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Daevid Allen & Euterpe / Good Morning (1976)

daevidallen
本日はお日柄も良く、雲ひとつない青空がどこまでも広がっておりました。
春までまだまだですけれども、何だか晴れやかな気持ちにさせてもらいました。
ということでこんな日にはなぜだかDaevid Allenを聴きたくなりました。


数年前にCD復刻されたという『Good Morning』(1976)です。
肝心のGongのことでさえ聴き込んではいないので例によって詳しいことを知らないのですけれど、例の3部作の直後の作品だそうで。
逃避先のマヨルカ島での録音、名義としてはEuterpeというグループと連名なのですね。


いやはや、これが極楽なのです。
この緩い雰囲気、『MauiMerrell Fankhauserとはまた違った楽園度の高さですよ。


ミュージシャンとしての懐の深さは勿論なのですけれど、その辺りを超越したDaevid Allenの人としての優しさや慈しみに満ち溢れた音楽に感じられるのです。


やはり、Gongでの3部作である意味、頂点に達したというか演り尽くしたというか、そういったものの反動なのでしょうか。
例えば、表題曲のM2「Good Morning」は鶏の鳴き声から始まるなど闇雲な前傾姿勢とは無縁のどこから切っても自然体。終始、おおらかで朗らかなアシッド臭も薫って来ますよ。
ヒッピーでサイケデリックで淡く不思議なフォーク、ですね。


本盤のほんわかと緩い流れが多くの人に直に伝わって欲しいなと。そんな温もりが愛おしかったりすのです。



Juana Molina / Son (2006)

juanason
Juana Molina、アルゼンチンのミュージシャンです。何でもひとりで演ってしまうそうです。
今回はそんな彼女のアルバム、『Son』(2006)を聴いてみました。


昨年の秋に最新作を携えて来日公演も行っているらしいのですけれども、その時にラジオ番組にも出演していたのを聴いていたことをうっすらと憶えています。
妙に耳にこびりつく音だなと。


実際にはそれより以前にどちらかのリンク先さまで彼女のことが取り上げられていたことが刷り込まれていたのだと思います。もしかしたらOtokichikun-Factoryのkura_moさんでしたでしょうか?
そんなこんなで何となく知っていた名前でしたので、それですぐに引っ掛かったのかと。


未だに詳しいことを知らないままなのですけれど。
一聴して、その個性的な音に魅了されてしまいましたよ。
もの凄く心地良い違和感のようなものを覚えました、どこにでもあるようで滅多に出逢うことのないような。


その柔らかな歌声と繊細なアコースティック・ギターの調べに色彩豊かなエロクトロニカの要素が溶け合って。
雨があがった後の少し生温かい空気に包まれるような感覚でしょうか。
心地良い違和感がこれほど居心地の良いものだとは勿論、初めてですし。新鮮ですね、貴重な体験です。


いつも大抵は後のことばかり振り返っているのですけれど、これからは現役ミュージシャンのことも少しは気にかけて行きたいものです。
こんなに素晴らしい才能に巡り会わないでいるのは実にもったいないことですので。



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プロフィール

北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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