Linda Perhacs / Parallelograms (1970)

リンク先さまのAFTER THE GOLD RUSHのnyarome007さんからかねてよりお薦めいただいていましたLinda Perhacsの唯一のアルバム、『Parallelograms』(1970)がこのたび新装再発されたということで、手持ちの旧規格盤を取り上げてみましょう。
このThe WIld Places盤にもデモ音源などが追加収録されていますけれど、今回の再発盤には更に2曲分が追加されているそうです。
本作は言わずもがなの幻のアシッド・フォーク名盤の傑作として認知されている訳ですけれど、聴き始めたのは実はごく最近のことです。
購入した切り自室で行方不明となっておりまして。今年の春先に発見、ようやく聴くことが出来たのです。
それでどうだったのかと言いますと。
一聴して言葉を失ってしまいました。
美しい。ひたすら美しいのです。
至高の極み、至宝の1枚です。
能書きを少々、垂れてみますと。
透明感を湛えたLinda Perhacsの歌声に妖しく煌くメロディー。
アシッド感覚が陽炎のように揺らめき立ってはそよ風のように薫る。
そうです、これこそ彼岸の音です。
表題曲のM6「Parallelograms」がその最たるものですね。中でもその中間部では足元を掬われるような心持ちへと突き落とされてしまいます。
危険極まりません。
引き合いに出されることも多い骨と皮のみの結晶のようなVashti Bunyanの『Just Another Diamond Day』(1970)と比較しても若干、肉付きが良くより幻惑的な演奏にも頭がクラクラさせられます。
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