Peter Grudzien / The Unicorn (1974)

その筋ではそれなりに有名らしいPeter Grudzienの『The Unicorn』(1974)でございます。
ジャケット写真からして危険な匂いが漂っていますね。
消滅してしまったRadioactive Recordsから再発されたCDなんですけど、まだ流通しています。
一聴してただならぬ雰囲気を察知するのは容易いことで、これは相当なぶっ飛び具合ですよ。
基本はカントリーです、あの国民的な人気を誇るカントリーが此岸を軽々と跨いでユラユラとサイケデリックな音像が立ち上る。そこに作為がまったく感じられず、天然そのままなんですから恐ろしいことです。
ひと口にサイケデリック・カントリーと言っても済まされない代物ですね、これは
締めて13曲のアルバム1枚分、よく保つなというくらいのヘロヘロな演奏にかかわらず、むしろ神々しささえ感じられますよ。
翻りまして自然と連想してしまうのは、これまたDaniel Johnstonなのです。
何も突然変異的にDaniel Johnstonが現れた訳ではないようですね。アメリカという国にはPeter Grudzienに限らずずっと前からとんでもない
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