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Los Saicos / Los Saicos (2006)

saicos
先日の初買いの続きです。
ディスクユニオン新宿プログレッシヴ・ロック館を出たのが20時半前後。ここで帰れば良いもののディスクユニオン新宿館ロックフロアへと自然と向かって行ったのでした。
案の定、ところどころに値引き商品を散らして軽く初売りセールなるものを催している訳です。
そこで買い逃していた音盤などを目前にしてしまうとどうしても手が伸びてしまいますよね、悲しい性ですけれど。


Traffic SoundやらWe All Togetherならばまだしも、ペルーのガレージ・パンクなんていうのには縁がなかったのですけれど、Los Saicosというグループの怪物級の音源が改めて復刻されたと知って気もそぞろではなかった訳です。
それでもやたらと価格が高かったので見送っていたのですよ。


ようやく手に入れた本盤は『Wild Teen-Punk From Peru 1965』(2000)というひと足早い復刻盤に別テイクの2曲を加え、ジャケットの装いも新たにした一応、紙ジャケットCDです。
1965年から1966年にかけて録音されたシングル盤、6枚分を収録した編集盤ですよ。


冒頭に置かれたM1「Come On」とM2「Ana」にはグループ・サウンズにも相通じるような翳りがあって、ささくれ立った胸の内を根こそぎ掻きむしるような侘しさを備えています。
それでも、今にも掴み掛からんとするヴォーカルのがなり立て具合は天性のものでしょうね。こういうのは素人にはとても敵いませんて。


圧巻なのはM3「Demolicion」ですね。これこそ怪物級、これぞ超ド級のガレージ・パンクそのものです。
初めて聴く人は勿論、何回聴いても度肝を抜かれること請け合いですよ。身体中の血液が逆流でもしてしまうのではないかというくらいの高揚感。
ずばり、Los Saicosの正体はこれですね。


以降、けたたましいばかりのガレージ・サウンドの雨あられ。
音質の悪さを飛び越えて、どうしてここまで粗くて汚らしくてうるさくて刺のある音を叩き出すことの出来るのか。なりふり構わず叫ぶ必要があるのか。
身体中の血液が逆流するより鼻血が出そうな勢いでかっ飛ばしてくれます。


そうして最後のM11「Salvaje」とM12「El Entierro De Los Gatos」で再び度肝を抜かれてしまいますよ。
この凶暴で捨て鉢な叫びに痺れまくりです。
Los Saicosの真髄、ここにありです。



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プロフィール

北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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