく思い出させないので、今回はこれでお終いですよ。
もしかしたらM2「Stay Young」のこともだいぶ怪しいかも知れません、記憶違いでしたらすみません。
Moonwalk

人類史上初の月面着陸から40年ということで、『Google Earth の Moon』という月面閲覧サービスを開始させたほか、傘下のYouTubeのロゴまで記念のデザインに。
それにしても、クレーターをロゴに見立てるなんて秀逸過ぎます!
Stereolab / Music For The Amorphous Body Study Center (1995)

今月のStereolabは特別です。
彼らの密かな傑作、『Music For The Amorphous Body Study Center』(1995)。自前のレーベル、Duophonic Ultra High Frequency Disksからの8枚目でして、隠しトラックを含めて全7曲のミニ・アルバムです。
記憶があやふやですが、発売から3年以上は経った頃でしょうか。色違いのジャケット・デザインのCDを今は亡きRough Trade新宿店で唐突に発見。デッドストックなのか何なのか驚きましたが、その“First Edition”なるブツを迷わず緊急入手したのです。
一方で10インチのアナログ盤を買いそびれてしまったことを今でも猛烈に後悔しています。
本盤はニューヨーク出身の彫刻家、Charles Longとの共同制作(ジャケット写真の『Bubblegum Station』が氏の作品、ポップですね)なのですがそこはStereolabです、なかったことにされがちなただの企画盤とは訳が違います。
全曲が待望の新曲にして新録、あの1990年代半ばにおけるぶっちぎりの絶好調の時期にまだこんな隠れた傑作があるなんて。現在に至る彼らの足跡を辿り直しても、はっきり言って最高峰に挙げられますよ。
絶品の『Mars Audiac Quintet』(1994)から名盤の『Emperor Tomato Ketchup』(1996)へと繋がる音像の懸け橋がまさにここにある訳です。特に1996年のシングル盤、『Cybele's Reverie』に直結しております。
得意のハンマービートが顕著であった初期の頃の単純なリフレインの積み重ねに加えて、今回はストリングスを大胆に導入。お上品で大変麗しい仕上りになっております。
実際、M1「Pop Quiz」から
何とも気色悪いモジュレーションの音色から始まり、それとは相反するダバダバなスキャットと滑らか過ぎるストリングスが交錯。
何だか瞼の裏側に桃源郷を見る想いです。
そして、さらに優美なM2「The Extension Trip」。
極上のメロディー・ラインがたゆたう中、ここでもMary Hansenのダバダバ・スキャットが宙を舞うのには思わず夢見心地へと誘われ。俗世に戻って来られなくなりそうです。
こんなことがあるんでしょうか、もうこれは奇跡ですよ、奇跡。
後半の硬派なM4「The Brush Descends The Length」と伏し目がちにチャキチャキしたM5「Melochord Seventy-Five」が醸し出す沈鬱な雰囲気はさておきまして。
直前のM3「How To Play Your Internal Organs Overnight」なんてのは不可思議なリズムと荘厳なストリングスを背景に“ナマナマナマナマナマナマナマナ~”という艶やかなスキャットが炸裂、なのです。
Stereolabの見事な一本勝ちです、参りました。
〆はこれまた異様なモジュレーションの音色から始まるM6「Space Moment」です。切れ目のない歌が無限ループのようで催眠的ですけれど、これもまたとてつもない美意識を発揮していまして溜め息ものですね。
ここでもストリングスが大活躍するのですが編曲したのは、今回はメンバーから外れているSean O'Hagan、その人です。本業のThe High LlamasよりもStereolabでの仕事ぶりの方が好きだったりしますね。
最後の最後にM2「The Extension Trip」の一部が魅惑のリプライズとして再登場。オイシイところを見事にかっさらってはプツリと切れて終わるのです。
隠しトラック以外の6曲がしっかりと『Aluminum Tunes: Switched On, Vol. 3』(1998)の冒頭に収録されているのは今さらかも知れませんが、それだけで価値ある
新垣結衣 / hug (2009)

とっくに届いていた新垣結衣の2枚目のアルバム、『hug』(2009)です。
ボーナスCD(Naked Voice Version)付きの初回限定盤B、という代物ですね。
肝心の“Naked Voice Version”なのですが。
これはやはり、シングルのカップリングとして軽く聞き流す分には適当なのですけれども、全収録曲分ともなりますと逆にげんなり。非常に厳しいものがあります。判り切ったことではありましたが、言うまでもなく歌が弱過ぎるからです。
それともDVD付きの通常盤、の方が良かったのか何なのか。今回も勇み足だったのかも知れません。
本編の方はと言いますと、この機会にこれまでのシングル曲(4枚分)もごっそりとしっかり聴けるかなといった塩梅ですね。
作家陣に実績のある名の通った方々を採用しているせいもありまして、何回か聴いてみますと意外とそれなりに聞こえて来るのですから不思議なものです。M1「Heart Will Drive」なんてのはシングルにもなかった打ち込み主体の1曲でして、思いのほかメロディアス。ある意味、新機軸ですね。
例えばM4「Make My Day」にしてもこうしてアルバムの流れの中で改めて聴いていますと、作り込まれているんだなと気付かされるものです。
ただ、何度も言うように歌声だけは相変わらず貧弱なので、その一点で音楽としての価値が損なわれているのは紛うことなき事実な訳です。惜しいことですね。
今回のように次があったというのがラッキーだと決めつけてしまうのは手厳しいのかも知れませんが、聴き手をたぶらかす真似だけはしないようにお願いしますよ。
Heavenly / Trophy Girlfriend (1996)

みんな大好きなHeavenly、今月はBisというグループとのスプリット・シングルの『Heavenly / Bis Trophy Girlfriend / Keroleen』(1996)です。
企画、販売はオリンピアの老舗インディー、言わずと知れたK Recordsですよ。嬉しいですね。
このM1「Trophy Girlfriend」はHeavenlyの4枚目のアルバム、『Operation Heavenly』(1996)にも収録されていまして。
元気いっぱいで、とてもこの時期の彼女たちらしい音です。この後、Heavenlyの辿る運命など微塵に感じさせない乙女パンク。計らずも前身グループのTalulah Goshに先祖帰りしてみせたような感じでしょうか。
すでに初期の頃からとは違った表情を見せるようになりなしたが、彼女たちなりにここまで来ますと何を演っても許してしまいたいようなそんな雰囲気です。
好きで良かったなと素直に思わせてくれます。今までも、そしてこれからも。
本当に愛すべき存在です、Heavenly。
Perfume / ⊿ (2009)

Perfumeの新しいアルバム、『⊿』 (2009)が届いたので聴いてみましたよ。
それにしても、七夕に引き合わせるなんてAmazon.co.jpもやってくれますね。(←妄想中) 値引きにも感謝。
先の『ワンルーム・ディスコ』(2009)からPerfumeに対してちょっと興味を失いかけていたというのはここだけの話でも何でもないんですが、ニュー・アルバムとして実際に耳にすると訳も判らず高揚してしまいます。
意外と異様に格好良い導入部のM1「Take off」は別として、頭とケツにシングル曲を固めたのはほかにやりようがないからですもんね。ご苦労さまです。
M2「love the world」、M3「Dream Fighter」と加速度的に快調に飛ばしまして。
そして、早くも最大の山場を迎えます。M4「edge (⊿-mix)」ですね。
やはり、圧巻です。期待に違わぬハードなテクノ路線、とんでもない圧力で迫って来ます。「edge (Extended Mix)」よりも派手な印象ではありますが、スリル感溢れる仕上がりですね。
これはクセになりますね、なりますよ、なるはずです、ならないでどうするよ、なるしかないでしょう、ホントに。
何かに似ている気がするCMタイアップ曲、M5「NIGHT FLIGHT」や歌謡曲的でPrince的(字面だけ)で何だか可憐なM8「I still love U」などは意外な収穫です。当然のことのように中だるみを心配していたんですが、さすがに抜かりないですね。
フロア志向のM10「Speed of Sound」も面白いです。
例えば『GAME』(2008)の時のような勢いまかせとは違って、落ち着きがあるような余裕もあるような硬軟織り交ぜたような。
まだ、たいして聴いていないので何ともな感じですけれど、結局は高品位で最新のPerfumeを楽しむことが出来そうだということで。
最後のM12「願い (Album-mix)」は本日限定の“七夕mix”で(←妄想中)、アルバムを締めるのには適当なミックスかも知れませんが、ちょいと豪勢な処理が目立つでしょうか。