Kenny Rankin / The Kenny Rankin Album (1976)

『The Kenny Rankin Album』(1976)。
Kenny Rankinが亡くなってしまいまして。出遅れてしまいましたけれど追悼の意を込めましてのエントリです。
Kenny Rankinを聴き始めたのは割りと最近のことで、それまではRhino Recordsのベスト盤ですら聴いたことがなかったのです。
いつだか本人が『Sliver Morning』(1975)を直販するという話を小耳に挟みまして、割高だったのですが初CD化ということもあって購入してみたのです。もう居ても立って居られなくなりPayPalの手続きを初めて取ってみるなど背中を強く押してくれた音楽でもあるのです。
もっとも、後日、タワーレコード店頭に並んでいたりしていましたけれどね。
その後は紙ジャケットCDでの国内発売にまでなりまして、簡単に手に入る状況ですので結果オーライという訳でした。実際、『Sliver Morning』については買い足しましたし。
そんな『Sliver Morning』についてはコチラをどうぞ。
非常に洗練され、ジャズ、ラテン、ボサ・ノヴァからの影響が色濃い洒落た音使いにはひれ伏すしかありません。全面降伏、ですね。
魅惑のストリングスの音色にも魅せられっぱなしです。
そして、あの歌声ですよ。絹のような柔らかさと滲み出る穏やかさと。
それから、Kenny Rankinと言えばカヴァー曲。それらをほとんど自分のものとして吐き出している業と来ましたらお見事としか言いようない有り様ですよね。“The Singer, Not The Song”を地で行くといったところでしょうか。(←違うか)
M6「Groovin'」The Young Rascals
商業的にはどうにも不遇だったでしょうし、その生涯の最後は病魔に。それでも、ずっと以前から根強い支持を受け続けているのは歌い手冥利に尽きることですよね、きっと。
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