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2008年もお世話になりました

そんな訳で今年もリンク先の皆さまやいろいろな方々に支えられて無事に乗り切ることが出来ました。感謝のひと言です。
ありがとうございました。


来年、2009年も変わらず健康で過ごせることを願って今年最後のエントリといたします。来年もよろしくお願い申し上げます。


皆さま、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ!



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今週のビックリドッキリメカ ⒆

私、chitlinが勝手に赤丸急上昇のモノやコトやガジェットを選んでは垂れ流してみる『今週のビックリドッキリメカ』のお時間です。


今年1年を振り返る意味でも、アイフォーンを外すことはさすがに出来ないでしょう。


iPhone 3G発売前後はそれほど関心を持っていた訳でもなく、どちらかと言うと遠い存在でした。たっちゃんことiPod touchをすでに愛用していたということもありましたし、電話としての使い勝手はどうなの?といった具合でしたので。
実際、現在でもdocomoケータイを併用しとります。どうにかせにゃならんのですけれどね、これも。


たっちゃんで充分だろうと見越していたところで、“ソフトバンクモバイルがiPhone 3Gユーザー向けに『公衆無線LANし放題』を無償提供”というきっかけに背中を押されて今に至ると。


でもって同時に発表された12月中旬発売予定の“iPhone用充電・ワンセグチューナー「TV&バッテリー」”は来年1月に延期された模様です。
これは早く欲しいのです。調子に乗っていますと1日1回の割合で充電するのは当たり前、肝心な時にバッテリー切れなんてことも。


今のところRSSリーダーを利用して街中での細切れの時間や移動中の空き時間にもサイトを巡回したり、多種多様なアプリケーションを追加することも楽しみですし。まさに肌身離さず連れ歩いている頼りになる相棒という存在です。何と言っても日常が一変しましたからね。
そんな訳でアイフォーンは天晴れですよ、と



今週のスポットライト ⒆

私、chitlinが勝手に赤丸急上昇なモノやコトを選んで取り上げて行く『今週のスポットライト』のお時間です。


このカテゴリで当ブログ、『ぶっとばすぜハイウェイ』を取り上げるのは非常に厚かましくひんしゅくものですけれど、今年1年を振り返る意味で書いてしまおうということなのです。


ちょうど1日に何件もエントリするようになったのが今年の1月からのようで、5月にはエントリ数が63にも上っています。
秋になると業務上の忙しさに如実に左右されているのが判ります、根性なしですね。リンク先さまのところを訪ねることさえ億劫になったりしたことも。


もっとも、内容も薄くしょーうもないエントリを重ねただけで無駄骨を折った感がありありですけれど、最近では開き直って些細なことでも自分のために書き留めておくのもそれがブログなのではと勝手に決めつけているところです。


書けない時には無理して書かなくても良いでしょうし、実は下書き(とは言えない断片的なものがほとんどです)を100件近く溜め込んではいるもののこの年末までにエントリすることが出来たのは2、3件ですし。
でもって書かなくなったらそれはそれで気分が楽になったりしたのですけれども、ここまで来たらもう可能な限り続けてみようと。
そんな訳で簡単に2008年を締めてみましたよ、と。



Fat Tulips / Nostalgia (1992)

nostalgia
今は亡きFat Tulips、思い出したように聴いてしまうグループでもあります。
先月に取り上げました『What Do You Want A Japanese To Do?』(1992)にもきっちりと収録されていましたね。


この年の瀬にもかかわらず、Vinyl Japanから発売されました『Nostalgia』(1992)を取り上げてみます。5曲入りのEPですよ。


表題曲のM1「Nostalgia」、M2「Deadhead - Baby」は相変わらずの直線的なビートが特徴でして、いかにもFat Tulipsらしい胸の空くような楽曲なのですよ。
M2「Deadhead - Baby」での暴力的なまでのギター・サウンドは果たして心地良くさえあります。
この点はちょっとした聴きものですよ。


それでも、どうしてもTalulah Goshを連想させてしまうというのは否めませんけれど。それとも、これは聴く側の問題なのでしょうか。
それだけTalulah GoshHeavenlyの存在が大きいということなのでしょう、きっと。


アコースティック・ギターのストロークも軽快なM3「Last To Know」の郷愁感、M4「Into Space」が醸し出すしっとり感が、先ほどのジェットコースター的なM2「Deadhead - Baby」の疾走感とは対照的で、グループとしての成長が窺える訳なのですよ。
思いの外にこれは収穫でしたね。女の子ヴォーカルのギターバンドとしてもある意味、断然良い位置に付けていましたね。


それだけにM5「Copper」が蛇足に思えてならないのです。
この『Nostalgia』にあっては凡庸過ぎる1曲でして、残念な出来としか言いようがありません。惜しいですね、これまでの4曲ですでに完璧なのですよ。



Pool

pool
アイフォーンに『Virtual Pool Lite』という無料のアプリケーションを追加してみました。


実際の場合でも同様でしょうけれど、センスに左右されるゲームではないでしょうか。



Bowl

ibowl
アイフォーンに『iBowl』という無料のアプリケーションをだいぶ前に追加していました。


これはさながら『Wii』のように遊ぶことの出来るゲームですよ。



あれがオリオン座、これがスカラ座

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やっと仕事納めです。

帰りがけに映画、『WALL E』を観に来ましたよ。
これから、始まります。

Premiata Forneria Marconi / Photos Of Ghosts (1973)

photosofghosts
あっという間に年の瀬を迎えております。忙しいのと寒いの苦手で何だか久し振りにまともな更新です。
そんな言い訳とは無関係にEmerson, Lake & Palmer主宰のManticore Recordsというところから発売されましたPremiata Forneria Marconiの3作目、『Photos Of Ghosts』(1973)を取り上げてみます。


2作目の『Per Un Amico』からの5曲を中心とした英語版でもあり、King CrimsonPete Sinfieldがその英語訳詞を手掛けているなど話題にこと欠かない1枚でもありますね。


構成に長けた楽曲が揃ったこのアルバム自体もめりはりのある展開を魅せているのですけれど、とりわけ7分に渡って駆け巡る冒頭のM1「River Of Life」、1曲に象徴されていると言っても過言ではないでしょう。
奥行きと広がりもあり壮大かつ荘厳で気高く、そして美しい調べが次から次へと目白押しです。


理知的な技巧派、と言ってしまうのは簡単そうですしイタリアのほかのプログレッシヴ・ロックのグループにも共通するような枕詞でしょうけれども、今でもこのくらいのことしか思い付かないというのが実際のところなのです。


ついでに言ってしまいますと、続くM2「Celebration」の何やら楽しげに聞こえてしまう演奏も併せますと本作の大体の部分を掴むことが出来るかも知れません。
また、M4「Old Rain」のどこへでも流れ出してしまうような軽やかな展開、音使いには思わず聴き惚れてしまいます。
ジャズの要素が強く、実に清々しいですね。


個性的なアルバム群が居並ぶ中にありまして。もはや、ありきたりの言い方くらいしか出来ないのですけれども、Premiata Forneria Marconiらしい美学に貫かれたあまりにも素晴らしい傑作ですね。


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続・Happy Holidays 2008!

いろいろと期待しちゃっているGoogleに早速、新しいサービスが。


『Googleサイト』というウェブページ作成・共有サービスなのですね。
今さらとも思えるのですけれど、興味深いですね。



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撤収

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今から帰社します。

これから片付け、明日も片付け。

出動

20081224065232
いよいよ大一番の始まりですよ、業務上の。

これを乗り切って、2008年ともおさらばです!

Happy Holidays 2008!

今年もあとわずかですね。


『iGoogle』だとか『Google リーダー』やらとGoogleにもいろいろとお世話になりました。
今後も便利でお得なサービスに期待しております。



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メリークリスマス

musicforholidays
アイフォーンに『Starbucks Music for the Holidays』という無料のアプリケーションを追加してみました。
数十曲のクリスマス・ソングをシャッフル状態で流してくれるというアプリケーションですよ。


柄にもなく、これでこっそりと存分にクリスマス気分を味わうことにしておきますよ。



OK

okwave
アイフォーンに『OKWave』という無料のアプリケーションを追加してみました。
あのQ&Aサイト、『OKWave』同様にあらゆるジャンルの質問とその回答を検索、閲覧することが出来るのです。


玉石混交のアプリケーションの中から最適のもの探し出す楽しみもありつつ、ますますアイフォーンを手放せなくなりますね。




パンクの魂

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少年メリケンサック・・・・・・。
何だか字余りのような気がします。

どうしても観に行きたくなりました!
嘘です!

Do The Knife / 少年ナイフ (1992)

dotheknife
珍しく先走ってクリスマス・ソングを取り上げてみましょう。
どうせ24日も25日も馬車馬のように働かさせられていますので。
少年ナイフの『Do The Knife』(1992)という4曲入りのミニ・アルバム、日本企画のレア・トラック集ですね。


メイン・トラックのM1「Space Christmas」が目玉に当たる訳なのですけれど。
これがまた、抜群にギターポップなクリスマス・ソングなのですよ。
ちょうどクリスマスらしい賑やかな曲調にキャッチーなギターのリフが積み重なり飽くまで軽快なグルーヴが渦巻き、可愛らしいパパパ・コーラスまで織り込んでと何とも心地良い瞬間の連続なのです。


本盤の帯には“U.K. インディーズチャートNO.1にかがやいた”との記載が。
そう言えばイギリスではSeminal Twangからもシングル盤として発売されて、NMEの“Singles Of The Week”に選ばれたことがあったとか。
Kurt Cobainに贔屓にされたり、メジャー・デビューをするなどでこの頃の少年ナイフはやはり、絶頂を極めていましたからね。


M2「Bear Up Bison」はメジャー・デビュー作、『Let's Knife』(1992)にも収録されています。
こちらは再録、以前からの定番曲のひとつですね。
Let's Knife』自体、ほかにも再録作品ばかりを含んでいるので言えることなのですけれども、妙に音に厚みがありまして。多少の違和感が残るのは致し方ないことなのでしょう。


M3「Milky Way」はまたまたクリスマスと離れまして。意外や意外、真夏のサーフ・インストゥルメンタルなのです。
芸に幅がありますね。伊達に長くやっていないですね。
艶のあるギター・サウンドをいくつも重ねての本格的な1曲ですよ。驚きますね、これには。


驚く言えば、M4「Do The Bartman」も相当なものですよ。
アニメ『The Simpsons』のサウンドトラック(?)からのカヴァーなのです。ラップです。
振り幅があり過ぎでしょう、これは。
勿論、立派に少年ナイフ流のラップに仕上がっておりまして、ぐうの音も出ません。


未だ現役、素晴らしいグループですね。少年ナイフ、大好きです。



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Golden Showers

jimlambie
新聞のおまけ冊子を何気なく眺めていましたら。
“ジム ランビー”、それから“グラスゴー”という文字にピーンと来まして。


そうです、以前にコチラコチラで触れたこともあるJim Lambie、その人ですよ。
こうして現代アートの分野で大活躍、Teenage Fanclubよりも成功していたりするのかも知れませんね。


1980年代後半、そのTeenage Fanclubの母体とも言うべきThe Boy Hairdressersではヴィブラフォンを担当しておりました。


思いもかけぬことが続くものです。



オルガンの調べ

organist
アイフォーンに『Organist』という有料のアプリケーションを追加してみました。
期間限定のお値打ち価格であったという理由もあります。


オルガン演奏の録音・再生も楽しめる魅力的なアプリケーションですよ。
最初は有料アプリケーションだなんてとんでもないと決めつけていましたけれど、対価に見合うものならと気が緩んでいます。



オカリナの調べ

ocarna1

ocarina2
アイフォーンに『Ocarina』という有料のアプリケーションを追加してみました。
タッチパネル上の“穴”を指で押さえ、アイフォーンのマイク部分に息を吹きかけることによってオカリナを“吹く”ことが出来るのです。


そのほかに画期的なのがソーシャル機能です。
このソーシャル機能では、地球儀の上で『Ocarina』演奏の発信地が点灯し、その奏者の演奏を見ること聴くことが出来るのです。
世界中のアイフォーン・ユーザーが繋がる、という訳なのですよ。



『eclipse的な独り言』終了に寄せて

10時頃に起床した際に計らずも右足のふくらはぎがつってしまい、天気が良くて絶好の洗濯日和だと思いつつも疲れ過ぎだ俺と機嫌を損ねて不貞寝を決め込んでしまった自堕落な30代後半が私、chitlinです。


たっぷりと寝坊したのはずっと風邪気味が続いていたから大事をとっていたのだという言い訳をしつつ、『日経おとなのバンド大賞』を視聴。
来年は自分でも何か楽器をモノにしたいだなんて思わせてくれました。
その前にホコリをかぶったウクレレをどうすべきか。(コラ


なんだかんだで勤務先で忙殺された1週間したけれど、あともうひと息。踏ん張りどころです。
そんなこんなで久し振りにネットに繋いで、アイフォーン絡みでお茶を濁してみまして。
リンク先さまを中心に巡回でもと。


というところで。
先日、リンク先さまの『eclipse的な独り言』というブログが“終了宣言”をなさいまして。
というところに出くわしまして。
胸の真ん中にポッカリと穴が空いてしまったような気持ちです。


そもそもの馴れ初め(?)は現在『Iron Rosary 2』でご活躍のevergreenさん経由でその存在を知ったのでした。


ぷくちゃんは映画やクラシック音楽にも造詣が深く、くだけた芸風(?)が印象的でした。
たったそれだけで勝手に“師匠”呼ばわりしておりました、敬意を表して。
それをぷくちゃんは受け入れていただき、実際にお目にかかる機会まで設けてくださいました。
それはやはり、思い出深く大きな出逢いであった訳です。


お忙しいこととは存じますが時には顔を出していただきたいもですね、是非とも。(←強要)
紛れもなく大切なリンク先さまのおひとりで、今後も末永くお付き合いいただきたい人生の先輩でもある訳ですので。
いつでもお待ち申し上げておりますよ!



The World Is Mine

bloomberg
アイフォーンに『Bloomberg』という無料のアプリケーションを追加してみました。
経済・金融の情報サービスを提供するあの『ブルームバーグ』の謹製アプリケーションですね。


最新の金融ニュースは勿論のこと、世界中の株価指数に為替、商品先物などを閲覧することが出来るという優れものです。
100年に1度の危機とも言われる現在の経済情勢を正しく見据えるためには格好のアプリケーションではないでしょうか。


なんてなー。



続・手のひら新聞

TNYT
アイフォーンに『NYTimes』という無料のアプリケーションを追加してみました。
まさにあの『NYTimes』の記事を読むことが出来るのです。いつでも、どこでも、無料で。


5、6年前から勉強がてら興味を持てそうな記事を1本、印刷して帰りの電車でぶつぶつ言いながら読んではいるのです。



またまた、通勤時のお共に最適という訳ですけれど。
最近では運良く席に座ることが出来ると大抵は眠りこけてしまうので、先だっての『産経新聞』すら手付かずなのが本当のところです。



タイツを履いてニュー歌謡

gsワンダーランド
以前、コチラで無責任に取り上げました映画『GSワンダーランド』を観て参りましたよ。
この書き入れ時に無理矢理に業務を切り上げて、走って、飛び込んでと。


ちょいと調べてみましたら、19日(金)までの公開。(!)
年内の修羅場をまだ残しているため、こちとら日を追うごとに身動きが出来なくなる身です。
おまけに本日、15日(月)は“メンズデー”とやらで何と入場料が1,000円ポッキリです。1,000円ポッキリ!
こうなりゃ、観に行かない手はありませんよね。


60席という小さな会場でゆっくりと鑑賞。
とても面白かったです。
2年半の狂騒に翻弄される主人公バンド、我らがザ・タイツメンを巡る成功と転落の物語に笑い、切なくなる。
いやー、映画ってホントにイイもんですねぇ。


何がイイって、訳あって男装する栗山千明さんの美形っぷりが最高ぢゃないですか!
ホレたハレたーっ!!(←単細胞)


作詞・橋本淳/作曲・筒美京平の主題歌、『海岸線のホテル』も凄く印象的ですよ、と



Y!

yahoo
アイフォーンに『Yahoo! JAPAN』という無料のアプリケーションを追加してみました。
使い勝手は普段、利用しているポータルサイトそのままですので重宝しそうです。


App Storeで販売されているアプリケーションのダウンロード数が3億件を超えたそうで。ますます便利で楽しくなりますね。



手のひら新聞

産経
アイフォーンに『産経新聞』という無料のアプリケーションを追加してみました。
毎朝5時までにその日の朝刊の誌面を画像として配信してくれます。


通勤時のお共に最適ですけれど、逆に車中での読み物が増えてしまっているというこの事実。
本末転倒にもほどがありますね。



夢の超特急

44年間の定期運転を終えた初代新幹線0系が、『ひかり』として走る臨時の“さよなら運転”を行ったそうで。


鉄道関係には明るくないですけれど、この“顔”はやはり印象深いですね。



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踊る

uniqlock
アイフォーンに『UNIQLOCK for iPhone ver.1.1』という無料のアプリケーションを追加してみました。
リンク先さまの放蕩研究所の所長、prodigalさんからいただいたコメントでその存在を知りました。どうもありがとうございました。


『UNIQLOCK』と言えばコチラにある通り、相当に話題となった代物でして。
下手するといつまでも見入ってしまいますね。


その“ヒートテック版”を手のひらの中でも、という訳です。
カスタマレビューで重いだの何だのとあるのですけれど。それはもっともなことですし、逆に許容範囲ではないでしょうか。



師走のハイビスカス

今朝のハイビスカス

師走のハイビスカス
今朝、勤務先で咲いているのを教えてもらいまして。(背後にあるので、どうしても普段から意識が行かずに気が付かないのです)


先週の金曜日にすでに蕾みをつけていたので、土曜日に咲くだろうと。
シャイなあんちくしょうだと話していたのですけれど。
しわくちゃになりながらも顔を見せてくれましたよ。


それにしても、こんな季節に咲くものなのでしょうかハイビスカスというものは。


ちなみに画像上はコンパクト・デジタルカメラで撮影したもの。
画像下が虎の子のアイフォーンで撮影したものです。
パッと見、下の方が好みです。
侮れませんね、アイフォーンのカメラ機能も。



Nuggets: Original Artyfacts From The First Psychedelic Era, 1965-1968 (1972)

nuggets
という訳で真打ちの登場です。『Nuggets』です。


今でこそガレージ/サイケデリックの金字塔として陽の当たる道を闊歩してはいるものの、もともとはPatti SmithのところのギタリストになるLenny Kayeが選曲した2枚組だった訳ですけれど売れず終いという話で。


のちにRhino Recordsが独自にCD化を進めていたりしたのを摘んで聴いたことはあります。
それが世紀末も間近、唐突に4枚組の肥大拡大版の『Nuggets: Original Artyfacts From The First Psychedelic Era, 1965-1968』(1998)として完全復活を遂げたり、その派生版でイギリス編の『Nuggets ?: Original Artyfacts From The British Empire & Beyond, 1964-1969』(2001)、挙げ句はそれらの血を引くであろう設定の『Children Of Nuggets: Original Artyfacts From The Second Psychedelic Era, 1976-1995』(2005)という強引な編集盤まで湧いて出る始末。


まだまだ『Hallucinations: Psychedelic Pop Nuggets From The WEA Vaults』(2004)やら『Come To The Sunshine: Soft Pop Nuggets From The WEA Vaults』(2004)といった便乗商品もある中でもうひとつ、『Love Is The Song We Sing: San Francisco Nuggets 1965-1970』(2007)というこれまた4枚組もありまして、どうにかして入手したい逸品ですね。


ここではイギリスのRhino Records製の紙ジャケットCD、『Nuggets: Original Artyfacts From The First Psychedelic Era, 1965-1968』を取り上げてみます。
つまりはいちばん最初の内容のものになりますよ。


ご存知のように意外にもヒット・チャートを擦っては散って行ったシングル曲ばかりですので、前回の『Pebbles, Volume 1』(1992)と比較しても割合とポップな感触が強い方ですね。
それから、やはり確実に言えることはイギリスのビート・バンドからの影響が色濃いことですよね。
ブリティッシュ・インヴェイジョン経由でのR&B解釈というのも肝ですし。


また、ひとくちにガレージ/サイケと言いましてもハードコアなM1「I Had Too Much To Dream (Last Night)The Electric Prunes、M14「You're Gonna Miss MeThe 13th Floor ElevatorsからめくるめくM24「My World Fell DownSagittarius にM22「Sit Down I Think I Love YouThe Mojo Men、定番カヴァーのM16「Hey JoeThe LeavesやらパンクなM8「Oh YeahThe Shadows Of Knightまで選り取り見取りの色とりどりで百花繚乱の雨あられ。
ひと粒でこんな贅沢な思いをすることが出来るなんて。


と言っているそばから、4枚組の方を体験してしまいますと物足りなさを感じるのは当然のことですし、例えば『Back From The Grave』のようなまさしく荒くれパンク魂を宿した編集盤シリーズとは違いまして結果的に甘さが目立つやも知れません。


それでも、ありとあらゆるガレージ/サイケデリックの編集盤に先駆け、多大なる影響を及ぼし基準となった本盤の価値は揺るぎないものですよね。


まさにこの『Nuggets: Original Artyfacts From The First Psychedelic Era, 1965-1968』はどこぞの若者たちが吐き出した思いの丈の燃えカスそのものです。
それをこれからも我々が浴びて浸かって騒いで踊って食い散らかしてやりましょう。


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Pebbles, Volume 1 (1992)

pebbles1
秋口からオムニバス盤を適度に取り上げて来たのですけれど。いよいよなのかようやくなのか、勝手に大詰めを迎えております。
今回が真打ち登場、の前の露払いといったところでしょうか。


もともとのアナログ盤時代からいったい何枚発売されているのかさっぱり判らない『Pebbles』というガレージ・パンク界隈で人気の編集盤シリーズがありまして。
手持ちのCD版であっても『Pebbles, Volume 1』(1992)は古典中の古典、定番中の定番。聴かなきゃ損する聴かずに死ねるかというくらいのブツですよ。


まずは何はなくともThe LitterのM1「Action Woman」ですよね。
これはやはり、この『Pebbles, Volume 1』の栄えある1曲目に選ばれているということから再評価(それとも初評価?)されているのでしょうか。
The Whoをはじめとするカヴァー曲の数々が収録されたデビュー・アルバムの『Distortions』(1967)の初っ端からぶっとばすデビュー曲でもあるのです。


そんなことはともかく、ファズる気持ちが思わずつんのめるガレージ・パンクの傑作なのは言わずもがな。皆さまもご一緒にぶっとばしてやってくださいな。


本当は次のM2「Who Do You LoveThe Preachersが凄いのですよ。
何が凄いかってM2「Who Do You Love」と言えばBo Diddleyの名曲、イギリスのビート・バンドからアメリカの有名グループまで夥しい数のカヴァー・ヴァージョンがある訳です。


それをこのThe Preachersというどこの馬の骨だか判らない一介のガレージ・バンドが一撃でひっくり返してくれます。


こいつは熱い。熱過ぎます。


血が騒ぎます。暴れ出します。


触れれば切れる鋭さ。
誰にも止められません。


問答無用、信じられないほどのその絶叫に痺れてくださいまし。


あとはグループ・サウンズに通じる翳りを持つM6「You Treat Me BadThe Ju Jusやら大御所のKim FowleyのM10「The Trip」にシカゴの悪童、The Shadows Of Knightなどは勿論のこと、有象無象の捨て鉢になったパンク魂が何の仇かこれでもかと目白押しです。


また、このCDにはややこしい問題がありまして。
曲目としては20曲が表記されているのですけれど、実際の収録曲は19曲なのです。
まずは「Crackin' UpThe Wigと「I Need LoveThird Boothの2曲が収録され終いという製造工程での誤りを放置したままであること。
そして、The Shadows Of Knightの2曲分(そのうちのひとつはインタヴュー、もうひとつは“ポテトチップスの歌”なのですけれども)が1曲の扱いになってしまっているという、何とも杜撰なありさまですね。


いちばん最後の“Surprise Track”とされている楽曲はまさしくM19「Action Woman」、しかも演奏しているのはご存知の通り、まさしくEcho And The Bunnymenなのです。
さらにはライヴ・テイクでして、拍手もたくさんもらったIan McCullochも何やらご満悦の様子ですよ。



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プロフィール

北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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