椎名林檎 - 三文ゴシップ (2009)

椎名林檎を聴くのは本当に久しぶりです。『加爾基 精液 栗ノ花』(2003)がCCCD仕様で発売されたの機に東京事変もすっ飛ばしていたからです。
しかも、まっさらな新譜です。再び本人名義での『三文ゴシップ』(2009)を聴いてみました。
5年以上もろくに聴いて来なかったので免疫が不足しているせいなのか。それを差し引いたとしても衝撃的ではありますね。
テレビ・ドラマのエンディング・テーマということで馴染んでしまったアルバム未収録のシングル曲、「ありあまる富」がとても印象深いので期待するところも大きかった訳ですけれども、ちんけな妄想を遥かに上回る1枚ですね。
驚きました、その密度の濃厚さに。それでも今回はうるさくなる1歩手前、過剰となる寸前のギリギリのところよりも余裕を持って上手くまとめられているなという気がします。
外部ミュージシャンを多数、起用している割に鳴らされているのは椎名林檎の音楽でしかないような。
曲調もさまざまですし、いろいろな要素が複雑に絡み合いながらもジャズる心が全体をグッと引き締めているというのが奏功しているんじゃないかと。
ロック・ミュージックでもポップ・ミュージックでもどちらでも構いませんが、椎名林檎というミュージシャンの才能が相も変わらず計り知れないものであることを知らしめるアルバムだということが判ったと思いました。
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