Josefus / Dead Man / Get Off My Case (1970)

髑髏のジャケット写真がひと際目を惹き、ブルージーなヘヴィー・ロックを轟かせる。
はるかテキサスからJosefusが満を持して登場です。
『Dead Man』(1970)という7曲入りのアルバムをSundazed Musicが復刻してくれてからおよそ10年の月日が経とうとしています。
今度はP-Vine Recordsが紙ジャケットCD化、例によってこれまた“Psychedelic Journey”のうちの1枚という代物ですよ。
そのSundazed Music盤CDの前半には1969年録音の件のアルバム、『Dead Man』が収められています。当たり前ですね。
一聴して無骨で辣腕なハードロックそのものです。やはりブルース色が強く男臭さ満点。
それだけに期待していた音とは違っていた訳です。
The Rolling StonesのM3「Gimme Shelter」をカヴァーしていたりすのですけれども、それはそれとして全体的にひたすら重く、深く沈み込むような音作りが特徴なのですね。
尺の長いM7「Dead Man」でようやく強烈なサイケデリック感覚を放ってくれますよ。
猛り狂うファズ・ギターの音に思わず痺れてしまいます。
ヘヴィー・サイケデリアの面目躍如ですね。
後半には問題の『Get Off My Case 』と題されたデモ音源が収録されています。
実際には件の『Dead Man』の録音より以前のもの、表題曲の14「Get Off My Case」のデモを始め計4曲が『Dead Man』の雛形となったセッションからという具合なのです。
こういった貴重な音源を惜しげもなく陽の当たる場所に引っ張り出してくれるなんてのは実に気風の良いことですね。
それだけでもお得感でいっぱいなのです。
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