Donovan / Fairytale (1965)

先日のDnovanのデビュー・アルバム、『What's Bin Did And What's Bin Hid』(1965)に続きましてアルバム・ヴァージョンのM1「Colours」を含む『Fairytale』(1965)を聴いてみました。
慢性的な睡眠不足に悩まされているくせに秋の夜長に最適だろうと思っていましたら。
素朴そのものの『What's Bin Did And What's Bin Hid』とは受ける印象も違いますし、醸し出される趣きも確実に異なることに多少なりとも驚いてしまいます。
柔らかな歌声はそのままに全体の雰囲気に華があるような気がしますね。
ソロ・アルバムもなかなかの出来のShawn Phillipsが12弦ギターで参加だとかバックに付く演奏からして程好く賑やかで朗らかな感触だったりするのです。
それに加えてジャズの香りを漂わせるM3「Sunny Goodge Street」があったり、妖しささえ滲み出るM4「Oh Deed I Do」まで収録されているくらいですので、芸の幅が広がっていることがよく判りますよ。
あまつさえ、Bert Janschのカヴァー曲なのですね、M4「Oh Deed I Do」は。天晴れです。
The Beatlesがサイケデリックの波を被りつつあったこの時期、1965年のDonovanの音からはサイケデリアの影も形も見えて来ないのですけれど。
これはこれで充分に聴きものですね。
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