Marvin Gaye / That Stubborn Kinda' Fellow (1963)

Marvin Gayeの2枚目のアルバム、『That Stubborn Kinda' Fellow』(1963)を取り上げてみます。
今年、設立50周年を迎えたMotown Records。
Stevie Wonderの諸作品に続きまして、Marvin Gayeの紙ジャケットCDが発売されて思わずそそられてしまいます。何と言っても、今まで入手し難かったタイトルも漏れなく揃っていますもんね。
本作、『That Stubborn Kinda' Fellow』についてはたまたま旧規格盤CDを前から持っていましたので、それなりに聴き親しんではいましたね。
とは言っても、やはり冒頭から3曲がとんでもなく抜群なので、そればっかりだったのですけれども。実際のところM1「Stubborn Kinda Fellow」とM2「Pride & Joy」、そしてM3「Hitch Hike」というこの3曲の流れにはどうしたって抗えない魅力に満ち溢れていますよね。
内省的な資質を開花させたニュー・ソウル期にも負けず劣らず、若く才能溢れるMarvin Gayeがスムーズに歌い上げるだけでなく荒々しくシャウトしてみせる訳ですよ。これには堪らないものがありますね。
そう、セクスィーです。
ほかの収録曲も軽快なノーザン・ソウルそのもの。いかにもMotown Records然として溌剌としたヤング・ソウルでもありますので、夢中になって踊り明かしたモッズにだけでなく女性人気も相当なものであったことに納得ですね。
蛇足ですがM3「Hitch Hike」の冒頭のリフレイン、これはThe Velvet Undergroundの「There She Goes Again」に引用されているんですね。
もっと飛躍させますと、The Smithsの「There Is A Light That Never Goes Out」にも隔世遺伝してたりするんです。
スポンサーサイト