Stereolab / Low-Fi (1993)

Stereolabです。
前回の『Space Age Batchelor Pad Music』(1992)からだいぶ時間が経ってしまいましたけれども、順を追って今回は『Low-Fi』(1993)を取り上げてみます。
Too Pure Recordsからは2枚目のEPでして、堂々の4曲入りですよ。CDだと紙ジャケット仕様、とは言えないようなしょぼい代物ですけれどね。
かゆいところに手の届く恒例の編集盤、『Switched On』シリーズにも収録されていないので、ちょっとしたレア盤でしょうか。
M1「Low Fi」では時折、鍵盤の音が差し込まれたりして少し鬱蒼とした雰囲気すら漂って来ますね。勿論、アナログ・シンセサイザーの力強い音色は健在です。心地良いですね。
『Space Age Batchelor Pad Music』よりもがっしりとした音の作りですけれど、いつも通りと言えばいつも通りの佇まいそのままだったりします。
続くM2「(Varoom!)」を聴いてもそうなのですけれど、いかにもなStereolab節が冴えていますよ。取って付けたような後半の訳の判らぬループはご愛嬌として。
M3「Laisser-Faire (Listen)」でも魅惑のコーラス・ワークが決まっていますし、妙ちくりんなインストゥルメンタルが前半に付けられたM4「Elektro (He Held The World In His Iron Grip)」にしてもとても個性的に仕上がっています。
ここで彼らのスタイルは強固なものとなり、のちの『Transient Random Noise Bursts With Announcements』(1993)へと着実に繋がるものですね。
スポンサーサイト