Daevid Allen & Euterpe / Good Morning (1976)

本日はお日柄も良く、雲ひとつない青空がどこまでも広がっておりました。
春までまだまだですけれども、何だか晴れやかな気持ちにさせてもらいました。
ということでこんな日にはなぜだかDaevid Allenを聴きたくなりました。
数年前にCD復刻されたという『Good Morning』(1976)です。
肝心のGongのことでさえ聴き込んではいないので例によって詳しいことを知らないのですけれど、例の3部作の直後の作品だそうで。
逃避先のマヨルカ島での録音、名義としてはEuterpeというグループと連名なのですね。
いやはや、これが極楽なのです。
この緩い雰囲気、『Maui』Merrell Fankhauserとはまた違った楽園度の高さですよ。
ミュージシャンとしての懐の深さは勿論なのですけれど、その辺りを超越したDaevid Allenの人としての優しさや慈しみに満ち溢れた音楽に感じられるのです。
やはり、Gongでの3部作である意味、頂点に達したというか演り尽くしたというか、そういったものの反動なのでしょうか。
例えば、表題曲のM2「Good Morning」は鶏の鳴き声から始まるなど闇雲な前傾姿勢とは無縁のどこから切っても自然体。終始、おおらかで朗らかなアシッド臭も薫って来ますよ。
ヒッピーでサイケデリックで淡く不思議なフォーク、ですね。
本盤のほんわかと緩い流れが多くの人に直に伝わって欲しいなと。そんな温もりが愛おしかったりすのです。