Teenage Fanclubです。
前回の傑作シングル、『
Star Sign』(1991)のエントリからだいぶ時間が空いてしまいましたけれども、今夜は彼らのアルバム、『
Bandwagonesqu』(1991)と同時に発売されたシングルでもある『The Concept』(1991)を取り上げてみますよ。
CDですと、これもまた紙ジャケット仕様の一種ですけれど、厳密には実にしょぼい作りに泣かされる体裁ですよね。あの時期、イギリスではこういうのが結構、当たり前でしたね。
M1「
The Concept」は件の『
Bandwagonesqu』の幕開けを飾る楽曲でもあります。
1曲目の割にはゆったりとしたテンポなので勝手に意外に思った憶えがありますよ。そんな訳で多少の違和感があったのは確かなのですけれど、聴けば聴くほどに馴染んでは愛着が増して来るので不思議なものです。
コーダの部分では
Superstarの
Joe McAlindenによるストリングスも重ねられまして、より一層胸が締め付けられる思いです。
M2「
What You Do To Me (Demo)」はその名の通りのデモ音源でして、やはり件の『
Bandwagonesqu』にも収録されていますし、尚かつ次に切られるシングル曲でもありますね。
ポップでキャッチーなうえにもともとがごくごく単純な作りなものですし、このデモ音源にしてもほとんど完成しております。
つくづく優秀なバンドだなと感じさせてくれますよ。
後半に参りまして。
M3「
Long Hair」はいかにも
Gerald Love作らしい甘めのメロディーが特徴的、そして歪み切ったギター音が格好良くて印象的な1曲です。
これは『
Bandwagonesqu』に収録されていても全然、不自然ではないのでは。
最後のM4「
Robot Love」はと言いますと実は幻のアルバム、『
King』(1991)から引っ張って来た1曲です。
ちょっと埋め草的と言いましょうかお遊び的と言いましょうか。『
King』の中で聴くのとは決定的に違いますので、身も蓋もないですけれど平たく言いますとどうでも良かったりする出来ですね。
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