BMX Bandits / Kylie's Got A Crush On Us (1993)

今月のBMX Banditsは『Kylie's Got A Crush On Us』(1993)というシングル盤です。
傑作アルバム、『Life Goes On』(1993)から『Serious Drugs』(1992)に続く1枚ですね。
表題曲のM1「Kylie's Got A Crush On Us」と言いますと。『Gordon Keen And His BMX Bandits』(1992)にJoe McAlindenが歌うライヴ版が先に収録されていますね。
“カイリーはぼくらに夢中”って何という妄想かと。勿論、これはKylie Minogueのことですからね。
もともとはTeenage FanclubのGerald Loveが遊びで(?)組んだClydesmenというグループの持ち歌だそうです。
ここではぐっとテンポを落として、いつものDouglas T. Stewart節が冴えていますよ。
M2「Thinkin' 'Bout You Baby」は『C86 Plus』(1992)にも収録されたものですよ。単純に「Darlin'」を選ばないところがThe Beach Boysを愛して止まないDouglas T. Stewartなりのこだわり、でしょうか。
勿論、仕上がりは上々で清々しいだけではなくて珍しくキラキラ感が眩しい好カヴァーですよ。
M3「My Generation」は当然、The Whoへの賛辞に当たる訳ですけれど、これがまた最上級のへなちょこぶりなんです。
黄金のジャングル・ビート(Bo Diddleyのアレですね)が刻まれる中でDouglas T. Stewartののほほんとした歌声が木霊します。
The Whoのファンが万が一、耳にしてしまったのなら必ずやちゃぶ台をひっくり返して憤慨すること間違いなしです。
M4「Hole In My Heart(Demo)」はドラマー、Francis MacDonald作のデモ・ヴァージョンですね。本番は『Life Goes On』に収録されています。
来日公演でのひとコマ同様、Francis MacDonald自身によるアコースティック・ギター1本での弾き語りです。まだまだ、声が出ていないことは確かですけれど、その分、万年傷心状態の身にじわりと効いて来ますよ、本当に。
以上、発売直後には実は12インチ盤でよく聴いた「Kylie's Got A Crush On Us」でした。
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