J.E.T. / Fede Speranza Carita (1972)

今夜は『Fede Speranza Carita』(1972)、イタリアのJ.E.T.の唯一作を取り上げてみましょう。
確かに“BMGイタリアン・ロック復刻紙ジャケット・コレクション”の第3弾の発売の際に、Il Rovescio Della Medagilaの2枚やReale Accademia Di Musicaのアルバムと一緒に購入したのでした。
凝りに凝った紙ジャケット仕様が嬉しい作りとなっておりますよ。
前半(A面)の2曲、表題曲のM1「Fede Speranza Carita」とM2「Il Prete Il Peccatore」がともに10分を超えるという尺の長さには胃がもたれること必至と思いきや。
イタリアン・プログレッシヴ・ロック特有の盛り上がっては更に一層盛り上がる展開に厭が応にも高揚感を掻き立てられます。
実に伸びやかな歌声も自己陶酔1歩手前、こってりとした暑苦しさ1歩手前の格好良さとも言うことが出来るのですけれど、しつこいことには変わりがないというのでは身も蓋もないですよね。イタリア語だからかも知れませんし。
詰まるところ、情熱的ということです。
それでも演奏が物凄く上手で、重厚なギターの音色と時に派手で時に軽やかなキーボードとの絡みが聴きどころですね。
実に興味深く面白い1枚です。
紙ジャケット仕様の限定盤などという足元を見るような商法にも乗っかってみるものですね。
スポンサーサイト