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The Move / The Move (1968)

themove
魅惑のブリティッシュ・ポップ、The Moveのデビュー・アルバムのご案内。『The Move』(1968)です。
英国ロック3大バンドには決して入らない彼らですけれど、5本の指には数えられそうでやっぱり漏れそうなそんな立ち位置かも知れません。


Motown Recordsなどからの影響を血肉化したR&B体質に折からのサイケデリックな意匠を頭からすっぽりと被ってアメリカ西海岸のサイケデリック・ロックまでをもカヴァー(Moby Grape)してみせるという強引なんだか器用なんだか支離滅裂なんだか、とにかく独特です。
この時点で才能を開花させたRoy Woodの存在が大きいかと思いきや、ほかのメンツも何かと個性的だったりするようですね。


本作ついては昨年ですか、豪華拡大2枚組となっての新装再発がありましたね。もともとの発売から悠に40年。未だにしつこく繰り返される再発の中でもいちばんの充実度に違いないですよね。
同じレーベルからは強力なボックス・セットも発売されましたし。


何でも本編の方はもともとのモノラル・ミックスを初めてリマスター化という触れ込み、2枚目には未発表のステレオ・ミックス曲がこれでもかと詰め込まれていますよ、と。
こうなると、是非とも早く手に入れたいものです。


改めてThe Moveを聴いて連想するのはやはり、Jerryfishでしょうか。実は最近、久しぶりに聴いたばかりなので大層なことを言えるはずがないのですけれど、Jellyfish自体がアメリカのロックっぽくないですよね。
端正で品位があって、小汚いギターバンド全盛の1990年代には似つかわしくない存在でしたのでデビュー・アルバムのアナログ盤なんかはとっとと売り飛ばしてしまってたんです。失敗しましたね。


翻ってThe Moveですよ、素晴らしきはポップかな。
良く使う言い回しですけれど、ブリティッシュ・ロックの裾野の広さというか層の厚さを見せつけてくれますね。
いちいちいやらしいくらいにポップなのが腹立たしい小憎らしいと言いましょうか。毒があってもなくても際どい人口甘味料の匂いがきつそうな変態ポップ・サイケデリアが満載です。


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プロフィール

北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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